まさに「至れり尽くせり」な一泊二日。取材したのは年の瀬も近づきバタバタと忙しくなりはじめた頃。気持ちも落ち着かない日々でしたが、佳ら久に到着すると自分でも驚くくらい一気にリラックスモードになれたんです。それくらい、ゆったりとした時間が流れる素敵な空間でした! その効果は帰宅してからも持続しております。いろんなことを忘れてただただ癒されたいとき、ぜひ訪問したいリゾートです。都内からなら意外に近いのも魅力ですね。
【目次】
美しい大海原に抱かれ、温泉に癒される。「熱海・伊豆山 佳ら久」がオープン
悠々と広がる相模湾に抱かれ、豊富な天然温泉に恵まれる静岡県・熱海。古くからリゾート地として知られるこの地に、新たなラグジュアリー旅館リゾート「熱海・伊豆山 佳ら久」(以下「佳ら久」)がオープン。「箱根・強羅 佳ら久」に続く、2軒目の佳ら久ブランドになります。美しいオーシャンビューと温泉に癒され、採れたての山海の幸に舌鼓。贅をつくしたおもてなしが、ゆったりと憩いのひとときをもたらします。
せわしない日々から解放されるのに申し分ないロケーション
熱海駅へは東京駅から新幹線で45分程度。言わずと知れた人気観光地ですね。駅前にはふたつの大きな商店街があり、多くの人で賑わい活気に溢れています。行列ができるほど人気の食べ歩きスポットもたくさん。宿へ向かう前に、覗いてみるのも楽しそうです。
佳ら久があるのは、市街地から少し離れた高台の伊豆山エリア。雄大な相模湾を見下ろし、木々に囲まれた落ち着いたロケーションは、せわしない毎日を忘れて羽をのばすのに申し分ありません。近隣には、熱海きってのパワースポット「伊豆山神社」も。源頼朝と北条政子が結ばれた場所であるといわれ、縁結びのご利益があるとか。宿からお散歩がてらお参りするのもいいですね。
熱海駅から佳ら久へは車で7分ほどですが、送迎車のサービスがあるので電車で訪れた場合も安心です。
佳ら久に到着したら、まずは最上階の8階へ。ここのすごいところは、あえてレセプションを最上階につくってあること。エレベーターを降りて歩みを進めると、目の前に紺碧の相模湾がパノラマで広がるこだわりの設計なんです。思わず「すごい!」と声が漏れます。
まずは趣の違うふたつのラウンジでのんびりと
8階には、レセプションの他にラウンジ「間〜AWAI〜」と2室のスイートルームが。
チェックイン後、まずは開放感たっぷりのラウンジ「間〜AWAI〜」でまったり。180度広がるオーシャンビューは圧巻です。14:00〜19:00、7:00〜11:00はフリーフロータイムとなり、アルコールを含むドリンクとフィンガーフードが自由に楽しめます。
テラスには足湯も。
大海原を眺めながらドリンクを傾けていると、いつまでもここにいられそうな気持ちに…。日々のストレスやモヤモヤから解き放たれて、心身ともにほぐれます。チェックイン早々、一気に非日常に引き込まれ、全力で「癒されモード」になる取材班。
ラグジュアリーホテルというと記念日などに訪れるイメージも強いですが、女子会で利用して心ゆくまで語るのも絶対楽しい! 足湯からあがった後は全身がポカポカになって気分もすっきり。
▲もうこれだけで癒しは完璧! 日頃の疲れも吹き飛ぶというものです。
また6階には、趣の異なるもうひとつのラウンジ「刻〜TOKI〜」が。こちらは、落ち着いた雰囲気でコーヒー・紅茶をメインにノンアルコールドリンクとフードを楽しめます。
コーヒーは豆から、紅茶は茶葉から淹れてもらえます。インテリアのように並べられたカップから、好きなものを自由に選べるのも楽しい。
▲個性豊かなカップ&ソーサーが全部かわいくて。「どれにする?」なんてはしゃいでしまいます。
丁寧に仕立てた一杯とともに、ひとときの「自分時間」に身を委ねることができそうです。
客室は全室露天風呂付き。うつろう景色と波音に癒されて
今回Domani取材班が宿泊したのは、「佳ら久ルーム」。佳ら久は“旅館”とあって、全室靴を脱いで入るスタイル。大人も子どもも思い切りリラックスできてありがたいポイントです。60平方メートル以上(バルコニー含む) ある広々としたお部屋には段差がほとんどなく、小さな子どもやお年寄りが一緒でも安心してくつろげそう。
お部屋は海向きになっていて、高層階ではなんといっても窓からの景色が魅力です! テラスでのんびりしながら、キラキラ輝く水面とゆったりと響く波音に心が落ち着きます。日中はもちろん、幻想的な朝靄に夕暮れのマジックタイム、夜空の星…刻一刻、さまざまな表情を見せてくれる熱海の風景。頭を空っぽにして、うつろう海と空の美しさに身を委ねる時間が、何より贅沢だと感じました。
室内の意匠は相模湾を照らす明月が織りなす「ムーンロード」をイメージしているそうです。館内のあちこちにさりげなくあしらわれた、熱海らしいモチーフの数々にも注目です。
バルコニーには全室露天風呂つき。子どもと一緒に入っても、しっかり脚を伸ばせる大きさです! 起きてすぐ温泉で朝風呂もできちゃうなんて、最高ですね。
