1月校の合否を発表に息子の反応は？【39歳、子連れ再婚の365日vol.44】

1月校の合否を息子に伝えるのも反応はイマイチで…。【毎週月曜日19時更新】

Tags：

【登場人物】
あん（私）…メーカー勤務のシングルマザー。8年前に離婚し、実家に出戻り。39歳。
蓮…生意気盛りの小学生。11歳。
臣斗くん…あんの会社の後輩・海斗くんの大学の同級生で再婚相手。34歳。
結衣…蓮の彼女。4年生からS塾に通い中受予定。
お母様…臣斗の母。英語教師で蓮の中学受験を強力プッシュ。
蒼先生…蓮の家庭教師で東大生。
早苗さん…あんの地元の先輩であり、昨年中受終了組。

【前回までの話】
シングルマザー歴8年を経て、事実婚という形で再婚に踏み切ったあん。義母から中学受験を進められるもあんは反対派でいたが、息子・蓮の前向きな気持ちと、夫・臣斗のサポートもあり中受へ臨むことを決意。その後、あんは臣斗とのセックスレスに気づいてしまう。また追い討ちをかけるよう疑惑の女性が浮上するも、その正体は臣斗の姉と判明。この一件で、セックスレスについて話すこともでき、新たな一歩が踏み出せた。一方、受験生にとっての正念場と言われる夏休みに蓮は、原因不明の夜泣きを始めるも理由が分からないまま1週間で止まる。そんな蓮を支える中、あんは吐き気が止まらず妊娠を疑うがストレスによる逆流性食道炎と診断される。しかし、それがきっかけで夫婦間のズレに気づいてしまう。9月に入り週4で塾に通う中、連が塾講師に暴言を吐かれていたことが判明。謝罪を受けるもあんは中受をさせたことへの後悔が膨らむ。そんな中、母の定期検診で癌の再発を知る。手術ができないため母は自宅で過ごすことを決める。また、事実婚をしていることを知らない家庭教師から突然の告白を受けるも、あんは丁重にお断りをする。直前期になってもなかなか偏差値の上がらない蓮に、併願校の決め直しや勉強法を押し付けてきた義母と再び喧嘩。

前回の話▶︎1校目はまさかの「不合格」でスタート。果たして挽回はできるのか？【39歳、子連れ再婚の365日vol.43】

最初から読む▶︎『39歳、子連れ再婚の365日』

Season1から読む▶︎『シングルマザーの恋愛』

【目次】

親からすると満足な結果だが、息子はイマイチな様子!?

親からすると満足な結果だが、息子はイマイチな様子!?

こんにちは。シングルマザー歴8年目に再婚へと踏み切ったあおいあんです。

前回は1月校で出願を出した3校のうち、一番最初の1校がまさかの不合格で、同じ学校の2回目を受け合格をいただいたところまでお伝えしました。

そして2校目は6年間通うにはちょっと遠いなと思いつつも、偏差値を大分下げ滑り止めの滑り止め的な学校を受験しました。こちらは塾から受けておいて欲しいと言われたところだったので、緊張感もなく、ただただ2人で「遠いね～」と言いながら終わった受験でした。結果は合格だったのですが、まさかの特待がもらえ、先に結果を見た私と臣斗くんは「これは2月の本命校もいけるんじゃないか!?」と親の方が調子に乗ってしまいそうに。

（C）Adobe Stock

1月校最後の3校目は偏差値は全然届いていなかったのですが、蓮が受けてみたいと言っていた学校でした。結果はもちろん不合格だったのですが、1校目とは違いそれは納得のいく結果。それでも受けさせたのは、蓮がこの受験に悔いを残さないようにするためでした。

1月校全ての受験がおわったので、臣斗くんと一緒に蓮へと結果を伝えることに。

私

では発表します。合格は2校で、不合格は1校でした。おめでとう蓮！

蓮

あぁ、やっぱりね。不合格は3校目でしょ？

どこの学校が合格・不合格だったかは、2月校に影響するから言わないという約束だったが…

臣斗

試験を受けた蓮が一番分かってるよね。想像通りだと思っていいよ。でも2校合格できたんだおめでとう！その内の1校は特待がついてたよ。すごいじゃないか！受験したいって言い始めて約1年でこの結果は自信を持っていいと思うよ。ただ忘れてほしくないのは、周りのみんなだってこの何年間か必死にやってきたことの成果を出そうと死に物狂いなんだ。余裕なんて一切ないし、計算間違い、漢字の書き間違い、記号問題の手抜き、どんな些細なミスだって許されないよ。特に2月校は本命校にしている人がほとんどで、真剣勝負の子が多いんだ。自信は持ってもいいが、安心はしてはダメだ。2月校が終わるまで、きちんと気を引き締めて過ごすんだよ

蓮は臣斗くんの言葉を真剣に聞いていた。こんな小さな子どもに、まるで人生が決まってしまうかのような錯覚さえ与える中受。蓮は臣斗くんや私の話をどこまで理解して、どう受け止めているんだろう。

私

ちょっとこれでホッとできたね。蓮の頑張りは無駄じゃないよ。2月校まで残りちょっとだけど、いつも通りやることを淡々とやっていこう

蓮に合否を伝えたら、私は自分でも驚くほど冷静で、2月校への焦りもなかった。

蓮

うん。3校目結構問題解けたと思ったけどダメだったか。ま、2月の本命校に行きたいし頑張るよ

合格をすごく喜んだわけでもなく、また不合格に落ち込むこともなく、蓮も結果を冷静に受け入れたように見えた。そして蒼先生最後の授業の日。