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FASHION ママコーデ

2023.04.21

この春のモノトーンコーデってどう作る?【スタイリスト渡辺智佳さんの頭の中#1】

 

銀行勤務を経て、現在は押しも押されぬ人気スタイリストとして活躍中のスタイリスト渡辺智佳さん。明確なロジックを元にスタイリングを組み立てるので、編集部からも厚い信頼を得ています。そんな渡辺さんが「今旬のモノトーン」を作る際のマイルールとは。

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スタイリストきっての頭脳派! 渡辺智佳さんのロジカルなコーデが話題です

WebDomaniやOggiなど、”働く女性”をターゲットにした媒体で特に活躍中のスタイリスト渡辺智佳さん。独自の感性が生きるスタイリストという職業ですが、渡辺さんはさらに銀行に勤務していた経験がありスタイリングにも説得力たっぷり。コーディネートチェックという企画に沿ったスタイリングか否かを確認する際も、きちんと裏付けがあるので編集部からも厚い信頼を得ています。

▼【私服スタイル公開】渡辺さんてこういう人!

渡辺さんのスタイリングはどんなコーデでも清潔感があり、どこかしらにフェミニンな要素があるのが好評です。また一見ベーシックでありながら最旬の印象を与えるのは、アイテム選びの基準や着こなし方がきちんとトレンドを捉えているから。しかもご自身が現在1歳半の男の子を育児中につき、動きやすさや汚れにくいなど機能的なおしゃれにも注力したりと、ワーママに嬉しいスタイリングを提案してくれています。

今回は、そんなスタイリスト渡辺さんが今どんなことを念頭にコーデを組んでいるのかを深掘りする企画。1回目のこちらは、みんなが大好きなモノトーンコーデについて伺いました!

大人気のモノトーンコーデ。「この春は、白は王道アイテム、黒で甘さを入れるバランスがおすすめ」

「モノトーンコーデは私自身も大好きな着こなし。おしゃれの基本配色なので、上手にトレンドを取り入れて無難にまとめないことが洒落見えのポイントです。甘コンサバがトレンドのこの春は、どこかに甘いデザインを入れると鮮度のいいモノトーンコーデが完成します。

肝心な取り入れ方ですが、個人的には白でなく黒で甘さを入れるのが推し。白ワンピや白のフレアスカートを想像してもらうと分かりやすいですが、実は白って色自体が甘いんですよね。想像以上にラブリーになることも。その点、黒はもともと辛口なので、甘いデザインでもちょうどいいバランスに。まずは軸となる黒の甘アイテムを決め、そこから引き算するような意識でプレーンな白シャツやテーパードパンツを合わせる。このバランスで実践してみてください」

【スタイリスト渡辺智佳さんのモノトーンSNAP】
「イメージは夫とおでかけ。”アローズ”の黒フェミニンブラウスを白パンツでクリーンに」

渡辺智佳さん 全身 黒ラウスと白パンツコーデ

渡辺智佳さん 膝から顎まで

「甘めの黒ブラウスが欲しくて”ユナイテッドアローズ”で見つけたのがこちら。ウエストのギャザーがスタイルアップ効果もあり、ハリがあるのでリッチに映えます。普段は太めデニムで着崩していますが、テーパードの白パンツとかっちりショルダーバッグできれいめにまとめてお出かけ仕様に。どこに来ていくか? 息子がまだ1歳半なのでなかなか難しいですが、強いていうなら夫とお出かけするときはこんなきれいめな格好が気分です」

パンツ¥23,100(styling/ルミネ新宿1店〈styling/〉) ブレスレット¥81,400(ガルニトウキョウ〈ガルニ〉) バッグ(私物/セリーヌ) ブラウス(私物/ユナイテッドアローズ) 靴(私物/ミッシェルヴィヴィアン)  

