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2023.10.20

「猫に小判」の意味や使い方とは? ことわざの由来や類語、英語表現を解説【今さら聞けない四字熟語】

豚に真珠

「豚に真珠」の意味は以下の通りです。

貴重なものも、価値のわからない者には無意味であることのたとえ。(<小学館デジタル大辞泉>より)

豚には真珠の価値がわからないので、与えても意味がないという意味のことわざです。この言葉は『新約聖書』マタイ伝にみられる「豕(ぶた)の前に爾曹(なんぢら)の真珠(しんじゅ)を投与る勿れ」という一文から生まれたものとされています。

「豚に真珠」には、価値がわからないという意味の他にも、身につけているものが似合っていないという意味合いも含まれる言葉です。相手に使うと失礼にあたる恐れがあるので、注意しましょう。

《例文》
・どんなブランドバッグも彼女が身につけると豚に真珠だと彼は言った。

馬の耳に念仏

「馬の耳に念仏」の意味は以下の通りです。

馬にありがたい念仏を聞かせても無駄である。いくら意見をしても全く効き目のないことのたとえ。馬の耳に風。馬耳東風。(<小学館デジタル大辞泉>より)

念仏のありがたみがわからない馬に、念仏を聞かせても意味がないということわざです。「猫に小判」との違いとしては、物の価値を知らないという意味ではなく、意見や話に耳を貸さないという点です。一般的には、目上の人の説教を聞き流したり、話を全く聞こうとしない人物に対して使われます。

「馬の耳に念仏」と同じ意味を持つことわざには、「馬に経文」「犬に論語」などがあります。

《例文》
・彼に忠告しても馬の耳に念仏だよと諭された。

兎に祭文

「兎に祭文」とは「うさぎにさいもん」と読みます。意味は以下の通りです。

ウサギに神仏の霊験を説いても無駄であるように、いくら意見をしても効き目がないことのたとえ。(<小学館デジタル大辞泉>より)

「祭文」とは、「祭りのときに神仏に告げる言葉」のことです。主に死者を哀悼したり、雨乞い祈願や邪気退散の祈りを込めて読み上げられます。どんなに効き目のある祭文でも、その意味がわからない兎に聞かせてもまったく無駄であるという意味です。聞き流すという点で「馬の耳に念仏」とよく似ていることわざといえるでしょう。

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英語表現とは?

「猫に小判」は、物の価値がわからないという意味なので、英語では文章にして説明してみるとよいでしょう。例えば「彼はそれにどのくらいの価値があるのかわからない」と表したい場合は、「He doesn’t know how much it’s worth」ということができます。「worth」とは「価値がある」という意味です。

最後に

「猫に小判」とは、「貴重なものを与えても、本人にはその値うちがわからないことのたとえ」です。よく聞くことわざでも、初めて意味を知ったという方も多いかもしれません。

「猫に小判」は、価値がわからないという意味を持つ言葉のため、他人に使うときは注意が必要です。お互いの価値観を尊重し、自分の価値観を押し付けないように気を付けたいところ。また、この機会に類語である「豚に真珠」や「馬の耳に念仏」「兎に祭文」など、動物を使ったユニークなことわざの意味も、あわせて覚えてみてはいかがでしょうか。

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