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2023.10.21

【例文付き】「弱り目に祟り目」の使い方|今さら聞けないことわざ

 

ビジネスシーンでもよく使われる

弱り目に祟り目」は、ビジネスシーンでもよく使われる言葉の1つです。相手との関係性にもよりますし、何度も口にするのは問題がありますが、一般的に会社の上司に対して使ったとしても失礼にあたる言葉ではありません

何らかのトラブルに見舞われているときにさらに困ったことがおきるという状況は、ビジネスシーンにおいてはそう珍しくないでしょう。

【例文】
・上司に企画書の駄目だしをされて落ち込んでいたところ、取引先からのクレームが入り【弱り目に祟り目】だ
・【弱り目に祟り目】で、納期に間に合わずバタバタしている最中に、若手社員が突然辞表を提出してきた

「弱り目に祟り目」の類語・対義表現

「弱り目に祟り目」には類語および対義表現があります。類語として、次の4つをご紹介しましょう。

1.「泣きっ面に蜂」
2.「踏んだり蹴ったり」
3.「一難去ってまた一難」
4.「虎口を逃れて竜穴に入る」

辞書に記載されている明確な対義語はありませんが、不運が重なる「弱り目に祟り目」と反対の意味といえる「盆と正月が一緒に来たよう」という言葉があります。1つずつ解説していきましょう。

弱り目に祟り目

【類語】泣きっ面に蜂(なっきつらにはち)

泣きっ面に蜂」は、望ましくない状況が重なることを意味する言葉です。泣いているときに、さらに蜂にさされるという不運が重なるため、「弱り目に祟り目」と同じような意味だと捉えてよいでしょう。

同時にアクシデントが起きる必要はなく、大変なことが起きた後すぐに災難にあう状況についても使えます。

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【類語】踏んだり蹴ったり(ふんだりけったり)

踏んだり蹴ったり」はひどいことが重なって起きることを指す言葉です。地面に倒れているところを踏まれたり蹴られたりするさまから、何度もひどい目にあうという意味で使われるようになったといわれています。

次々に不運に見舞われるという点で、「弱り目に祟り目」と表現する同じ場面で使うことができるでしょう。

【類語】一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)

一難去ってまた一難」は、災難が続けてやってくる様子をあらわす言葉です。一つの災難による被害がやっと落ち着いたと思ったら、またすぐに災いが起きるため、気が休まる暇がありません。

「一難去ってまた一難」も、アンラッキーが続く「弱り目に祟り目」と似たような意味をもつため、類語の1つに挙げられます。

【類語】虎口を逃れて竜穴に入る(ここうをのがれてりゅうけつにはいる)

虎口を逃れて竜穴に入る」は、災い続きの状況を指す言葉です。虎に食べられそうになりやっと逃げられたと思ったら、今度は竜の住処に入り込んでしまうという、不運続きの状況をあらわします。

そのため、「虎口を逃れて竜血に入る」も、「弱り目に祟り目」と同じ意味をもつ類語とされます。

【対義語】盆と正月が一緒に来たよう

「盆と正月が一緒に来たよう」は、不運が続く「弱り目に祟り目」に対し、めでたいこと、嬉しいことが同時にくることを意味する言葉です。「弱り目に祟り目」の、ちょうど反対の意味で使うことができるでしょう。

昔はお盆はご先祖様の供養、正月は年神様のお迎えと、それぞれ1年の中でとても忙しい時期でもありました。そのため、非常に忙しいという意味でも使われます。

まとめ

「弱り目に祟り目」は、弱っているときにさらに災難にあうという意味の言葉です。由来となる故事や書物はなく、日々の暮らしの中で自然に生まれたとされています。

不運が重なる、続くというニュアンスの類語としては「泣きっ面に蜂」「踏んだり蹴ったり」「一難去ってまた一難」「虎口を逃れてまた一難」などがあります。

「弱り目に祟り目」は、ビジネスシーンでも使いやすい言葉です。意味を知り、正しく使いこなしましょう。

弱り目に祟り目

写真・イラスト/(C) Shutterstock.com

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