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LIFESTYLE ホテルステイ

2023.07.23

ゲストとして嗜みたい、元ホテルスタッフが教えるホテルステイ術3箇条【子供と一緒に実践】

 

いよいよ夏休み! 今夏は素敵なホテルを予約されている方も多いかと思います。今日は元ホテルスタッフの菱沼が、「なんて素敵なゲストだろう!」と思われるtipsをご紹介。ちょっとした気遣いがホテルスタッフにとってはとってもうれしいものなんですよ。

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ホテルステイ大好き! だからこそ意識したい、ホテルへの感謝とちょっとした心遣い

元外資ホテルスタッフのDomani Labメンバー菱沼です。大学卒業後、私が新卒で入社したのがホテルでした。とんでもない失敗をしたことも多々ありますが(苦笑)、初めてのキャリアをホテルでスタート出来たことは、今でも自身の社会人経験のなかで大きなプラスになっています。

繁忙期には一日に2000人を超えるゲストが宿泊する忙しいホテルでしたが、とりわけエグゼクティブの方達の立ち振る舞いや、私たちホテルスタッフへの接し方はとても印象に残るものでした。そしてその方たちは日常的にホテルに宿泊するので、ちょっとした気遣いもとてもスマート。ですが難しいことは一つもなく、誰でも出来ることばかりなんです。今日はそんなホテルステイ術をご紹介します!

その1:使ったタオルは一か所にまとめておく

使用済みタオルを一箇所に集める男児

部屋に散らばりがちなタオル類ですが、部屋の掃除が入る際は使用済のものを一か所にまとめておくのがベターです。こうしておくと「このタオルたちは新しいものと交換してほしいです」という意思表示に。逆に未使用のタオルは配置してあった場所(タオルハンガーや棚等)に置いたままにすることで、「これは使っていないので交換不要です」ということが忙しいハウスキーピングスタッフにも一目でわかります。

使用済みタオルを運ぶ男児の2カット

ホテル時代、関西のとある女子高の修学旅行をケアしたことがあるのですが、チェックアウト後、ほとんどのお部屋で使用済タオルが一つにまとめられていて感激した事があります。3歳の息子にもそのようになってほしい一心で(笑)、ホテルステイ時は「使ったタオル運んでくださ~い」と、いつもタオル屋さんごっこをお願いしています。

いろいろなホテルでSDGsや環境問題への取り組みが見られる昨今。1日の洗濯で数万トンの水を使用するというホテルも。1部屋1枚でも洗濯するタオルが減らせれば、800室程度あるホテルでは大幅な節水になります。洗濯が必要なタオルをまとめておくことは、実は環境にもいいことなんです!

その2:外出・チェックアウトする時は、ドアに「掃除してください/Please clean up room」のサインを

壁にかけられたほうきと靴べらの写真と、壁に備えられたスイッチの写真▲写真左はすべてのインテリアがツボだった京都のAceHotel。なんとサインはホウキ♡ 最近は、写真右のようなボタン式サインが多いです

これは少し手間かもしれませんが、ホテルスタッフにとってとても助かること! 私が働いていたホテルのケースですが、ハウスキーピングスタッフ1人で少なくとも10部屋は掃除するそうです。そのため、常に時間との勝負。そんななか「このお部屋のお客様はもうお出かけになられた=掃除しても良い」とすぐに分かるのは大きなポイントです。そのためにあるのが「掃除してください/Please clean up room」のサイン。これが貼ってあるお部屋は掃除OKであることがスピーディーに判断出来るので、とっても助かります。連泊の外出時、チェックアウトの時、サインをドアに貼って出かけてみてくださいね。

その3: 日本のホテルはチップ不要。その代わり、うれしいことがあったらちょっとしたメモを

昔ホテルで働いていた、と言うと、よくチップについて聞かれます。もちろん、ホテル時代に経験はありますが、本当にエグゼクティブやVIPの一部の方達からいただくようなものでした。日本のホテルでは、基本的に宿泊料金にサービス料込みの場合がほとんどなので、欧米のようなチップは不要だと思います。

ただ、素晴らしいサービスを受けた、うれしいおもてなしをされた、そのような時は、一言メモや手紙で感謝を伝えるのがスマートでとても素敵です!

たくさんの手紙が並べられている

写真は、私がホテル時代に実際にいただいたゲストからのお手紙で、今でも私の宝物です。中には小さなお子さんからお手紙をいただいたことも。私も親となった今、お子さんの気持ちを汲み手紙を書かせてくださった親御さんのお心遣いが心に沁みわたります。

ホテルは一歩足をふみ入れると、あらゆる場所に働く人がいるという、少し非日常な、珍しい場所でもあります。そんなスタッフの一人に、「ありがとうの気持ちを伝えたい」という子供の気持ちを、私自身も大切にしたいと感じている今日この頃です。もちろん、どのゲストからも、わざわざペンを取ってくださったことにうれしくないホテルスタッフはいません。それを見て、「あぁ今日もがんばろう、素敵なおもてなしをしよう」と思えるのです。

まとめ:今年の夏、次のホテルステイでぜひ実践を♪

眺めの良いホテルのカフェフロア

以上、素敵なゲストへの道、3箇条をご紹介しました。私はかのリッツカールトンの有名なスローガン、“We Are Ladies and Gentlemen Serving Ladies and Gentlemen”-私たちは、紳士・淑女であるお客様をおもてなしする、紳士・淑女です- この言葉がとても好きです。素敵なゲストになると、必然的に素敵なおもてなしが返ってきます。お子さんも巻き込んで、ぜひやってみてくださいね。夏の思い出に、楽しいホテルステイになりますように♪

Domani Labメンバー  菱沼阿弥

Domani Labメンバー

菱沼阿弥

新卒でホテルに就職後、「フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」で働いた経験をもつ。今までに訪れた国は25カ国ほど。産後は旅好きのアンテナを活かし、国内旅行にハマり中。ファッションアイテムも旅目線で選びがち。
Instagram:https://www.instagram.com/ayapecotrip/

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