3:私たちは何事においても、1パーセントの100万分の一も知らない。
(We don’t know a millionth of one percent about anything.)
エジソンの諦めない姿勢の根底には、「知らないこと」が当たり前だという前提があるように思えます。「知っているつもり」が、実は一番危険なのかもしれません。謙虚に仕事に取り組む姿勢が伝わってくる言葉です。
4:私は人生で1日も、いわゆる“労働”はしたことがない。何をやっても楽しいからだ。
(I never did a day’s work in my life. It was all fun.)
「労働」とは、主に収入を得るために働くこと。エジソンは、人生で一度も収入を得るための仕事、“労働”をしたことはなかった、と言い切ります。はじめは新鮮だった仕事も、慣れてくるとやがてマンネリ化してしまうもの… 。そんな時に、自分への戒めとして染みる言葉です。
5:売れないものは発明したくない。売れることが実用性の証明であり、実用性が成功を意味する。
(Anything that won’t sell, I don’t want to invent. Its sale is proof of utility, and utility is success.)
エジソンは自分の発明が人に求められ、社会の役に立つこと、そして実用性を重視していました。今も、私たちの生活を彩る製品には、エジソンの発明の恩恵を受けて生まれたものが多くあります。そのことが、エジソンの言葉を裏付けているのかもしれません。
くじけそうな時に思い出したい言葉
続いて、思わず諦めてしまいたくなる時、困難な状況にいる時に、思い出したいエジソンの名言を紹介します。
1:権威ある本といっても、すべては人が書いたものだ。
(All Bibles are man-made.)
どんなにすごいものでも、自分と同じ人間が作ったものだと考えると、身近なものに感じられませんか? 「自分には無理だ」と自分の可能性に蓋をしてしまう前に、聞きたい言葉です。
2:人生の失敗者の多くは、どれだけ自分が成功に近づいているか気付かずに諦めた人たちだ。
(Many of life’s failures are people who did not realize how close they were to success when they gave up.)
「失敗だ」と思っている今は、成功への道の途中にいるのかもしれません。しかし、ここで諦めてしまったら、失敗のまま終わります。絶えず創造的活動を続けたエジソンは、粘り強い発明家でした。「もう一度頑張ってみよう」と背中を押してくれる言葉です。
最後に
エジソンの子供時代のエピソードや発明品、そして名言を紹介しました。私たちは、「トーマス=エジソン」と名前を挙げるだけで、自分たちとは別世界の天才だと捉えがちです。
しかし、有名な「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」という言葉の通り、並々ならぬ努力の人だったのではないでしょうか。ビジネスの現場で、日々の生活の中で、「もうダメだ…」と思った時にこそ、エジソンの言葉を思い出してみてはいかがでしょう。きっと勇気がもらえるはずです。