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【目次】
「脈あり」とは将来に繋がる見込みがあること
脈ありとは、将来に繋がる見込みがあることを指す言葉です。この「脈」とは心臓の脈拍のこと。もともとは「脈がある」=「まだ生きている」という意味合いから転じて、将来があり、新たな展開を期待できる状態、つまり見込みがある状態を指すようになりました。
逆に「脈がない」というと将来がないことになり、見込みもないと解釈することができます。
主に恋愛の場面で使用する言葉
脈ありという言葉は、現代では主に恋愛の場面で使用されます。例えば「あの人はこっちを見て微笑んだから、脈ありだと思う」と語るなら、恋愛において将来性がある状態、つまり恋人になる可能性がある状態だと判断していることになるでしょう。
反対に「脈なし」といえば、恋愛において何らかの発展が期待できない状態と考えられます。「電話をしても彼は全然出ないの。脈なしだわ」といえば、今後恋人になる可能性が限りなく低いと判断していることを指すでしょう。
仕事の場面でも使用することがある
将来に繋がる見込みがあれば、脈ありという言葉を用いることができます。主に恋愛において使われますが、仕事において使われることも少なくありません。
例えば「クライアントの感触が良かった。どうやら脈ありらしい」といえば、仕事において何らかの発展が期待できる状態と考えられます。反対に「適当にあしらわれた感じがする。脈なしかも」といえば、今後、本格的な取引につながる可能性は低そうです。
脈ありか見抜く5つのポイント【恋愛編】
恋愛において脈ありかどうかは、いくつかのポイントに注目することで見抜けることがあります。脈ありな状態を早期に察知しておけば、「告白して振られる」というようなリスクを避けることができるでしょう。特に次の5つのポイントに注目し、脈ありかどうかチェックしてみてください。
・LINEなどの返信が速い
・かまって欲しいアピールをする
・些細なことでも気付いてくれる
・視線が頻繁に合う
・聞いてもいないのに自分について語る
1. LINEなどの返信が早い
LINEやメールを送って、すぐに返信が来る場合は、脈ありだと考えることができます。誰だって好きな人からのメッセージは嬉しいものです。気になる人からメッセージが届いたら、すぐに返信を送り、さらにやり取りを深めていきたいと考えるでしょう。
また、留守電にメッセージを残したらすぐに折り返して電話をしてきたり、SNSに投稿したらすぐにスタンプがついたりするのも、脈ありのサインといえるでしょう。
2. かまって欲しいアピールをする
「週末、何か用事ある?」「今、何の映画を上映しているかな?」などと、かまって欲しいアピールされている場合も、脈ありの可能性があります。
「あーあ、暇だな」「コーヒーを飲みに行きたいな」と大きな声で独り言をつぶやかれる場合も、もしかしたら「じゃあ一緒に出かける?」というような反応を期待しているのかもしれません。
3. 些細なことでも気付いてくれる
好きな人がいるときは、その人が何をしているのか気になるのは当然のことです。何度もチェックするため、ちょっとした変化でも敏感に察知する傾向にあります。
例えば、前髪を切った、新しいピアスをつけたといった微妙な変化に気付き、「変わったね!」「かわいいね」などと反応してくれるのであれば、脈ありのサインと考えられるでしょう。
中には「今月初めてのワンピースだね」と、自分自身も気付かないようなポイントにも気付いてくれるかもしれません。
4. 視線が頻繁に合う
視線が頻繁に合うのは、脈ありのサインと考えられます。視線が合うのは、相手がこちら側を見ている証拠でもあるので、気になっているのは間違いないといえるでしょう。
このとき、視線が合ったときに不快そうな顔をすると、次からはあまり見ないように相手が意識するかもしれません。不快でないならば、笑顔で対応するようにしましょう。
5. 聞いてもいないのに自分について語る
尋ねてもいないのに自分のことについて語る場合も、脈ありの可能性があります。好きな人に自分のことを知っていて欲しいと考えるのは自然な感情なので、つい「私は~」「家では~」「実家では~」といった話題が多くなるようです。
特に不快な相手でない限り、自分語りを始めたときは、興味を持って聞く姿勢を示してあげましょう。
脈ありから恋愛に発展させる方法
相手が恋人になろうとグイグイと攻めてくるなら「この人は私のことが好きなんだな」と明確に分かりますが、脈あり気な態度を示しているだけでは、すぐに恋愛に発展するとは限りません。
脈ありそうな雰囲気を出して、こちら側の様子をうかがっているということも考えられるので、もし相手のことが好きなのであれば、慎重に進めていく必要があります。脈ありな態度を察知し、なおかつあなた自身も恋愛に発展させたいときは、次の3つの方法を実践していきましょう。
