退団されてから、いろいろなジャンルのステージに立たれていますが、仕事をするうえでモットーとしていることはありますか?
彩凪:ご縁を大事にするようにしています。いろんな方と出会うようになり、「こんな発信の仕方があるのか」「こういうところを見せていったらいいのか」など、やはりそれぞれのフィールドで活躍されてきた方からの影響は大きいと感じます。それぞれのフィールドに限らず、「この方はこんな過程を経てこの仕事を追求されているんだ」とか「こういう時期があり、それを乗り越えて今があるんだ」とか、そんな視点もとても勉強になるし、人となりも学べるなと思います。
何が芸事につながるかわからないから、「これはやらない」と自分で線引きすることなく、視野を広げることを意識しています。いろいろチャレンジしていますね。同じような作品だけでなく、お客さまや応援してくださっている方が「こういうのもやるんだ」といつも新鮮な気持ちで興味を持って観ていただけるように、自分をどんどん更新していきたいです。
いろいろな引き出しを持つ、というイメージですか?
彩凪:そうですね。いただいたお仕事に対して、「これはやってみたい」「それ面白そう」とやっていますね。美容の発信も本当に未知の世界でしたし。在団中はインスタグラムなどのSNSは禁止されていたので、やり方がわからなくて。でもファンの方と身近で会えない今、発信していくことは大事だから、頑張ってやっています(笑)。ファンミーティングやお茶会が以前のようにできずリアルなコミュニケーションがとれない中、インスタでつながっているだけでも、応援していただいていることが肌で感じられるきっかけにもなりましたし、インスタが窓口になってお仕事につながることもあるので、これからも発信を続けたいです。
彩凪さんのインスタグラムは、ストーリーズのアーカイブも見やすくて素敵です。
彩凪:やり方がわからなくていろんな人に聞きました(笑)。
お仕事にかぎらず、いろいろなことを広く受け入れていらっしゃるんですね。
彩凪:そうですね。宝塚歌劇団は、配属された組に振り分けられた作品で、さらに与えられた役を自分なりにどう高めていくかの繰り返しで、ある意味受け身の部分があります。それに慣れてしまっていたから、(劇団の)外に出たときに仕事が限定されてしまうと思ったんです。ご縁でつながることを含め、自分で掴みにいくことが大事。退団してまだ1年弱なので、枠を決めないで進んでいきたいと思います。
ご自身で積極的にやっていることはありますか?
彩凪:卒業した同期が、いろいろな資格をとって教えているんです。ピラティスとかヨガとか。それを体験しに行っています。先日はジャイロトニックに行きました。そうして体のコンディションを整えています。今はちょっとだけ余裕ができたので、舞台や映画をたくさん観ています。