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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2024.01.22

1校目はまさかの「不合格」でスタート。果たして挽回はできるのか?【39歳、子連れ再婚の365日vol.43】

 

1校目は不合格からのスタート。複数回受けれるため2度目の挑戦をするが…。【毎週月曜日19時更新】

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登場人物
あん(私)…メーカー勤務のシングルマザー。8年前に離婚し、実家に出戻ったあと、事実婚という形で再婚。39歳。
…生意気盛りの小学生。11歳。
臣斗くん…あんの会社の後輩・海斗くんの大学の同級生で再婚相手。34歳。
結衣…蓮の彼女。4年生からS塾に通い中受予定。
お母様…臣斗の母。英語教師で蓮の中学受験を強力プッシュ。
蒼先生…蓮の家庭教師で東大生。
早苗さん…あんの地元の先輩であり、昨年中受終了組。

【前回までの話】
シングルマザー歴8年を経て、事実婚という形で再婚に踏み切ったあん。義母から中学受験を進められるもあんは反対派でいたが、息子・蓮の前向きな気持ちと、夫・臣斗のサポートもあり中受へ臨むことを決意。その後、あんは臣斗とのセックスレスに気づいてしまう。また追い討ちをかけるよう疑惑の女性が浮上するも、その正体は臣斗の姉と判明。この一件で、セックスレスについて話すこともでき、新たな一歩が踏み出せた。一方、受験生にとっての正念場と言われる夏休みに蓮は、原因不明の夜泣きを始めるも理由が分からないまま1週間で止まる。そんな蓮を支える中、あんは吐き気が止まらず妊娠を疑うがストレスによる逆流性食道炎と診断される。しかし、それがきっかけで夫婦間のズレに気づいてしまう。9月に入り週4で塾に通う中、連が塾講師に暴言を吐かれていたことが判明。謝罪を受けるもあんは中受をさせたことへの後悔が膨らむ。そんな中、母の定期検診で癌の再発を知る。手術ができないため母は自宅で過ごすことを決める。また、事実婚をしていることを知らない家庭教師から突然の告白を受けるも、あんは丁重にお断りをする。直前期になってもなかなか偏差値の上がらない蓮に、併願校の決め直しや勉強法を押し付けてきた義母と再び喧嘩。

前回の話▶︎中学受験本番当日。校舎から出てきた息子の一言が…。【39歳、子連れ再婚の365日vol42】

最初から読む▶︎『39歳、子連れ再婚の365日』

Season1から読む▶︎『シングルマザーの恋愛』

前受け校だからといっても、現実はそんなに甘くはなかった…

こんにちは。40歳を目前に子連れで再婚に踏み切ったあおいあんです。

前回は人生初の1校目の入試日についてお話ししました。1月校が終わるまで合否は伝えないと蓮と約束していたため、実はまだ合否の結果を蓮は知りません。しかし、私と臣斗くん、蒼先生は知っています。

1月校1校目の結果は実は不合格でした。合否の結果は試験日の2日後にあったのですが、私はひとりで確認するのが怖く、臣斗くんと一緒に見ることに。受験番号を入力し、結果発表ボタンを押すのに何度も何度も深呼吸。結果は…「不合格」。その文字に息が止まりそうになりました。

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臣斗

この学校、複数回で出願してるんでしょ?次は大丈夫だよ。1発目だから、周りの空気にのまれたかもしれないし。蓮には悟られないように、いつも通り振る舞うんだよ

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分かった。なんでダメだったんだろう。次までに何かできることないのかな? 過去問をもう一度解かせるべき?

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臣斗

もう何か足しちゃダメだよ。学校は休んでいても塾には行っているんだから、塾の復習と2月の本命校への準備を今まで通りにこなそう。偏差値が十分足りていても不合格になる子もいるし、その逆も然り。小学生の受験は水物だから、変わらない生活を遅らせることが今最善の策だよ

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うん。1回目の入試の後、蓮はできた手応えがあるって言ってたから、私も合格できてるかと期待しちゃった…でも次は大丈夫だよね

ずっと中受への不信感や、不安を抱えてきた私だったが、実は12月中旬あたりからそんな気持ちはなくなっていた。もう今更あがいてもどうにかなるものではないし、一喜一憂してる場合でもない。“もうなるようにしかならない”と腹をくくった感覚があった。なので私たちは普段と変わらない生活を維持でき、また蓮も合否については聞いてこず、同じ学校の2回目を受けに行きました。前回と同じように暗い中起き、小さなおにぎりと味噌汁を食べ、同じ電車に乗り、同じように長蛇の列に流されるよう学校へ到着。別れ際の言葉も同じ言葉をかけ、蓮を送り出す。1回目と何も変えず送り出したが、待ち時間の私は前回とは違う。今、蓮が受けている科目の注意点を念仏のように頭の中で唱え、あわよくばテレパシーで届け!とさえ願いながら。2回目の終了後の蓮も変わらず、お腹を空かせて出てきた。

そして数日後、2回目の合否をまた臣斗くんと一緒に見ることに。2回目も不合格だったら、1月校をもう1校増やすか考えなくてはならない。2月校のためにも、体力を消耗し、ウィルスの危険にさらされる可能性の高い入試を増やすことはしたくない。臣斗くんと目で合図をし合格発表のボタンを押すと…「合格」の文字が。

男性と女性がPCを指差している様子

(C)Adobe Stock

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よかった~

臣斗くんと抱き合って喜んだ。

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臣斗

まずはひと安心だね。蓮もあんもよく頑張った!

私は何度も「合格」の文字を確認し、S塾へ電話すると、担当の講師からも「おめでとうございます。蓮くんには伝えないとのことなので、塾でも声はかけませんし、2月の本命校までしっかりサポートしていきますので」と伝えられた。蒼先生にもLINEで報告し「おめでとうございます。蓮くんなら合格できると思いました。本命校までこの調子が続くよう授業も進めていきます」と返事がきた。たった1校だし、本命校ではないのにこんなにも嬉しいものなのだと初めて知った。この安堵感を早く蓮にも伝えたかったがまだ2校残っていたので、嬉しさは噛み締めまた通常運転へ。

メイン・アイキャッチ画像:(C)Adobe Stock

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あおいあん

契約社員でメーカー勤務、現在38歳のシングルマザー。高学年になりちょっと生意気になった10歳の息子と実家に出戻り。40歳を前に「もう一度、女としての人生を!」と一念発起。離婚をしてから7年という恋愛ブランクを埋めるべく奮闘し、5歳年下の彼氏と再婚を決めた。
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