騙してるわけじゃないけど後ろめたい気持ち…母の厳しい言葉に胸が痛む【シングルマザーの恋愛#45】

シングルマザー歴7年、38歳の会社員「あおいあん」さんによる恋愛コラム。後輩と彼氏のWブッキングをどう乗り切るのか。毎週月曜19:00更新中。

【登場人物】
あん（私）…メーカー勤務のシングルマザー。7年前に離婚し、実家に出戻り。38歳。
息子…生意気盛りの小学生。10歳。
Rさん…Hくんと同じ会社に勤める42歳。結婚歴はナシ。
Cちゃん…あんの同僚。33歳。
Kくん…あんの会社の後輩。25歳。

【前回までの話】
40歳を目前に控え、「私、このままシングルでいいの？」と、ふと我に帰った私。再度恋愛に挑もうとマッチングアプリに登録してみるも、目の前に立ちはだかる様々な現実に直面し前途多難。そんな折、学生時代からの友達HくんからBBQのお誘いが。参加した男性Rさんが気になり、再度Hくんと3人でご飯をセッティングしてもらう。後日、もう一度会いたいと思い、RさんにLINEを送り食事へ。お互いの”譲れない家族”の存在を確認した上で付き合うことに。幸せ気分も束の間、息子から「彼女ができた」発言により、あんは大混乱するが、ママ友情報で幼稚園からの同級生と知る。安堵の中、Rさんからお母様とのランチの誘いを受け、会うことになったがそのキャラに呆然。Hくん夫婦が喧嘩をし、仲を取り持ってくれたお礼にとRさんや息子を含め食事へ。そこでひょんなことから息子がRさんとのお付き合いを知ってしまい——。

前回の話▶︎お誘いがWブッキング！彼氏と後輩、どちらを選ぶのが正解？【シングルマザーの恋愛#44】

こんにちは。シングルマザー歴7年のあおいあんです。前回は、会社の後輩Kくんにデイキャンプに誘われ、同じ日にRさんからも食事の約束が来るという、ちょっとしたピンチをお伝えしました。

私的にはRさんと2人きりになりたいけど、先に連絡をくれたのはKくんだし、息子が喜ぶのはきっとKくんとのデイキャンプ。悩ましい。。。

翌日、Wブッキングのことを同僚のCちゃんに伝えてみると

Cちゃん「両方行ったらいいんじゃない？Kくんのはデイキャンプだし、夕方には戻って来られるんじゃない？」

私「そっか！両方行くっていう手もアリなのか」

Cちゃん「そうだよ。なんなら息子くん、夜預ろうか？」

私「ありがとう。でも流石にそれは悪いよ。母親に相談してみる」

Kくんには答えを待ってもらいつつ、両親に出かけるお許しをもらうため早めに帰宅した。夕飯の手伝いをしつつ、母親の顔色を伺う。

私「再来週の土曜日なんだけど、友達と夜出かけてもいい？昼間は息子を遊びに連れて行くから、夜は疲れて寝ちゃうと思うし。ダメかな？」

母「ダメではないけど、母親として節度ある行動を取りなさいよ。遊んでばっかりいるのは、子どもに良い影響がないんだからね」

私「次誰かと付き合うことになれば、それは再婚も視野に入ってくることだし。次はちゃんとした人を選びたいと思ってるよ」

母「きちんと考えているならいいのよ。また変な男に引っかからないでくれれば」

とりあえず第一関門突破！
いつも厳しい言葉を投げかけてくる母。それは心配の裏返しなんだと、改めて気付かされ、チクっと胸が痛くなった。反対されそうでなかなか打ち明けられずにいたけど、両親にもきちんとRさんのこと話さないと。同居しているのに隠したまま過ごすのは、息子のためにも良くないと思う。

夕飯も終わり、ゲームをしている息子に声をかけた。

私「再来週、会社の人がキャンプに誘ってくれたけど、一緒に行かない？この間行ったばかりだから、行きたくなければ別に断るからいいよ」

息子「行く！絶対行く!! あっ、でもRさんは一緒じゃないんだよね。会社の人だと緊張しちゃうかも」

私「じゃあやめとく？しかもママは夜お出かけなんだけど」

息子「うーん、じゃあキャンプ行こうかな。ママは夜、Rさんとデート？」

ニヤつきながら聞いてきた。子どもに「彼氏とデート」という単語を言わせてしまうのもどうかと思うが…

私「Rさんのお友達がお店をオープンするから、お祝いに一緒に行きませんか？って誘われたの」

息子「えー、そっちも行きたい！」

私「こっちは子どもが行けるようなお店じゃないんだと思うよ。またRさんと3人で遊ぶ日を作るからさ」

息子「絶対だからね。今度はどこ行こうかな」

第二関門突破。夜食事に行くだけなのに、色々と許可を得ないといけない、自分の自由のなさに嘆きつつ、だからこそRさんとの時間を大切に過ごそうとも思えた。

キャンプ場から見える風景

次の日、後輩のKくんに、Cちゃんも誘って4人でキャンプに行くことを提案した。

Kくん「それじゃあ、もうひとり男子いた方がいいですね」

ん!? それではまるで合コンノリでは？と思ったが、息子がいる以上そんな雰囲気にはならないだろう。

私「ちなみに、私夜用事があって、PM6:00くらいには都内に戻って来られるかな？」

Kくん「OKです！じゃあ早めに出発しましょう」

私「何か買い出しあれば連絡してね」

これで無事Kくんのキャンプも、Rさんの食事にも参加できそう。Kくんとキャンプへ行くことRさんに話していないけど、Cちゃんも行くし、会社の付き合い的なものだから、話さなくても大丈夫だよね。キャンプの話をしたら、夜の食事は改めようって言われそうだし。ちょっと後ろめたい気持ちもあるが、無事1日が終わりますように。

次回に続く。