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2018.07.28

イタい40代にならない!大人インスタは「盛らず」に「マイナスする」

 

カメラアプリFoodieを使いつつ、大人女子がイタくならない程よいグルメ写真を検証してみます。

Text:
南 ゆかり(フリーエディター)
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アプリ「Foodie」を使ってみた

ちまたでよく聞く意見として、「いい大人が画像を盛りすぎるとイタい」というのがありますが、それは人物写真に限ったことではありません。いつもインスタに上げている料理や風景の写真も、「やりすぎ」はおしゃれじゃない。

夏休み札幌旅行レポートの2本目は、旅行の「映え」写真について考えます。まず、旅のグルメを時系列に思い出すと…。

札幌旅行レポート1本目「機内無料Wi-Fiを使いこなす」はこちら>

1日目、新千歳空港に着いたら、小樽へ電車で移動。最初に行ったのはミシュランで星を獲得したお寿司屋さん。でもカウンターだったということもあり、撮影はパス。次に、ルタオの本店へ移動! 東京だと通販や催事で買えるルタオのチーズケーキは、冷凍で届きますが(それでも十分おいしい)、本店のある小樽だけはつくりたての「生」があるのです!

ここで、ダウンロードしておいたアプリ「Foodie(フーディー)」を起動!
最初の一枚は、ミルフィーユ!

いつも思い出すのは、「人物は順光、料理は逆光」という簡単なルールです。ひとまずこれだけ心がければ、失敗はありません。今回もそれに習って、窓に自分が向かうように席を動かしてシャッターを。上のサンプルは、Foodieでの加工前。これでも十分OKですが、せっかくのフード専用フィルターがあるので、使ってみました。クリームといちごのマークがあるので押してみると、これが<スイーツ>というフィルター。

<スイーツ>を使うと全体に優しい光のトーンになりましたが(左)、好みでいうと、パイの「サクっと感」が減ってしまったのが気になる。または、10代の子たちのインスタにありそうな感じかな。「大人インスタ」はどうしたらいいものか。と、ここで見つけた<クリスピー>というフィルターを選んでみると(右)。よっ!カリッとしてる! …のはいいけど、今度はコントラストがけっこう強い。つられて、お皿の影も濃くなってしまい…。

結局、パイのサクッと感も、クリームのもちっと感も、ちゃんと出ている、元の画像がいいんじゃないかと思い直し、元画像に「ぼかし」だけ加えてみました。この「ぼかし」はボカす範囲が選べますが、わずかにボヤける程度。よく比べないとわからないですが、オリジナル画像よりも手前のお皿の縁小さいベリー(北海道のカリンズという)あたりは、ソフトに仕上がりました。それが下の写真です。

「ぼかし」は右下のしずくのマークを使います。うん、いいかんじ。「逆光撮影」「フィルターナシで少しぼかし」だけで、海外雑誌みたいなオシャレ感は出たのではないでしょうか。と、これを保存。プロカメラマンに聞いたところ、「逆光でもいいけど、半逆光だと立体感が出る」とのこと。窓がスイーツの斜め後ろにくる位置ですね。条件が合えば、ぜひお試しください。

そうそう、ミルフィーユのお味は感動的でした。カスタードクリームはホイップしたて、パイは焼きたて、というのがはっきりわかる。ミルフィーユに続いて、名品チーズケーキのドゥーブルフロマージュもたいらげ、札幌に戻りました。

ルタオ パトス

肉はフィルターより「タイミング」

スイーツを急いでインスタにアップしたら、札幌に戻ってジンギスカン「だるま」の行列に参戦! 1時間待って、ありつけたジンギスカンがこちら。

左が加工前。フィルターに<ジューシー>という名前のお肉アイコンがあったので、選択してみたのが右。赤さがプラスされました。ただ、インスタ上でよく見る「赤みを強調しすぎた肉」は、人工的にも見えますよね。せっかくの「羊の肉」感がほどよく出るよう、少しだけ<ジューシー>がいいようです。

このとき、生の肉でも撮ってみましたが(下の写真)、そそられる感が足りないと思ってボツ。ちょっと焼け始めてシズル感のある「タイミング」こそが大事というわけです。肉は、フィルターに凝るよりタイミング、ですね。

書き忘れましたが、ジンギスカン1人前で850円! 肉も野菜もビールもお代わりしましたが、それでもひとり3,000円でおつりがくる。翌日のお肌はつやつやだし、いっぱい食べてもお腹は出てないし、ジンギスカンっていいことしかないんですけど!

札幌ジンギスカン だるま

 

デパ地下巡り! 大福はもちっと感を出す

お肉をお代わりし、最後のお茶漬けまで平らげたのに、翌朝はホテルで朝食ビュッフェでまたお腹いっぱいに。そのまま札幌駅前の大丸デパートの地下で試食めぐり&お土産クルーズへ出かけました。

ここで、フォトジェニな大福を発見!米粉のふんわり大福の中には白花豆のあんこ、乗っているのは富良野のアスパラ。富良野から来た製菓「ゆい菓」の大福ふわり ふらのアスパラ227円。

その場では撮影できず、ランチで行ったカニすきのお座敷で撮ったので、茶色いテーブルが映ってしまいました(左)。全体に暗い印象のため、<デリシャス>のフィルターを使って明るくして、手前と奥にぼかしを入れたのが、右の写真。旅行2日目なので、結構手際よくできるようになりました。作りたてのようなモチっと感が出てます。実際、マシュマロみたいな口どけの大福でした。写真を見返していたら、また食べたくなってきた…。

ゆい菓

 

いろいろやってみての結論は、女子高生のワイワイしたインスタではなく、われわれ40代のインスタとしては、いろいろ「盛る」よりも、不要なものを「落としていく」と考えるのがいいみたい。たとえば、上のお餅部分の汚れや雑味を明るさで「落とす」。最初のスイーツであれば、色味はそのままで、お皿周辺のうるさい部分だけをぼかして「落とす」。そして自分の目で実際に見た以上のものにしないで、見て感じたもの、食べておいしかったことを、再現する。それで十分みたいです。

あとは、自分のインスタ投稿写真一覧が並んだときに、そこで自分の世界観ができているか。海外雑誌ふうなのか、グルメ本ふうなのか、そこに合わせるように、フィルーターをかける、いうかチューニングするという感覚で。

グルメレポはもっとありますが書ききれないので、今日はこのへんで。札幌旅行レポート3回目「キャッシュレス・カードレスで旅はできるか」に続きます。

札幌旅行レポート1本目「機内無料Wi-Fiを使いこなす」はこちら>

南 ゆかり

フリーエディター・ライター。Cancam.jpでは「インタビュー連載/ゆとり以上バリキャリ未満の女たち」、Oggi誌面では「お金に困らない女になる!」「この人に今、これが聞きたい!」など連載中。よろしければそちらも読んでくださいね。

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