――「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」や「JAM -ザ・リサイタル-」など、最近は進行役をされる機会が多い気がします。“相手に情報を伝える役割”として、上手く伝えるために気をつけていることはありますか?
はい、しゃべる役ばかりですね。いろいろとやり方を試しながらですが…伝えたいことを自分自身がどれだけ理解出来ているかが大事だと思うんです。結局は説明なので、その内容についてわかっていることが多ければ多いほど正しく伝えられる。ちょっとしたニュアンスの違いで伝わり方が変わるので、そういうところは出来る限り気をつけています。
――いろいろと試しながらというと、例えば「JAM -ザ・リサイタル-」では、お客さんの反応に合わせて調整したこともあったんですか?
そうですね。場面によっては目の前にいらっしゃるお客さんの反応や空気感によって少しずつ変える部分もありました。「JAM -ザ・リサイタル-」は、舞台というよりもイベントに近かったので、掛け合いという感じでお客さんとのコミュニケーションを意識して毎回変えていました。特にお客さんと一緒にペンライトを使って遊ぶシーンは、毎回アドリブでやっていました。
――生の舞台でアドリブって勇気がいることだと思うのですが、ドキドキしちゃいませんか?
しますよ。予想以上にお客さんの理解が早すぎて、ビックリしたこともあります。その公演にいらっしゃる方によって空気感が違うのが面白かったですし、一緒に楽しめる空間を作る時間が楽しくてすごくうれしかったです。
――今までいろんな職業を演じてこられた町田さんですが、特に興味を持った職業はありますか?
僕は職業よりも人にフォーカスすることが多いんです。でもバーテンダーや料理人を何度か演じてきて、料理が出来たらかっこいいなと思います。僕自身は全然出来ないので…(笑)。
――でも、お料理はされますよね!
そんなこと言っちゃダメです(笑)。レシピ動画などを見ながら作るのでオリジナルレシピではないですし、もはや実験みたいな感じでやってるので…。旅番組やドキュメンタリー番組もよく観るのですが、料理系のテーマを見ると、やっぱりいいなと思います。料理人の役を演じたときに痛感したのですが、やっぱり普段のクセが出ちゃうんです。指を切らないようにすごく慎重に切るので、リズミカルに千切りが出来なくて…(笑)。撮影ではなんとなく出来てる風にやりきりましたが、もっとサラッと出来ていたらよかったなと。料理人の役に限らず、日常のシーンでも料理カットは絶対に出てくるので、もう少し出来るようになりたいです。
町田啓太さんの撮影ウラ話16
連載撮影時、ドラマ『テッパチ!』の撮影に向けてストイックに体づくりに励んでいた町田さん。休憩中は屈伸などストレッチをして体をほぐす姿も。鍛えていることを知らずに、手土産にカカオ70%のチョコとフルーツジュースを用意してしまった連載スタッフ。空気の読めない手土産で申し訳ありません…!と謝りながら渡すと、「いえ!糖分も必要ですから、ご褒美にいただきます!ありがとうございます」と優しい言葉でフォローしてくださるどこまでも心配りが完璧な町田さんでした。
俳優
町田啓太
まちだ・けいた/1990年7月4日生まれ。群馬県出身。O型。183cm。劇団EXILEのメンバー。ドラマや映画、舞台と幅広く活動し、数々の話題作に出演。最近は、フジテレビ系ドラマ「SUPER RICH」宮村 空役、テレビ東京系ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」黒沢優一役、NHK大河ドラマ「青天を衝け」土方歳三役での好演で高評価を得た。2022年4月に公開した映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』が大ヒット。NHK総合にて毎週金曜23:15~「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」がレギュラー放送中。映画「太陽とボレロ」が絶賛公開中。また、7月期のフジテレビ系新ドラマ『テッパチ!』(毎週水曜22:00〜)で主演を務める。
公式Instagram:keita_machida_official
ナイロンジャケット¥264,000・Tシャツ¥102,300・デニムパンツ¥170,500・バッグ「プラダ トライアングル」¥302,500・スニーカー¥140,800・ソックス/参考商品(プラダ クライアント サービス〈プラダ〉)
【お問い合わせ先】
プラダ クライアント サービス 0120・45・1913
撮影/樽木優美子(TRON/スチール) 名児耶 洋(ムービー) スタイリスト/石川英治(Tablerockstudio) ヘア&メイク/KOHEY 構成/佐々木怜菜、岡野亜紀子