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LIFESTYLE雑学

2022.04.01

【例文付き】「弱り目に祟り目」の使い方|今さら聞けないことわざ



「弱り目に祟り目」とは、弱っているときにさらにアンラッキーな状況に陥ることをあらわし、ビジネスシーンでもよく使われる言葉です。2回登場する「目」は、「落ち目」などと同じように状況を意味します。今回は「弱り目に祟り目」の意味や使い方、類語などを詳しく解説します。

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「弱り目に祟り目」は不運が重なることを指す言葉

弱り目に祟り目」は「よわりめにたたりめ」と読み、不運な状況にあるのにさらに不運が重なるという意味の言葉です。祟り」とは、神様や仏様から受ける天罰のことです。「弱り目」は弱った状態、「祟り目」は天罰のような災いを受けた状態で、2つの言葉の語呂をあわせています。

弱り目に祟り目

困っているときや落ち込んでいるときはその状況の改善を望むものですが、追い打ちをかけるように悪いことが重なるというあまり遭遇したくない状況をあらわします。

辞書にはどのように記載があるか、確認してみましょう。

【弱り目に祟り目:よわりめにたたりめ】
弱ったときに、さらに災難にあうこと。不運が重なること。泣き面に蜂。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「目」の不調を表す言葉ではない

「弱り目」とあるため、「目」に関する言葉だと誤解することもあるかもしれません。しかし、ここでの目は物を見るための器官の目ではなく、「落ち目」などと同じように状況をあらわすために使われています。たとえば、「ものもらい」のような目の病気を指しているわけではありません。

「祟り目」についても、目が祟られているということではなく、神様や仏様からの天罰のような災いを受けることを表現しています。

由来となる特定の故事はなく、自然にうまれた言葉

弱り目に祟り目」には由来となる特定の書物や故事はなく日本で自然にうまれた言葉だといわれています。
困っているところに別の種類の災難がふりかかるという状況は、程度の大小はあれど、誰でも1度くらいは経験したことがあるでしょう。そのため、日本人の昔からの暮らしの中で、自然に使われ始めたと考えて良いでしょう。

【例文付き】「弱り目に祟り目」の使い方

「弱り目に祟り目」という状況は頻繁に訪れるわけではありませんが、不運が重なるという単に「運」によるものであるため、誰もが陥るシチュエーションといえます。比較的よく使われる言葉であるため、使い方を確認しておきましょう。

弱り目に祟り目

【例文】
・先日スマホを無くして散々な目にあったばかりだというのに、今度はパソコンにコーヒーをかけて壊してしまい、【弱り目に祟り目】だ
・階段で足を踏み外して骨折、次の日はストーブで火傷をしてしまった。まさに【弱り目に祟り目】の状況だ

ビジネスシーンでもよく使われる

弱り目に祟り目」は、ビジネスシーンでもよく使われる言葉の1つです。相手との関係性にもよりますし、何度も口にするのは問題がありますが、一般的に会社の上司に対して使ったとしても失礼にあたる言葉ではありません

何らかのトラブルに見舞われているときにさらに困ったことがおきるという状況は、ビジネスシーンにおいてはそう珍しくないでしょう。

【例文】
・上司に企画書の駄目だしをされて落ち込んでいたところ、取引先からのクレームが入り【弱り目に祟り目】だ
・【弱り目に祟り目】で、納期に間に合わずバタバタしている最中に、若手社員が突然辞表を提出してきた

「弱り目に祟り目」の類語・対義表現

「弱り目に祟り目」には類語および対義表現があります。類語として、次の4つをご紹介しましょう。

弱り目に祟り目

1.「泣きっ面に蜂」
2.「踏んだり蹴ったり」
3.「一難去ってまた一難」
4.「虎口を逃れて竜穴に入る」

辞書に記載されている明確な対義語はありませんが、不運が重なる「弱り目に祟り目」と反対の意味といえる「盆と正月が一緒に来たよう」という言葉があります。1つずつ解説していきましょう。

【類語1】泣きっ面に蜂(なっきつらにはち)

泣きっ面に蜂」は、望ましくない状況が重なることを意味する言葉です。泣いているときに、さらに蜂にさされるという不運が重なるため、「弱り目に祟り目」と同じような意味だと捉えてよいでしょう。

同時にアクシデントが起きる必要はなく、大変なことが起きた後すぐに災難にあう状況についても使えます。

【類語2】踏んだり蹴ったり(ふんだりけったり)

踏んだり蹴ったり」はひどいことが重なって起きることを指す言葉です。地面に倒れているところを踏まれたり蹴られたりするさまから、何度もひどい目にあうという意味で使われるようになったといわれています。

次々に不運に見舞われるという点で、「弱り目に祟り目」と表現する同じ場面で使うことができるでしょう。

【類語3】一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)

一難去ってまた一難」は、災難が続けてやってくる様子をあらわす言葉です。一つの災難による被害がやっと落ち着いたと思ったら、またすぐに災いが起きるため、気が休まる暇がありません。

「一難去ってまた一難」も、アンラッキーが続く「弱り目に祟り目」と似たような意味をもつため、類語の1つに挙げられます。

【類語4】虎口を逃れて竜穴に入る(ここうをのがれてりゅうけつにはいる)

虎口を逃れて竜穴に入る」は、災い続きの状況を指す言葉です。虎に食べられそうになりやっと逃げられたと思ったら、今度は竜の住処に入り込んでしまうという、不運続きの状況をあらわします。

そのため、「虎口を逃れて竜血に入る」も、「弱り目に祟り目」と同じ意味をもつ類語とされます。

対義表現「盆と正月が一緒に来たよう」

「盆と正月が一緒に来たよう」は、不運が続く「弱り目に祟り目」に対し、めでたいこと、嬉しいことが同時にくることを意味する言葉です。「弱り目に祟り目」の、ちょうど反対の意味で使うことができるでしょう。

昔はお盆はご先祖様の供養、正月は年神様のお迎えと、それぞれ1年の中でとても忙しい時期でもありました。そのため、非常に忙しいという意味でも使われます。

まとめ

「弱り目に祟り目」は、弱っているときにさらに災難にあうという意味の言葉です。由来となる故事や書物はなく、日々の暮らしの中で自然に生まれたとされています。

弱り目に祟り目

不運が重なる、続くというニュアンスの類語としては「泣きっ面に蜂」「踏んだり蹴ったり」「一難去ってまた一難」「虎口を逃れてまた一難」などがあります。

「弱り目に祟り目」は、ビジネスシーンでも使いやすい言葉です。意味を知り、正しく使いこなしましょう。

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