独立後初の公演はキノの音楽と感性で満たされた最高の時間
2023年10月にCUBE Entertainmentとの専属契約が満了し、キノ自身が代表となる個人事務所NAKEDを設立。本イベントがソロとして初めての活動となりました。
生バンドということもあり期待が膨らむ公演。1曲目はSound Cloudにアップされている自作曲「Tell Me What You Want」。キノらしいエモーショナルな楽曲からスタートし、そのままソロデビュー曲である「POSE」を披露。
「皆さんこんばんは!キノです。僕のファーストへようこそ。今日のライブが僕のソロとしては初めてお見せするステージなんですが、ドキドキしているし緊張もしてるので、のたくさんの声とたくさんの愛がほしいです。僕のためにわざわざここまで来てくれて本当にありがとうございます。僕の想いと追求している音楽をみなさんにお伝えしたいと思います。僕の新しいステージとストーリーがたくさん待っています。最後まで楽しんでください!」と伝えるとキノが参加したUnordinary Sundayの1stプロジェクトアルバム「Poison」を披露。繊細さが際立つ彼の世界観がスタートから感じられるセットリスト。
初披露となる「Dancing on the road」や2023年10月に発表されたイタリアのプロデューサーFudascaとのコラボ曲「How It Was」を披露。事あるごとに「公演がしたい」と話していたキノらしく、ステージをめいっぱい使って動き回りUNIVERSE(ファンの愛称)へ愛おしそうな視線を送りながら会場との一体感を楽しんでいました。
写真をもっと見る
ライブということでアカペラにしたという「How It Was」。今日のバージョンもよかったと思います。
海外のアーティストの方とコラボもしたり、ソロアルバムを出したり忙しい1年だったんですが、皆さんの1年はどうでしたか?と訊ねると会場から「最高!」の声。それに反応し「最高?ホント?」「체고?행복해서?」「良かったー」とうれしそうな表情をのぞかせました
年末ということで1年を振り返るべく、キノの2023年を4つのキーワードで紹介
1:UNIVERSE
「10月にあったイベントにもUNIVERSEのみなさんが沢山来てくださってうれしかったです。PENTAGONのキノとしてじゃなくソロのキノとして皆さんの前に立つわけですからすごい緊張しましたが、これまで通り一緒にいてくれるUNIVERSEのおかげで安心しました。UNIVERSEからもらってばかりだった気がするけど、これからはもっと大きな愛でお返しします。みなさん僕の深い愛受け取ってくれますよね?楽しみにしていてください」
2:ソーシャルメディア
「2023年はこれまでよりもソーシャルメディアでもっと交流をしました。人は何が好きなのか今の世の中はどうなってるのかを勉強していて、新しい発見も沢山ありました。その発見がこれからの音楽や仕事にきっと役立つと思います。応援してください。これからもいっぱいコミュニケーションをとりましょう。僕が自分のTikTokも作って、会社のInstagramとX(旧Twitter)も作ってうれしくないんですか!YouTubeも作りましたよ!嬉しくないんですか!(嬉しい〜の声に僕もそうだよと笑顔)」と茶目っ気混じりに話していました。
3:ひとり立ち
「去年『POSE』で1人で仕事をしましたが、今は本当の意味で独立しましたし、自分だけの何かを見つけようとすごく悩んだ1年でした。自分のことをずっと考えて自分のことをもっと分かるようになりました。皆さんも来年(2024年)が楽しみですよね?僕も(自分のことが)楽しみです(ㅎㅎ)」
4:責任感
「これから誰かに頼ってばかりの生活はできなくなりました。支えなきゃいけない人が増えて、これからは本当に責任重大だと実感した1年でした。プレッシャーを感じたりもしますが、いつも僕の味方になってくれるUNIVERSEがいるから僕は大丈夫。いつそばにいても支えてくれるUNIVERSE、誠にありがとうございます」
ちなみに「誠にありがとうございます」は新人の時にならった日本語で忘れられない言葉なんだそう。そしてこのコーナーの間中、バンドメンバーがドラムロールをしたり、チームワークがいいねなど和気あいあいとした雰囲気でキノが本当に楽しそうなのも印象的でした。
