エゴイズム
「エゴイズム」の意味は以下の通りです。
自分の利益を中心に考えて、他人の利益は考えない思考や行動の様式(<小学館デジタル大辞泉>より)
また、「利己主義」とも。このように、自分のことしか考えないわがままな人のことを「エゴイスト」と呼ぶことも。ネガティブな意味の言葉なので、基本的には相手に直接伝える言葉としては使用しません。
対義語とは?
「私利私欲」の対義語には、欲がないことを表す「無私無欲」「公平無私」などがあります。ネガティブな意味として用いられる「私利私欲」と異なり、誠実な態度や人柄を表すポジティブな意味合いでよく使われます。早速意味をチェックしてみましょう。
無私無欲
「無私無欲(むしむよく)」とは、「自分の欲望や利益を求めないこと」。「無私」とは、「私的な感情に囚われたり、利害の計算をしないこと」、「無欲」は文字通り「欲のないこと」です。物欲や支配欲などに惑わされないことを「無私無欲な態度」と表現します。常に自分の欲望に支配されている「私利私欲」な人とは正反対の特徴です。
公平無私
「公平無私(こうへいむし)」の意味は以下の通りです。
公平で、私的な感情や利益を交えないこと(<小学館デジタル大辞泉>より)
誰に対しても平等で、誠実な態度のことを表します。「公平」は「すべてのものを同じように扱うこと」という意味なので、「私利私欲」のように自分ばかりに利益がかたよることはありません。
英語表現とは?
「私利私欲」の英語表現には、「self-interested(私利私欲な)」「selfish(利己的な)」などが挙げられます。「act in one’s own self-interest(私利私欲に走る)」「be driven by self-interest(私利私欲に駆られる)」というような使い方ができます。
・I can’t stand people who are self-centered(私利私欲の強い人は苦手です)
・I don’t want to associate with those greedy and selfish people(私利私欲に走るような人たちとは付き合いたくない)
最後に
「私利私欲」とは、「自分の利益を第一に考え、それを満たそうとする気持ち」のこと。その言葉が指すように、あまりに自分の利益ばかりを優先してしまうと、周囲の人からの信頼をなくしてしまう可能性も考えられます。
とはいえ、「もっと出世がしたい」「収入を増やしたい」などの欲望は、成長する上で必要なエネルギーになることも。ビジネスシーンにおいては、自分にとっても相手にとってもWIN-WINであることを心がけたいものです。くれぐれも「私利私欲」に走らないように気をつけましょう。
あわせて読みたい