・余裕を持って接する
・すぐに決断を迫らない
・好意を伝える
余裕を持って接する
相手が好意のある素振りを見せたからといって、こちら側からもグイグイと迫るのはNGです。明らかに好意を示すのではなく、相手はあくまでも脈ありな態度を示しているだけなのですから、あなたがあまりにも積極的に迫っていくとかえって引いてしまう可能性があります。
したがって「この人は私のことが好きなのね」と思えるくらいの余裕のある態度で接するようにしましょう。余裕を持って接することで、相手も自分のペースであなたとの距離を縮めやすくなり、恋愛に発展しやすくなります。
すぐに決断を迫らない
相手が脈ありな態度を示しただけで、「私のことが好きなの?どうなの?付き合いたいの?」と決断を迫るのはNGです。相手はあなたに脈ありな態度を見せつつ、あなたが本当はどんな人なのか観察している途中なのかもしれません。
相手があなたを心ゆくまで観察し、「この人と付き合いたい」という決断をできる時期まで気長に待ちましょう。
好意を伝える
誰しも、あまりにも可能性が低い恋愛はしたくないものです。明らかに自分に興味がない人の心をこじ開けていくよりは、自分のことがある程度好きな人にアタックするほうが、振られる可能性が低く、失恋によるダメージを受けずに済むでしょう。
あなたに脈ありな態度を見せている相手も、もしかしたら「告白して断られたらどうしよう」と不安になっているのかもしれません。それとなく「どちらかといえば好き」「嫌いではない」程度の好意を伝え、あなたからも脈ありな態度を見せるようにしましょう。
脈なしの見極め方
脈ありな態度を示さないとしても、脈なしとはいえません。あなたに対して特別な感情を持っていないだけで、告白したら恋愛に発展する可能性も十分にあるでしょう。
しかし、世の中にはまったく脈なしという人もいます。例えば好きな相手がすでにいる場合や、特定の人と特別な関係になりたくないという場合もあるでしょう。次のいずれかの状態が見られたときは、脈なしだと判断できます。
・積極的に会おうとしない
・自分については語らない
・用事がないときは連絡しない
積極的に会おうとしない
「おしゃれなカフェが近くにできたよ」「あそこのケーキ、食べたいよね」などのように、いかにも誘って欲しそうな言葉を発する場合は、通常であれば脈ありと考えられます。
しかし、いざこちらが「じゃあ一緒に行こう」と反応したときに、「また今度ね」「混雑しているんじゃないかな」と否定的に答える場合は、脈なしだと考えられるでしょう。
もしかしたら「おしゃれなカフェができたよ」という発言は、あなたではなく別の人に対する脈あり発言かもしれません。また、特に脈ありというわけではなく、なんとなく気になって口に出しただけとも考えられます。いずれにしても現実的な約束に繋がることがないならば、脈なしと判断することが妥当でしょう。
本当にあなたのことが好きなのであれば、あなたが「へえ、そうなんだ」「また今度ね」といった素っ気ない態度を取っても、「じゃあいつにする?」「今、行かない?」と具体的な行動に繋げていくと考えられます。
自分については語らない
好きな人に対しては、自分のことを知ってもらいたいと考えることは少なくありません。しかし、反対に特に好きでない人には、あまり自分のことを話したくないという人もいるでしょう。
相手が世間一般的な話しばかりして、自分のことを語らない場合は、あなたに対して「自分のことを知って欲しい」とは考えていないと判断できます。とはいえ、なんとなく自分のことを話すきっかけがなく、結果として自分について語らないまま時間が過ぎた可能性も否めません。
わざと自分について語らないのか、それとも偶然語らなかったのかを見極めたい場合は、こちら側から「あなたのご実家ではどうなの?」「あなたはどうだったの?」と話題を振ってみましょう。
それでも、自分のことを意識的に語らないようにしているのであれば、まったく打ち解ける気配がない、つまり脈なしだと考えられます。
用事がないときは連絡しない
職場などでは話す機会が多く、頻繁に目が合うなどの脈ありを思わせる行為をしているからといって、実際に脈ありとは限りません。例えば用事がないときにまったく連絡しない場合は、脈なしと考えられるでしょう。
今までの会話について、少し思い返してみてください。話す機会は多いものの、すべてが仕事関係の内容ではないでしょうか。つまり、頻繁に目が合うのも、あなたに笑顔を向けていることが多いのも、仕事上、あなたとの関わりが多いからに過ぎない可能性があるのです。
勘違いして「私のことが好きなの?」と聞いてしまわないためにも、仕事とは関係のない話をどの程度している間柄なのか、用事がなくても連絡する関係なのか考えてみましょう。
