エジソンはどんな人？
「発明王」とも称されたトーマス＝エジソン。生涯に数千もの特許を取得し、現代に通じる発明と技術革新を実現した人です。エジソンといえば白熱電球を実用化したことで、世界中の人に知られています。そんなエジソンとは、どんな人だったのでしょうか。一緒に見ていきましょう。
小学校を退学後、実験や工作に没頭
エジソンは、1847年2月11日にアメリカ中西部のオハイオ州ミランに誕生。貧しい材木商兼穀物商の家に生まれました。7歳の時に小学校に入学するも、まもなく退学。その後は母の教育を受けています。中でも、理科に強い関心を示したエジソン。地下に実験室を作り、実験や工作に没頭したといいます。
12歳になると、列車に乗り込む新聞売子となり、長距離列車の車内で新聞を発行するなどの商才を発揮。実験室も列車内に移したそうです。
エジソンの発明品は？
生涯数千もの特許を取得したエジソン。蓄音機を発明し、実用化したことで有名になりました。他にも、発電機、映写機、電気トースターや電気アイロンまで発明！
いずれも、現代の私たちの暮らしにかかせない技術ばかりです。
死ぬまで発明を続けたエジソン
電話機、蓄音機の発明を経て、エジソン最大の業績となる白熱灯分野に進出します。1879年には、40時間以上発光し続ける電球を作りました。ちなみに、初期に普及した白熱電球には、京都八幡の竹が使われています。
その後、電灯の付帯設備から発送配電に至る全機器体系を考案したのです。
1882年、エジソン電灯会社を創立。翌年、エジソンが電球の実験中に発見した「エジソン効果」は、今日の電子工業発展の基礎となりました。エジソンは晩年まで発明活動を続けたといわれています。
ビジネスシーンで支えになる、エジソンの名言とは？
発明王・エジソンは、多くの名言を残しています。その名言の意味を英語表現とあわせて紹介。結果を出すことが求められるビジネスシーンで、心の支えや指針になりそうな言葉をピックアップしました。
1：天才とは、1％のひらめきと99％の努力である。
（Genius is 1 percent inspiration and 99 percent perspiration.）
エジソンの名言の中でも、最もよく知られているこの言葉。これは、1％のひらめきを得るためには99％の努力が必要であるということ。
晩年、エジソンは「私は発明を続ける金を手に入れるために、いつも発明するのだ」と話していたのだとか。発明家の矜持を感じさせるような一言です。そうしたエピソードを踏まえると、この名言は終生、彼の信条だったということがうかがえます。
2：私は失敗したことがない。ただ1万通りの、うまく行かない方法を発見しただけだ。
（I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.）
エジソンの失敗に対するとらえ方は、ポジティブで前向き。「失敗とはうまくいかない方法を見つけること」だなんて、気持ちが明るくなりますね。1万回実験をして失敗すると諦めたくなりますが、エジソンは失敗とはとらえないのがユニーク。「私は失敗したことがない」と言い切るのです。
うまくいかなかった結果を全否定するのではなく、その理由を考え、ひらめきをもとに改善する前向きな姿勢には勇気がもらえます。
