Q :部下を叱るのに、気を使ってしまいます…
答える人/土肥麻梨子さん(株式会社ディージーワン・取締役)
A:冷静に「話を聞く」スタンスで。そして後に引きずらないこと!
実は私自身は、気を使わずに叱れるほうです。それは、「なぜそうなったのか」という原因と経緯、「この状態をどう改善するか」を冷静に聞く、というスタンスだから。余計な感情は入れず、客観的に、本人の口から語らせることで、本人が行った事態に対して説明をしてもらうのです。同じ失敗をしないことが大事で、それは頭ごなしに怒ることではなく、自分の言葉で整理して納得できないと、解決しないものだと思っています。
だから私がやるのは「叱る」「怒る」ではなく、「事実を聞く」が近いかもしれません。でも、「叱るときに気を遣う」ということは、どこかに申し訳ない、とか、こんなこと言ったら嫌がれるかな、とか思うからですよね。事実を聞き出すことが、本人にとってチャンスでもあるし、今後のプラスにもなる。そして会社のためにもなる。そう思えば、遠慮する気持ちは起きないのではないでしょうか。
女性上司にありがちなのが、感情的になって「怒って」しまうこと。「怒る」と「叱る」はまったく別物です。怒られている本人はその場をしのごうとするだけで、お互い建設的ではありません。私はできるだけ冷静に、そしてその話が終わったら、それ以上引きずらない。そんなふうに心がけています。
株式会社ディージーワン・取締役
土肥麻梨子さん
株式会社ベネフィット・ワン入社。営業事務、編集・企画、サービス提携・サービス開発を歴任し、最大時は全国に30人の部下を抱える。2017年9月に同社のグループ会社である株式会社ディージーワン創立。中小企業にも簡単にマーケティングが可能なビジネスプラットフォーム「DG1」WEBマーケティング責任者。趣味はホットヨガ、海外旅行、英会話。メンバーや後輩の悩み相談の相手になることが多い。。