相手があからさまにプライベートな関わりを避けている場合は、脈なしと考えらえます。また、特に用事がないときに会話をしていない場合も、脈なしと判断するのが妥当でしょう。
プライベートな会話があるのかどうか不明瞭な場合は、確かめてみることができます。例えば「日曜日に試写会当たったんだけど、行かない?」のように誘ってみてはいかがでしょうか。
「日曜日は家族と過ごすので……」のように相手が断るなら、あなたとは仕事だけの関係で、プライベートな関係にはなりたくないと考えられます。
誘ってみることは難しいという場合には、LINEなどでちょっとした報告をしてみてもよいでしょう。美味しそうな食事などの写真を撮って、「美味しかった!また行きたい」などのような当たり障りのないコメントをつけてみましょう。
「美味しそう!連れて行ってください」と積極的な返信が帰ってくるのであれば脈ありですが、まったく返事が帰ってこないときや既読にもならないとき、適当なスタンプだけが押されたときは、脈なしの可能性が濃厚です。
脈ありか見抜く2つのポイント【ビジネス編】
仕事においても、脈ありか脈なしかを見分けることが必要になるケースがあります。例えば取引先が「今度、一緒に仕事をしたいですね!」と笑顔で言った場合、脈ありであれば具体的に仕事を進めていけるでしょう。
しかし、脈なしであれば具体的な話をしたところで迷惑そうな顔をされたり、「忙しい」「ちょっと今は無理」などのように断る理由を並べられたりするだけです。次の2つのポイントに注意し、取引先やクライアントが脈ありなのか見抜きましょう。
1. 具体的な話をする
2. 断っても再度約束を取り決める
1. 具体的な話をする
仕事で脈ありかどうかは、具体的な話をするかどうかでほぼ判断できるでしょう。取引先やクライアントが社交辞令で「御社のサービスを利用したいと思っているんですよ」とか「一緒に仕事ができればいいですね」ということはよくあります。
しかし、本当に「御社のサービスを利用したい」と思っているのであれば、「御社のサービスを利用したいので、カタログ送ってもらっていいですか」や「サービスの利用を検討しているので、ご都合のよいときに説明しに来てもらえますか」などと、具体的な話をするはずです。
また、「一緒に仕事ができればいいですね」のように希望的観測として述べるのではなく、「〇社の仕事を一緒にしませんか?」「このプロジェクトに参加してください」のように具体的な提案をされることもあるでしょう。
話に具体性があれば、こちら側も「では〇月〇日にお伺いいたします」のように明確な反応ができます。反対に、いつでもにこやかに反応していても具体性がない取引先やクライアントは、単に愛想がよいだけで仕事につながらない相手とも考えられるでしょう。
2. 断っても再度約束を取り決める
仕事というものは、どちらか一方にメリットがある関係では成り立ちません。こちら側にメリットがあるのと同様、相手側にも相応のメリットがあるはずです。
一緒に仕事をしようということになり、何らかの事情のために中止せざるを得なくなったとしましょう。お互いにメリットがある仕事であれば、必ず相手側も「今度は〇社の仕事をご一緒しませんか?」「プロジェクトを立ち上げたので、ご参加いただけませんか?」と再び約束を取り決めるはずです。
反対に計画が中止になり、その後、音沙汰がなくなってしまうのであれば、元々メリットのない仕事であった、もしくは一緒に仕事をしたいと思っていなかったことが想定されます。こちら側から積極的にアプローチすることもできますが、快い返事が返ってくるとは限りません。
とはいえ、脈がないからといって仕事をしないのでは、あまり優秀な行為とはいえないでしょう。脈がなくても相手が嫌にならない程度に積極的に売り込んだり、興味のない相手を振り向かせるほどの素晴らしい提案をしたりすることが大切です。
しかし、どんなに素晴らしい提案をしても素っ気ない返事が返ってくる場合は、別の取引先を探すほうが効率よく仕事ができるかもしれません。脈があるかないかを適度に見極めながら、仕事を進めていくようにしましょう。
脈あり・脈なしに囚われすぎず、まずは自分の気持ちも大切に
恋愛においても仕事においても、脈ありかどうかを判断することはある程度大切です。脈ありと判断できれば、相手と交渉しやすくなり、恋愛も仕事もあなたの望む方向に進めていきやすくなります。
しかし、脈なしだからといって、こちら側から何もアクションをしないのはNGです。脈あり・脈なしはあくまでも相手の思いを反映させた判断なので、あなたの気持ちは考慮されていません。脈がなくてもあなたが相手に対して好意を持っている場合、相手と仕事をしたいと考えている場合は、節度をわきまえつつアプローチをしていきましょう。
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