「動きやすさ重視の公園コーデ。定番アイテムを最旬ディテールやデザインで更新」
DomaniやOggiなど、働く女性をターゲットにした媒体を中心に活躍中のスタイリスト渡辺智佳さん。大手金融勤務という職歴から、オフィスカジュアルに熟知しているきれいめでフェミニンなスタイリングが好評です。また自身も現在1歳半の男の子を子育て中のため、ワーママのリアルなおしゃれにも精通。そんなスタイリスト渡辺さんがオススメする「公園コーデ」は?
【スタイリスト渡辺智佳SNAP】
デニムをカーヴィデニムに更新! 柄シャツでアクセントを効かせて
「子どもが1歳半になり、外遊びもさせたいし公園に行く機会が増えてきました。私自身、公園に行くなら子どもと真剣に遊びたいので、動きやすいカジュアルが大前提。子どもと全力で遊べない服装はしません。
そうなるとデニムやスエット、カーゴパンツなどが多いですが、これらは万年ベーシックアイテム。だからこそ、長年同じものを着ているような着古した感やくたびれた印象に見せない、新鮮な見せ方を意識します。トップスはクロップド丈を選んだり、デニムは太めに買い換えるなど、細かいアップデートが洒落見えのポイントに。
オールブラックで大人っぽくまとめた私の公園コーデの主役は、カーヴィーデニム。ゆったりと丸みを帯びているデニムのシルエットがそれだけで今どきのこなれたカジュアル感。ボトムが重ためなので、トップスは黒タンクトップでスレンダーにまとめて。日よけ対策にもなるシャツは、ストライプなどの柄ものだとコーデにアクセントになる上、シワが目立たないので手荒く扱っても安心です。
また、スエットパンツは“ザ・家着”に陥りやすいので、きれいめトップスでこぎれいに振って。プチプラでも十分なので、カジュアルな公園コーデこそ旬シルエットでアップデートしてください」
カットソー/私物(UNIQLO) 腰に巻いたシャツ/私物(ラルフローレン) デニム/私物(カレンソロジー) 帽子/私物(リトラル) 時計/私物(Apple Watch Hermes) バッグ/私物(ロエベ) 靴/私物(スイコック)
【LOOK1】ボーダー×カーゴパンツも、今旬シルエットでこんなにも新鮮映え!
「カーゴパンツは汚れを気にせずいられるし、ボーダー柄はアクセントになるので公園コーデにうってつけ。どちらも今春のトレンドですが、永遠のベーシックアイテムでもあるので最旬シルエットに更新するのがポイントです。カットソーはドロップショルダーで途中で切りっぱなしにしたようなクロップド丈に。カーゴパンツはゆったりワイドで、ドロストで裾をキュッとしぼめる最旬シルエットで今どきに。そして隠れポイントはバッグ。パンチングのショルダーバッグでフェミニンに味付けして」
カットソー¥14,300(トラディショナル ウェザーウェア ルミネ有楽町店〈トラディショナル ウェザーウェア〉) パンツ¥2,490(GU) 帽子¥6,490(アマン〈プロタゴニスタ〉) “ココシュニック オンキッチュ„のピアス¥19,250・“ヨキ„のブレスレット¥9,900(ココシュニック) ネックレス¥107,800(ウノアエレ ジャパン〈ウノアエレ〉) バッグ¥33,000(MARY AL TERNA) 靴¥39,600(ティースクエア プレスルーム〈デイト〉)
【LOOK2】デニムは”ゆったり太め”に更新! ベーシックなロゴT×デニムが見違える
「公園に遊びに行くだけなのに気張っているのも格好悪い気がして、結局このくらいのロゴTにデニムがしっくりきます。とはいえこちらも永遠のカジュアルコーデ。かぶりがちな上、シルエットによっては逆に残念な見え方になることも。要はデニムのシルエット。今春のトレンドである太めストレートに履き替えるだけで、グッと鮮度のいい着こなしに。ロゴTはリッチ見えするネイビーで気持ち大人めに仕上げています」。
Tシャツ¥8,250(メゾン イエナ〈イエナ〉) デニム¥17,600(エミ ニュウマン新宿店〈エミ〉) 帽子¥9,900(ゲストリスト〈アッパーハイツ〉) ブレスレット¥12,100(ウノアエレ ジャパン〈ウノアエレシルバーコレクション〉) バッグ¥19,800(フィルム〈ダブルスタンダードクロージング〉) 靴¥33,000(ティースクエア プレスルーム〈デイト〉)
【LOOK3】家着に見えがちなスエットパンツは、きれいめブラウスでフェミニンさをトッピング
「スエットパンツは言わずもがな、公園コーデで大活躍する楽ちんボトムですよね。私もスタイリングで多用しますが、よく聞くのが『モデルには似合うけど、自分が着ると家着みたいで難しい』という声。正直それもとてもよくわかります。解決策として提案したいのが、こんなピンクのシアートップスのようなきれいめなデザインのトップスを合わせること。きれい色やシアー素材、フェミニンなデザインものなど、オンにも着られるくらいのきれいめデザインを合わせて。また、膝が出たりスエットのシルエットがくたびれてきたら潔く家着に降格させるのも大事ですよ」。
トップス¥26,400・肩に掛けたニット¥44,000(DES PRÉS) 中に着たタンクトップ¥10,450(フィルム〈ソブ〉) パンツ¥2,990(UNIQLO) サングラス¥44,000(アイヴァン 東京ギャラリー〈アイヴァン〉) バッグ¥15,400(ノーベルバ〈ノマディス〉) 靴¥13,090(メゾン イエナ〈ニューバランス〉)
スタイリスト渡辺さんが提案する公園コーデは、カーゴパンツ、デニム、スエットパンツなど、どれもベーシックボトムを使用したもの。だからこそ最旬シルエットや合わせ方で鮮度よく見せるコツがポイントに。週末の公園コーデの参考にしてくださいね。
撮影/谷口 巧(Pygmy company/人物)、坂根綾子(静物) スタイリスト/渡辺智佳 ヘア&メーク/後藤若菜(ROI) モデル/小濱なつき 構成/松崎のぞみ
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