ペールトーンの春色は、「カジュアルボトム」で楽しく取り入れて
きれいめベースにエッジの効いた最旬ディテールを取り入れたお得意のスタイリングに加え、男の子を子育て中とあって働くママのT.P.Oに応じたスタイリングも人気でますます注目されているスタイリスト渡辺智佳さん。今回は春になると注目度が高まる春色の取り入れ方について伺いました。
「秋冬のダークトーンに飽きてくる春の立ち上がりに出てくる、優しいペールカラーのアイテム。ピンク、レモンイエロー、ミントグリーンなどさわやかな色合いなので思わず手が伸びますよね。1点投入するだけで春っぽい着こなしに様変わりする効果的な色ですが、大人が取り入れる際はぜひボトムで。ニットなどトップスなのでは?と疑問の声が聞こえてきそうですが、ボトムです。というのも、優しいペールカラーを顔の近くにもってくると顔がボヤけてみえるんですね。良く言うとふんわり優しげ、裏を返すとなんとなく締まりがない印象になりがち。アラフォー世代は気をつけたい色なんです。
そんな理由で、春色を入れるときはボトムがマイルール。この春はカラーデニムやパラシュートパンツといったカジュアルボトムが全盛なのでトライあるのみ。きちんとよりはカジュアルに着こなすマインドで。デニムやナイロンっぽいシャリッとした素材、艶やかなサテン調などコーデに抜けをもたらす素材で取り入れるのがおすすめです」。
【スタイリスト渡辺智佳SNAP】
”GU”のカラーデニムは超優秀。短丈ジレで辛口モードな印象に
「大人でも取り入れやすいイエローの色味といい、流行りのカーヴィーシルエットといい”GU”のこのデニムはかなり優秀。プチプラなので気軽にトライできます。子供っぽくならないようキレのいい白ジレで辛口に。旬の短丈はモード感もあり、バランスよく見えるので小柄の方に特におすすめ」。
パンツ¥2,990(GU) ネックレス[短]¥14,300(ココシュニック〈ココシュニック オンキッチュ〉) ネックレス[長]¥38,500(マリハ) バッグ¥19,800(フィルム〈ダブルスタンダードクロージング〉) 靴¥16,500(アバハウスインターナショナル オンラインストア〈ピシェ アバハウス〉) ジレ(私物/イウエンマトフ) タンクトップ(私物/マルティニーク)
【LOOK1】目を引くピンクのパラシュートパンツは、白Tでさっぱりと仕上げて
「トレンドアイテムを淡い春色で取り入れたら、ほかはシンプルに徹しても十分洒落見え。流行りのパラシュートパンツはボリューム感とカッコよさが魅力。ペールピンクだと軽やかでほんのり甘さも感じられ、さらに洒落見えが叶います。それだけでインパクト十分なので、トップスはゆったりめの白Tでシンプルに。レースのカーデを肩かけしてフェミニンなアクセントを加えて」
パンツ¥18,700(エミ ニュウマン新宿店〈エミ〉) Tシャツ¥23,100(コル ピエロ〈コル ピエロ ドットコム〉) 肩に掛けたカーディガン¥46,200(マルティニーク ルコント ルミネ有楽町〈レリタージュ マルティニーク〉) サングラス¥44,000(アイヴァン 東京ギャラリー〈アイヴァン〉) ピアス[片耳]¥35,200(プラウ) バングル¥52,800(ガルニトウキョウ〈ガルニ〉) バッグ¥16,500(DES PRÉS〈ディミヌティーボ〉) 靴¥8,690(マミアン カスタマーサポート〈キビス/マミアン〉)
【ITEM1】サテンのイージーパンツなら楽ちん&上品見えが両立
「ウエストがドローストリングでかなり楽ちんな履き心地ながら、艶やかなサテンと淡いピーチ色が華やかで洒落見え。股上が深いので流行りのクロップドトップスなど、どんなトップスにも映えるので、休日や旅行コーデに活躍するはず」
パンツ¥46,200(オンワード樫山〈ベイジ,〉)
【ITEM 2】緩やかに広がるナローシルエットのサテンスカート
「この春多いのが、こういった艶やかなサテンのスカート。シルエットはフレアすぎず、裾に向かって緩やかに広がるものが多いので、さらっと着こなせます。落ち着いたブルーはネイビー、ベージュ、グレー系などあらゆるベーシックカラーに合わせやすいので、迷ったらブルーを選んでみてください」。
スカート¥20,900(ル フィル ニュウマン 新宿店〈ル フィル〉)
脱マンネリにも効果的な淡い春色アイテム。カジュアルボトムで取り入れると、手持ちのトップスもグッと見違えるはず。ぜひ取り入れてみてください。
撮影/谷口 巧(Pygmy company/人物)、坂根綾子(静物) スタイリスト/渡辺智佳 ヘア&メーク/後藤若菜(ROI) モデル/小濱なつき 構成/松崎のぞみ
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