「神出鬼没」の言い換え表現
「神出鬼没」である様子は、四字熟語を用いずに表現することができます。具体的には、以下のような言い換え表現を使うとよいでしょう。
・あちこちに顔をだす
・あちこちに現れる
・いたるところに出没する
「あちこちに顔をだす」や「あちこちに現れる」とは、言葉の通り、さまざまな場所に顔を出したり、姿を表したりすることを表現する言い回しです。また「いたるところに出没する」というのも、いろんな場所に姿を見せることを指しています。
「神出鬼没」の例文
実際に「神出鬼没」を使う場合には、以下のように用いると良いでしょう。
・いつも突然そばにいるあの人って、【神出鬼没】だよね
・【神出鬼没】な戦略を立ててからというもの、鬼ごっこで負けたことがない
・真田幸村は【神出鬼没】な戦略を得意としていた
・あの有名なサッカー選手のゴール前での動きは【神出鬼没】そのものだ
自由自在にさまざまなところに現れたり、巧妙に隠れたりすること、居場所がわからないことという「神出鬼没」の意味を、例文を通して理解しましょう。
「神出鬼没」をもっと詳しく
ここでは「神出鬼没」という熟語から派生して、「鬼」のつく四字熟語を紹介します。また、「神出鬼没」という四字熟語の難易度についても解説します。より深い教養を得たいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
「鬼」という漢字を使った四字熟語
「神出鬼没」のように「鬼」という漢字がつく四字熟語は、他にどんなものがあるでしょうか。意味と合わせて覚えておきましょう。
・百鬼夜行(ひゃっきやこう)・・・悪人が好き勝手な振る舞いをすること
・神工鬼斧(しんこうきふ)・・・精巧な芸術品を指す
・鬼面仏心(きめんぶっしん)・・・見た目は怖いが、中身は優しい人のこと
・鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)・・・成仏できない霊魂が泣いている声を表す
漢字の難易度
「神出鬼没」は、漢字検定の10〜3級で出題される漢字が組み合わさった四字熟語です。10級は小学校低学年レベルであり、3級は中学校卒業レベルの漢字です。いずれの字も、特別難易度の高い漢字ではないため、日常的に使える親しみやすい言葉です。
まとめ
「神出鬼没」という四字熟語について、その意味や由来、使い方などを説明しました。あなたの周囲には、突然現れたかと思えば、いつの間にかいなくなっている、なんて人はいませんか?そんな人を見つけた際には、ぜひ「神出鬼没」という四字熟語を使ってみてください。
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