続いてはUNIVERSEが3チームに分かれてキノと一緒にゲームに挑戦するミニゲームコーナーへ。最速でゴールしたチームにはエリアの全員にプレゼントがあるという嬉しい企画に会場は大盛り上がり。しかもプレゼントはキノが直接渡してくれるというスペシャルっぷり! 各チームの代表がゲームをするのですが、壇上に上がったUNIVERSEに優しく声をかけ緊張をほぐすキノ(推しが近すぎて余計に緊張するんじゃないかと思ったり)。ゲームでは意外と難しくうまくいかないこともある中で、「大丈夫」「落ち着いて」「できるよ」と声をかけ気遣ったり、成功すると相手に笑顔でハイタッチやグータッチで労う様子も(さすがすぎる!)。随所でキノの人柄の素晴らしさが滲み出ていました。そしてゲームに参加した方々が客席に戻った際、拍手や「おつかれさまでした」などと声をかける姿もあり、応援しているUNIVERSEのあたたかさも感じたコーナーでした。
バンドの「Joy to the world」を挟み、ここからは一足早いクリスマスタイム。黒のTシャツにデニムというラフなスタイルに赤いファーの帽子を被ったキノが登場。マイケル・ブーブレの「It’s Beginning to Look a Lot Like Christmas」のカバーで聴かせると、次は山下達郎の「クリスマス・イブ」を披露。UNIVERSEに一緒に歌おうと呼びかけ会場がひとつに。そして、キノからのクリスマスプレゼントがステージから投げ込まれるなど、幸せいっぱいなクリスマスムードに。
「Fashion Style」を初披露
そして、その後は現在1月8日から絶賛配信中の「Fashion Style」が発売前に披露され、耳心地の良いキノの歌声がぴったりマッチする清涼感あふれる楽曲に会場は大盛り上がり!
ちなみにこの楽曲は撮影OKとキノからうれしいサプライズが。「撮影していいけど2024年になるまでSNSにアップしちゃダメ! (冗談めかして)誰かがアップしたら誰か探すよ!笑 でも僕は信じてるから」というキノ。そんなやりとりの中、「Fashion Style」が披露されました。ちなみに2024年になったと同時に「Fashion Style」が一気にSNSで拡散され話題に。
歌い終えると「みなさんどうでしたか?」と訊ね、「最高〜!」の声が溢れると「最高だったよね! 自分でもびっくりするほど良い曲なんです」と自信たっぷりの笑顔をのぞかせていました。
そしてあっという間に終盤。キノが「最後の曲です」というと会場から「えー!」「だめー!」という声の嵐。そんな中、別れが惜しいUNIVERSEのために5名にサイン入りチェキのプレゼントも。そして会場にいるUNIVERSEとの記念撮影となったのですが、ここでUNIVERSEが一斉にスローガンを掲げるサプライズが! これに気づいたキノは嬉しそうに「これ(スローガン)を持って写真撮っても大丈夫ですか」とスローガンを手にしメッセージ(ステージで輝くキノが最高、の意)を読み上げ感謝の気持ちを伝えました。
ラストは未公開曲「Everglow」とPENTAGONのライブでも大きな盛り上がりになる名曲「Call my name」を歌いあげ、本編が終了。
アンコールはなんと2階席から登場し「Spring Snow」を披露。スノースプレーで雪を降らせがら楽しそうにハイタッチをしたり、UNIVERSEとコミュニケーションをとるキノ。1階へ降りてきたあとも笑顔で会場をぐるりと回りながら歌い、ステージへ。最後には「サランへ!」のコールが響き、熱気は最高潮に。
「本当に帰りたくない。今日近くでみんなと近くで話して一緒に歌って本当に本当に最高のクリスマスの日になりました。僕は自分の誕生日よりクリスマスがもっと好き。ソロとしての最初のライブがクリスマス近くにUNIVERSEの皆さんと歌えてもっと大きな意味になります。本当にありがとうございます。絶対にこの思い出は忘れません」と話し、最後は「Beautiful Goodbye」から新曲「Fashion Style」を再披露し、「僕はみなさんのことが本当に好きです。僕と永遠に、歌手の人生の最後まで一緒にいましょう!ありがとうございました」と伝え、ステージを後にしました。
元々日本語が堪能ではあったものの、ほぼすべてのトークを日本語でやりきったことも本当にすごい。咄嗟に出てくる日本語の表現にも彼の努力が垣間見えます。生バンド、セットリスト、グッズ、すべてにおいてまさにキノならではの音と世界観で満たされ、彼の表現したいことを存分に感じられた会場を魅了したUNIVERSEにとってまさにクリスマスプレゼントとなった公演でした。1月27日にはソウルのムシンサガレージで「KINO:BORN NAKED LIVE IN SEOUL」を開催。新しいスタートをきったキノの活躍から目が離せそうにありません。
あわせて読みたい