スタッフ・T的には、脱衣スペースに予備のバスタオルが用意されていたのもうれしいところでした。これまで、温泉旅館に来たからには朝な夕なお風呂に浸かりたい…と思いつつ、同じタオルを何度も使うのはちょっとな、と思うことが多々あったのですが、これならそんな心配も無用。「心ゆくまで温泉を満喫してください」という心遣いを感じます。必要に応じてさらに追加してもらうことも可能で、お部屋に備え付けのタブレットでお願いすることができますよ。
全室共通のアメニティには、ローズゼラニウム、シダーウッド、オレンジをメインにオリジナルブレンドのアロマオイルを使用。フェイシャルケアのみならず、ボディミルクまであるのが乾燥肌にはありがたすぎる。パナソニック・ナノケアのスチーマーやリファのシャワーヘッドまでスタンバイしていることには驚きました。さらにおやすみ用のパジャマはシルク製…と、至れり尽くせり。お風呂から上がったあとも、思う存分癒されますね。
そして今回、8階のスイートルームも特別に取材させていただきました。
最上階からの眺望はいっそう美しく、バルコニーもひときわリッチな造りになっています。今回取材した客室では、朝ベッドから起きあがった瞬間にちょうど窓が目に入るレイアウトになっているのもニクい。
広がる景観まで部屋の一部のようで、ぜひカーテンを開けたまま眠りにつきたい…という妄想が膨らみます。
大浴場・露天風呂のインフィニティビューは必見
部屋付きの露天風呂もいいですが…やっぱり温泉旅館で大浴場ははずせません。まるで海と空に一体化するようなインフィニティな露天風呂、ため息が出るような眺めです。お湯は熱すぎず、ゆっくりと長風呂を楽しみながら景色を堪能できました。
大浴場には2種類のサウナも。サウナから上がったら、露天風呂のテラスに腰掛けて海風でととのうのも贅沢な時間!
ちなみに、大浴場にもアメニティやバスタオルが完備されているので、お部屋の鍵だけ持って訪れても問題なし。湯上がりに冷え冷えのお水やビールまで用意されていて、「今これが欲しい!」を自然に叶えてくれるおもてなしの数々がたまりません。
▲大浴場フロアには自由に使えるジムもあります! その他、有料のスパも。
旅の醍醐味、おいしいお食事。四季折々の美味に舌鼓
そして旅の最大の醍醐味といえば…お食事! 夕食はダイニング「六つ喜」で。旬の食材を丁寧に仕上げた、会席スタイルでいただきます。
地元で採れた海の幸、山の幸の数々。さまざまな味わいが登場します。
メインのお魚料理は、3種類のなかから選ぶことができました。こちらは「鰆と三島平茸のフリット」。
デザートまで美しくてうっとり…!
見た目にも麗しく、絶品のお料理たち。一品食べるたびに「幸せすぎるね…」と呟いていた我々取材班ですが、「何がいちばんおいしかった?」と聞かれたら米好きとして迷わずこの、「土鍋で炊かれたぴかぴかのお米」と答えたいです。
あまりのおいしさにアラサー2人で土鍋のごはんをペロリと食べ切ってしまいました! 佳ら久ブレンドの新米ということで、この時季ならではのお楽しみといえますね。季節によって変わる献立のためだけにも、何度も訪れたくなります。
▲ダイニングには随所に熱海らしい梅の花のモチーフが。
ちなみにダイニングはゆとりのある広々とした造りで、ベビーカーでも難なく通り抜けられそうです。ベビーカーのまま席につけるほか、子ども用のハイチェアも用意してもらえるとのこと。もちろん、子ども向けの食事やカトラリーも完備しています。なお、お部屋にもベッドガード・おむつ用処理ポット・ベビーバスなどを用意してもらうことが可能だそう。キッズフレンドリーなサービスは働くママたちにはうれしい限りです。
佳ら久に到着してからというもの、心身ともにすっかり安らいだ取材班。ぐっすり眠って一夜明け、もちろん翌朝の朝食も「幸せすぎる…(何回目だろう)」の嵐でした。おいしいごはんはいちばんの癒しですね。
▲朝食には、ごはんが進む地物の干物と副菜がずらり!
朝食後は再度ラウンジでゆるりとドリンクを楽しみ、チェックアウトギリギリ(通常のチェックアウトは11時、佳ら久スイート・佳ら久ルームのみ12時)までしっかり満喫&癒されて帰路につく取材班でした。
「熱海・伊豆山 佳ら久」に泊まってみて…
スタッフT
スタッフC
隅々まで行き届いた“おもてなし”に感動したのはもちろん、建物のどこからでも眺められる熱海の海の美しさに改めて感激しました。取材という名目での旅ではありましたが、温泉や足湯で緊張が解け、夕食と朝食の温もりとそのおいしさには思わず同行者のTと「しあわせ」と声をそろえたほど。帰りには体も軽く、リフレッシュと、エナジーチャージができた旅になりました!
「熱海・伊豆山 佳ら久」で、非日常の癒しを堪能してみては?
12月2日にオープンしたばかりの「熱海・伊豆山 佳ら久」。心尽くしのおもてなしと、ゆったりと流れる時間、そして何より海と空が織りなす抜群の景色に、仕事を忘れて心からリラックスしてしまいました。まるでずっといい夢を見ていたかのような2日間で、帰ってきてからもちょっとふわふわしています(笑)。せわしない日常を忘れ、ひとときの癒しをくれる要注目スポット、ぜひチェックしてみてください。公式サイトでは、2024年1月31日まで開業記念宿泊プランを受付中です。
取材/近常奈央・徳永留依子
▼あわせて読みたい