――2024年大河ドラマ『光る君へ』の放送も年明け1月7日(日)にスタートしますね。町田さんが演じられる藤原公任について、役づくりで気をつけた点はありますか？
僕は藤原公任をやらせていただくのですが、紫式部の物語に関わってくる平安貴族の中でもすごい方なので、本で調べるなど事前にしっかり準備をしてきました。公任をどう演じようかといろいろ試しながら撮影をやってきて、もうすぐ半年くらい経ちます。まだあと1年近く撮影が続くわけですが、これだけ長く同じ役を演じさせてもらう機会は今までなかったことなので、楽しんでいます。この世界観を楽しめるように、柔軟に捉えることを意識しながらいろいろな情報を集めて奮闘している真っ最中。舞台が平安時代なので、もちろん所作もそうですし、それ以外にも気を遣うことがたくさんあるんです。（藤原公任は）いろんなことに長けていた方だから、漢詩や筆、それから龍笛のほかに打毬（馬に乗りながら棒で毬を掬い、ゴールに投げ入れる）という競技など覚えることもたくさんあるので、やはり準備は大変ですね。
――大河ドラマは、『光る君へ』でもう三作目になりますよね。
そうなんです。先日、ドラマ×生放送×視聴者参加型ミステリー「THE MYSTERY DAY～有名人連続失踪事件の謎を追え～」で小栗旬さんに久々にお会いしてお話した際に、「町田くん、ずっと大河ドラマ出てない？」と聞かれまして（笑）。「ずっとではないのですが、確かに2〜3年に一度のペースで出演させていただいてます」という話をしたところでした。こんな風に出演している認識を持ってくださる方も多いんだなと発見でしたね。
――大河ドラマに出演なさっているイメージはすごく強いです。どの作品でも好演が話題になっているのもあるんではないでしょうか。
今までは通年通しての出演というよりは、ポイントで出演させていただいていました。だから、今回はやっぱり体感として長いなと感じますね。大河ドラマは僕の中でもすごく特別な思いがあるんです。やはりいずれは主人公を演じられたらという気持ちもありますし、今回の作品でももっともっと学んでいけたらなと思っています。
――大河ドラマの主演を叶える未来を楽しみに待っています！ 今回、2年以上続いた本連載が最終回ということで、連載での思い出が〝もし〟あれば…教えてください。
ありますよ！ なんて寂しいことを言ってるんですか！（町田さんの温かいお言葉にスタッフチームから感動の拍手！）初回のスーツスタイルから始まって、いろいろスタジオを飛び出して外ロケもできましたし、毎回いろんなスタイリングにも挑戦させていただいて。僕自身も「今回はどういう感じなのかな」と楽しみにしながら毎回現場に来ていたんです。思い返しても本当にありがたい時間でしたし、僕の好みを回を重ねるごとに反映してもらえたのがうれしかったです。取材中はいつもありがたいなと思いながら過ごさせてもらっていた思い出。文章もすごく面白くしていただいて（笑）。
――ありがとうございます！ そもそもちょっと変な質問ばかりでしたよね？
いえ、楽しかったですよ！ もう2年経つことに驚きですね。早いもので、そりゃ年も取るし、体力も落ちてくるわと感じましたね、僕は（笑）。
――（笑）。2年間あっという間でしたよね。最後まで懲りずに独特で恐縮ですが、哲学的な質問をひとつさせてください。連載のタイトルに“Effective”（＝効果的）と入っていますが、町田さんにとってエフェクティブな存在はなんですか？物でも人でも時間でも。
難しいですが、いろいろありますね。たとえば、台本を読む時間。一気に役柄に入るというか、その作品のモードになるので、効果的です。そうならざるを得ないものですけども、特別な感覚があるなと思います。
それから、メモを取って頭を整理するのでメモ帳も効果的なもの。続編の撮影で前作から時間が空いたときに、読み返すとこの役とどう向き合っていたか、何を考えていたのかがすぐわかる。筆圧や殴り書きの字から伝わってくるものもあって、グッと役に引き戻されるんです。この連載のような撮影では、毎回新しい刺激がある。僕にとって、この仕事では人との関わりはすべてが“効果的”なんだと思います。
スーツ（ベスト含む）￥605,000・ネクタイ￥39,600・シャツ／参考商品・靴／参考商品（ラルフ ローレン パープル レーベル〈ラルフ ローレン〉） 時計￥704,000（オメガ お客様センター〈オメガ〉）
【問い合わせ先】
ラルフ ローレン 0120・3274・20
オメガ お客様センター 03・5952・4400
撮影／赤木雄一（eight peace／スチール）、白木 努（PEACE MONKEY／ムービー） スタイリスト／Hirohito Honda（Hirohito Honda スタイリング オフィス） ヘア＆メイク／Kohey（HAKU） 構成／佐々木怜菜、岡野亜紀子
町田啓太さんの撮影ウラ話40
名残惜しくも今回で最終回を迎えた本連載。これまでご愛読くださった読者の皆さまに直筆のメッセージをお願いすると、じっくり考えて素敵なメッセージを書いてくださいました。（※近日公開するビハインドムービー内でぜひご確認ください！）初回から最後まで、変わらず礼儀正しく謙虚な姿勢とユーモアたっぷりに現場を引っ張ってくださった町田さん。この日も残っていた未開封のドリンクを回収して、メイクルームをきれいに片付けてくださる姿が…。こういうことをごく自然にできるところが、町田さんが愛される所以だと改めて実感した編集部でした。Effective（＝効果的）をテーマにいろんなファッションに挑戦してきましたが、連載を通して、“毎回読者を惹きつけて離さない・町田啓太さんこそがEffectiveな存在”だったように思います。この連載は最終回となりますが、Domani編集部はこれからも町田啓太さんを応援し続けます！ SNSやお手紙でたくさんの応援と感想をくださった皆さま、ご愛読ありがとうございました！
町田啓太さんのサイン入りチェキをプレゼント！
そして、最後に町田さんからプレゼントが！ ずっと連載を読んでくださった方へ感謝の気持ちを込めてと1枚1枚にメッセージの入ったサイン入りのチェキを4名さまにプレゼント。応募詳細は12/29にアップされるDomani公式Xのポストをご確認ください。
俳優
町田啓太
まちだ・けいた／1990年7月4日生まれ。群馬県出身。O型。183cm。劇団EXILEのメンバー。ドラマや映画、舞台と幅広く活動し、数々の話題作に出演。最近は、テレビ東京系ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」黒沢優一役、大河ドラマ「青天を衝け」土方歳三役、テレビ朝日系ドラマ「unknown」加賀美圭介役での好演で高評価を得た。2022年4月に公開した映画『チェリまほ THE MOVIE ～30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい～』が大ヒット。2022年7月期の主演ドラマ『テッパチ！』での体当たり演技が話題に。NHK総合にて毎週金曜23:15～「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」がレギュラー放送中。映画「ミステリと言う勿れ」も公開中。「連続ドラマW フィクサー 」Season1〜3がWOWOWオンデマンドで、「幽☆遊☆白書」がNetflixで配信中。2024年大河ドラマ「光る君へ」では藤原公任役を演じる。
公式Instagram：＠keita_machida_officiall
