■千篇一律(せんぺんいちりつ)
千篇一律(せんぺんいちりつ)とは、どれも同じで代り映え(かわりばえ)しないことを指す言葉です。です。変幻自在は見た目や様子を自由に変えますが、千篇一律はいついかなるときも変化がなく、同じ調子であることを意味します。
元々、千篇の「篇」とは詩などの文章のことです。また、一律の「律」とは調子、リズム、メロディなどを指します。例えば、流行歌などを思い浮かべると、千篇一律について理解しやすくなるでしょう。歌詞はさまざまに変わっても、曲が同じなのですべて同じに聞こえてしまうようなときは、まさしく千篇一律の状況です。
なお、千篇一律は「千編一律」とも書くことがあります。この「編」も「篇」と同じく詩などの文章を指します。
<例文>
・校長先生の挨拶はいつも千篇一律で、代わり映えがしない。
・彼が作る歌は千篇一律だが、ファンにとってはそれが心地よいらしい。
・彼と彼女は千篇一律に喧嘩と仲直りを繰り返している。傍目からは不仲に見えるが、あれはあれでよい関係のようだ。
■一本調子(いっぽんちょうし)
一本調子(いっぽんちょうし)とは、口調や音に変化がなく、単調な様子を指す言葉です。変幻自在な話し方といえば、緩急をつけたり語調が変わったりすることを指すため、一本調子とは反対の様子を指しているといえるでしょう。一本調子という言葉は、次のように使うことができます。
<例文>
・社長の挨拶は一本調子で、何を言っているのかわかりにくいだけでなく、眠気を誘うものだった。
・彼の文章を読んでみたが、一本調子で面白味に欠けていた。
・彼女に昨日のことを尋ねてみると、一本調子で答えた。まるで何か台本を読んでいるかのようだった。
変幻自在の意味を理解して自由に使いこなそう
変幻自在とは、姿や形、見た目、状態などが自由自在に変わる様子を指す言葉です。臨機応変に対応するときのようにポジティブな意味でも使えますが、簡単に気持ちや意見を変えるときなどにも使うことができます。変幻自在の意味を正確に理解し、臨機応変かつ自由自在に使いこなしていきましょう。
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