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2018.05.22

「夫が浮気したければ浮気してもいい」というのは私の本心【たむらようこの風通しのいい仕事道】

放送作家のたむらようこさんが働く女性目線で語る、仕事・環境をとりまくアレコレ。今回は「踏み込むべきでない夫婦の領域」について綴ります。

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小室哲哉さん引退に思う、踏み込むべきでない夫婦の領域

「夫が浮気したいと思ったら、浮気してもいいと思っています」―――。 以前、AERAという雑誌に夫婦でインタビューを受けた時、私はそう言いました。別に不倫容認論者というわけではありません。むしろ以前はヤキモチ焼きで束縛したがりの、いわゆる重い女でした。だから私がこの発言をした時、夫は「!」と一瞬、声にならない驚きの表情を見せました。結局、この部分は記事にはなりませんでしたが、これが私の本心です。

どうして今、そんな数年前の超私的な想いを、いきなり吐露するのか。小室哲哉さんの引退です。小室兄さんです。同じエンターテインメント業界にいながらすれ違ったことすら一度もありませんが、以前から顔色の悪そうなところが「似てる」とよく言われ勝手に親しみを感じている小室哲哉さんの引退を、非常に口惜しく思うからです。

Domaniの読者のみなさんを相手に、小室さんの輝かしい功績を説明する必要などきっとありませんね。好むと好まざるとにかかわらず、駆け抜けてきた青春の1ページ、そこにはきっと小室さんの何かの曲がBGMに流れていたことでしょう。忌野清志郎ファンの私にとって突如、彗星のごとく現れた小室ファミリーと小室サウンドはキラキラと眩しすぎる別世界で、「なんだ、このチャラい音楽は!」と当時、敬遠していたのも確かです。でもやっぱりその存在は無視できないくらい大きくて。小室さんが、一時代を築き、私たちのメンタルに何らかの影響を与えてくれたことは揺るぎない事実なのです。

なんで引退までしなくちゃならないのか

週刊文春が小室哲哉さんの不倫疑惑を報じた記事。みなさんはどう受け止められたでしょうか? 小室さんが「けじめ」として引退したことについて、どうお感じになったでしょうか? 私はただひたすら「なんで引退までしなくちゃならないのか」と悲しい気持ちでいっぱいです。不倫の疑惑を持たれるような行動自体は誉められたことではありません。でも小室さんとKEIKOさんにはふたりにしか分からない夫婦関係があるのです。それは他人がとやかく言う筋合いのことではない。

冒頭に書いた「夫が浮気したければ浮気してもいい」というのは私の本心です。9年ほど前にガンを患った私は、ほぼ寝たきりの数か月、夫にたくさん看病してもらいました。彼が私のために犠牲にしてくれた、多くの楽しかった〝はずの〞時間を私は知っています。恩着せがましいことのひとつも言わず寄り添ってくれた時間こそが、私にとっての夫婦関係です。性行為が夫婦の絆ではない。少なくとも私にとっては。

考え方は人それぞれ。夫婦には夫婦それぞれの歴史と関係がある

仮に私が夫にとって性の対象ではないとしたら、結婚していることを理由に彼は一生、セックスせずに生きなければならないのでしょうか? 夫の人生からセックスというカテゴリーを奪っているほうが私にとってはプレッシャーです。考え方は人それぞれ。思い返してみましょう。2008年に小室さんが逮捕された時ですら、離婚することなく彼を支えたKEIKOさんです。夫婦には夫婦それぞれの歴史と関係があるのですから、他人が騒ぎ立てるのは無意味なこと。 そもそもミュージシャンに聖人君子であることを求めるのもおかしな話。人間の人間たるゆえんとも言うべき、〝寂しさと、せつなさと、アホらしさと〞そのやり場のない心は音楽となり聞く人の心を揺さぶるのではありませんか。作者と作品が別ものであることを知っている大人なら、今こそ小室サウンドで踊ろうじゃありませんか。EZ DO DANCE♪

『教えてもらう前と後』 毎週火曜・夜8時〜好評放送中!政治からスーパーマーケットまで、教えてもらう前と後で世の中の見え方がガラリと変わる知のビフォーアフター番組。メインMCは滝川クリステルさん! レギュラー放送は、毎週火曜夜8時〜毎日放送制作TBS系全国ネット。

放送作家

たむらようこ

1970年生まれ。放送作家。「慎吾ママ」のキャラクターを世に送り出すほか、『サザエさん』『祝女』『サラメシ』『世界の日本人妻は見た!』など多数の構成や脚本を手がける。2001年に子連れで働ける女性ばかりの制作会社ベイビー・プラネットを設立し社長としても活躍。

Domani2018年4月号 新Domaniジャーナル「風通しのいい仕事道」 より
本誌取材時スタッフ:構成/佐藤久美子


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