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LIFESTYLE インタビュー

2023.01.30

【連載/こじらせ男のひとりごと#4】感情の起伏は仕事に不要。四千頭身・石橋さんが恋愛をしないわけ

 

仕事もデキる、ビジュアルもイケてる。なのに、どこか「こじらせてる」男子たち。今月は、脱力系ゆえ女子中高生から「リア恋」対象として人気を集める四千頭身の石橋さんが登場!

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「いつかするんだろう」じゃなく、「その気」にならないと恋愛は始まらないらしい

中学生時代のつきあいを最後に「恋愛はしていない」と言う石橋さん。結婚も「たぶんしない」と言うそのわけは…。脱力系で一途、そしてなにより平常心を大切にする仕事へのスタンスに、謎を解く鍵がありました。

語り/石橋遼大(四千頭身)

恋愛ドラマみたいなことあるわけない

恋愛ドラマや映画は、人並みに見たりもしります。でも、なんだか笑っちゃうんです。これでみんなキュンキュンするって、どういうことなんだろう。そもそも、美男美女がやってるから成り立つことだし、現実にはありえないし。…そんなふうにひとりで考えていると、面白くなってしまって。それで、つい笑ってしまうんです。

恋愛は、中学のときにつきあった経験があるだけです。それも、好きな子ができてウキウキするわけでもなく、相手に告白されてそのままなんとなく。別れるときも、なんで別れを告げられたのかもわからず、だから落ち込みもせず。ただ「疑問」だけが残りました。あとから聞いた話では、相手の女の子の家が厳しかったとか。その子とは、今も友達づきあいをしています。

そう、女の子の友達ならいるんです。でも恋愛となると、とたんにわからなくなってしまう。中学で彼女と別れてからも、「いつか恋愛するんだろう」と思っていたけれど、現実は違うみたいで。その気にならないと、どうやら恋愛は始まらないらしい。そして僕は、いまだに「その気」になっていません。

四千頭身・石橋遼大さん

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高校の3年間は女の子と一度もしゃべらなかった

高校に入ってからは男子ばかりのスポーツクラスで、サッカーに明け暮れ、部活第一の生活。3年間一度も女の子としゃべらないまま終わりました。そして高校卒業後は、すぐに芸人の道に。ここからは、仕事第一の生活。「その気」はいつになっても訪れませんでした。

ひとり暮らしを始めてからは、この生活が快適で仕方ないし、家事から料理までだいたいのことはできるので、不便もありません。もちろん仲間とワイワイするのも、友達を家に呼ぶのも、好きですよ。でも、そのあと1人になるとうれしくて、「よっしゃ」って思わずガッツポーズが出てしまいます。

友人で結婚するやつも出てきたけれど、話を聞けば、不便だし束縛も多いらしい。もちろん結婚のいい面はあるだろうけど、今のところ幸せな例をあまり見たことがないんです。それも僕を「その気」にさせない原因です。

四千頭身・石橋遼大さん

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どうしてこんなにこじらせてしまったのか? ひとつ思いあたるのは、高校生のとき学園祭で仲間と一緒に目立ったことをしても、僕だけ誰からも話しかけられなかったという経験。そこで、自分は「モテない人間」だと悟りました。芸人になってから、SNSやYouTubeので「好き」というコメントをどんなにもらっても、「カッコいい」なんて言われても、信じてません。だって、僕よりカッコいい人はいっぱいいるし、何をもって僕のことを「好き」だと言ってるのか、僕の何を狙ってるのか、まったくわからないです。

それに、たとえ恋愛に発展したとしても、それによって感情が乱されるのは、お断りです。恋愛にどっぷりの人は、よくも悪くも起伏があるでしょう。仕事をするうえでは、余計な感情の起伏は不要です。失恋のショックで落ち込んだりしたら、それこそ仕事になりませんから。

四千頭身・石橋遼大さん

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余計な感情に邪魔されず、ひたすらボケを磨き続けたい

僕の仕事に向かう精神は、「なんでもやる」。恋愛がらみの企画以外は。僕みたいに感情の起伏が少ないながらも、大好きな有吉(弘行)さんがそこで笑っていてくれたら、それだけで幸せで、自信になります。最近体を鍛えたり、料理の腕を磨いたりするのも、モテたいからじゃなく、単に話題づくりのため。ひとつでもボケが増えたら、という仕事のためです。だから、余計な感情に邪魔されず、ひたすらボケを磨き続けます。ただ…。恋愛がらみの失敗をひとつでもやっておけばよかったなと思うことはあります。もちろん、ボケのために。

僕たち四千頭身は世に出るのが早かったから、その分、たくさんの先輩を間近で見ることができました。これはとてもラッキーで、この経験を生かさないのは、もったいない。最近の若手は、飲み会が嫌だと言う人も多いけど、僕は先輩に誘われたら断らないし、朝までつきあいます。先輩を見て、個人の実力をつけて、そしてその先に、いつか四千頭身としての番組をもてたら。そのためには今、だいぶ頑張らなきゃと思います。かといって突飛なことをするのではなく、いつまでも普通の人間で、平常心で、それでいて面白くいられたら、それが最高。だから、やっぱり恋愛より、結婚より、仕事。仕事をしているときが、いちばんありがたみを感じます。こんなふうに言えること、これ以上の幸せはないんじゃないでしょうか。

四千頭身・石橋遼大さん

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芸人

石橋遼大

いしばしりょうだい/1996年9月13日生まれ、東京都出身。2016年、都築拓紀・後藤拓実と3人でお笑いトリオ「四千頭身」を結成。立ち位置は向かって右。グループとしてのレギュラー番組はTV『有吉の壁』(日本テレビ)、『おしえて! 四千頭身』(北陸朝日放送)、ラジオ『四千ミルク』(FM FUJI)。CMやドラマ出演の実績もあり。2022年12月、スポーツ栄養プランナーの資格を取得。 四千頭身のライブは毎月「表参道GROUND」にて開催中! 新ネタが楽しめる「俺たちは漫才師ライブ」、石橋のソロトークと芸人ゲストとの2ショットトーク「ここにだって石橋はいる」、お客さんと一緒にYouTubeを撮影するライブ「ピラフ七味」など盛りだくさん。
ツイッター @jfbdei
インスタ https://www.instagram.com/4000ishibashi/?hl=ja
YonTube (四千頭身公式チャンネル
84Channel (四千頭身 石橋個人チャンネル

撮影/高木亜麗
文・構成/南 ゆかり

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