【LOOK1】白シャツ×黒パンツのベーシックコーデは「甘めビスチェ」でひねりを効かせて

モデル 全身 シャツとビスチェのコーディネート

モデル 上半身 シャツとビスチェのコーディネート

ゆったりとしたオーバーサイズの白シャツに黒のセミフレアパンツ。いわゆるベーシックコーデに、モケモケッとした起毛感たっぷりのビスチェを合わせて。「シャツにジレのレイヤードはかなり浸透しているので、春夏はビスチェでアレンジ。ビスチェって敬遠する方もいるかもしれませんが、このコーデのように大きめのシルエットに重ねると今旬のゆるい雰囲気で、かつ体の線もでづらいのでおすすめ。カジュアルに仕上げるよりモノトーンで大人っぽく、が有効です」

ビスチェ¥20,900(メルローズ〈カレンテージ〉) ブラウス¥13,200(ルージュ・ヴィフ ラクレ ルミネ新宿店〈ルージュ・ヴィフ アンナ〉) パンツ¥22,000(カレンソロジー青山〈カレンソロジー〉) ピアス¥19,800(プラウ) 指先から順に“ココシュニック オンキッチュ„のリング[太]¥11,000・“ココシュニック„のリング[細]¥17,600(ココシュニック) バッグ¥14,850(ダイアナ 銀座本店〈ダイアナ〉) 靴¥20,350(ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店〈ユナイテッドアローズ〉)

【LOOK2】抜群に映える華やかな黒フレアスカートを、ジレで辛口に引き締めて

黒フレアスカートとジレのコーディネート

パッと目を引く華やかさでセレモニーにも着ていけそうな、シアー素材に生地が細かくついた華やかなフレアスカート。
「こういうフレアスカートをデイリーに着る場合、今までだったら白Tなどで爽やかに仕上げていましたよね。せっかくジレという一点入れるだけでコーデが凛々しくキマるアイテムが定着しているので、ここはジレですっきりと辛口に仕上げて。インナーもあえてノースリーブで腕を潔くだし、キレのいいAラインで凛々しく見せるのがおすすめ」

ジレ[共布ベルト付き]¥49,500(DES PRÉS) ブラウス¥25,300(オンワード樫山〈ベイジ,〉) スカート¥39,600(アルアバイル〈ルル・ウィルビー/バウム・ウンド・ヘルムガーデン〉) イヤリング¥11,000(ココシュニック〈ココシュニック オンキッチュ〉) ネックレス¥66,000(マリハ) バッグ¥39,600(MARY AL TERNA) 靴¥46,200(カチム)

【LOOK3】白ワイドパンツで、ラッフルブラウスの甘さをハンサムにシフト

白ワイドパンツとラッフルブラウスのコーディネート

「フェミニンブラウスに細身パンツは街中でもよく見かけるパターンですが、この春はワイドパンツに代えてみて。それだけでハンサム感が増し、甘いブラウスを大人っぽく着られます。いろんなデザインで出ているフェミニンブラウスの中でも、特に目につくのが大きなラッフルやカラーのブラウス。ラブリーなデザインなので、メリハリのあるモノトーンで取り入れるのが正解です」

ブラウス¥28,600(ガリャルダガランテ 青山〈ガリャルダガランテ〉) パンツ¥82,500(ドゥーズィエム クラス 青山店〈カルマイヤー〉) イヤリング¥11,000(ウノアエレ ジャパン〈ワンエーアールバイウノアエレ〉) バングル¥104,500(ガルニトウキョウ〈ガルニ〉) バッグ¥137,500(八木通商〈ザンケッティ〉) 靴¥48,400(ビームス公式オンラインショップ〈ブレンタ〉)

 

モノトーンコーデの肝は今旬のアップデート感。甘コンサバ流行りの今季は、甘い黒アイテムを主役にした着こなしが鮮度よく映えるコツ。すぐにでも真似する価値アリです!

撮影/谷口 巧(Pygmy company/人物)、坂根綾子(静物)  スタイリスト/渡辺智佳 ヘア&メーク/後藤若菜(ROI)  モデル/小濱なつき 構成/松崎のぞみ

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