前途多難
漢字からも推測できるように、行く先に困難が多いさまを表します。「前途洋々」よりも日常的に使用されている印象が強いため、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
前途遼遠
「遼遠」とは、はるか遠いさまを表します。行く先の道のりがはるかに長いことから、目的の達成までに時間がかかることを意味するのです。
先が思いやられる/雲行きがあやしい
明るい未来と反対の状況を表す言葉として、今後待ち受けている困難に頭を悩ませる様子や、今にも雨が降り出しそうな暗い天気の様子を用いて、表現する方法もあります。
【目次】
「前途洋々」の英語表現は?
ここまで「前途洋々」に関する日本語の解説をしてきましたが、同じ言葉を他の言語で確認することで、言葉が本来持つニュアンスをより分かりやすく理解できることがあります。最後に、「前途洋々」の英語表現を確認しましょう。
今回は、「前途洋々たる青年」をいう日本語を英語で表現した文を2つ解説します。
1:a young man with a bright future.
「前途洋々」を「a bright future」と表現しています。「bright」は「明るい、輝いている」、「future」は「未来」を意味する単語で、直訳すると「明るい未来がある青年」です。
2:a promising young man.
こちらの文では、「前途洋々」を「a promising」と表現しています。「promise」は形容詞で「約束された」という意味であり、そこから派生した「promising」は「見込みのある、将来性のある」という意味になります。直訳すると「将来見込みのある青年」です。
最後に
「前途洋々」は「今後の見通しが明るい様子」を表す言葉です。一見堅苦しい四字熟語も、一度立ち止まって正しく理解し、繰り返し使うことで、会話やコミュニケーションの幅が広がります。ぜひ活用してみてください。
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