日本橋で甘味に浸る♡限定スイーツいっぱいの「榮太樓總本鋪日本橋本店」
江戸の頃から変わらず日本橋の袂に店を構える榮太樓總本鋪日本橋本店。行かれたことありますか?
今回私は「料理ボランティアの会」という料理業界に従事する有志の方々のボランティアの会が主催する「能登応援ボランティアセミナー」に参加する機会を得て、榮太樓總本鋪の細田将己社長のお話を伺ってきました。
榮太樓總本鋪と言えば、子どものころデパートで買ってもらったあんみつや大福、”あの”缶に入った飴のイメージを持っているだけで、日本橋のお店は初訪問でした。それが、セミナー前のお店見学でたくさんの魅力的なお菓子に出会えて…夢中になってお買い物してしまいました♡詳細は後ほど。
その後のセミナーで細田社長から老舗のこだわり、大切にしていること、新しい挑戦などとても興味深いお話を伺いました。限定スイーツの試食もありドーパミンが分泌し続けた至福のセミナー。
今回のコラムではセミナーで伺ったことを交えて、榮太樓總本鋪、そして日本橋本店について紹介します。
榮太樓總本舗の生い立ちと金鍔(きんつば)
安政4年、九段坂の和菓子屋「井筒屋」の3代目細田安兵衛(幼名:栄太郎)さんが、日本橋の袂の屋台で焼いた金鍔(きんつば)が「大きくて、甘くて、美味しい」と評判を呼んだのが榮太樓の歴史の始まり。飴のイメージが強いですが、金鍔などの和菓子から始まったのですね。
その当時、餡子=お砂糖はどれだけ貴重だったでしょう。つぶ餡を丸く刀の鍔のように形造り、薄―い皮で包んで焼いたものが本来の金鍔だそうです。その創業菓子である「名代金鍔」の焼き立てを試食させていただきました。
熱々で外皮がパリパリ、中のつぶ餡はホクホクです。206年の伝統の味は、上質なつぶ餡の優しい甘さと香りが堪りません♡この焼き立ての「名代金鍔」は日本橋本店の実演コーナーで購入できます。
ホンモノの金鍔の味を体験してみてください。見た目も美しい上質な和菓子が本店限定揃っています。
にんべん×榮太樓總本鋪コラボのお味とは?
榮太樓總本鋪と同じ日本橋の老舗 鰹節専門店にんべんの「金色の鰹だし」と香ばしい有平糖による「うまみ飴」。一年間限定の榮太樓飴だそうです。だしのうまみが美味しい飴になっていることが驚きのコラボレーション。
榮太樓總本鋪の飴は、このうまみ飴に限らず、着色料や香料を使用していないと伺いました。いちごやマンゴーといったフルーツの味もすべて厳選された素材を使ったナチュラルなお味。
その究極に鰹だしの飴です。日本人の本能に触れるというか、疲れた時にこのうまみ飴、とても効きます!心が落ち着くお味。飴なのにおふくろの味?(笑)海外へのお土産にも受ける事間違いなしの限定商品です。
セミナー試食の第二弾はなんと「かつぶしソフト」でした。驚きのコラボレーション!「うまみ飴」発売を記念し、日本橋本店のカフェコーナーで10月31日までのいただける限定商品です。
もともとカフェコーナーでオーダーできる「北海道根訓牛乳ソフトクリーム」にみつあめ有平糖と特製のふわふわ糸削り鰹節、かつお塩をトッピングしたソフトクリーム。それぞれの美味しさが交じり合った逸品です。衝撃の美味しさでした。
こちらはあと1週間の限定ソフトですが、日本橋本店のカフェコーナーでは「北海道根訓牛乳ソフトクリーム」やこのソフトを使った「榮太樓あんみつパフェ」もいただけます。
榮太樓總本鋪の歴史も体感できる空間です
ドマーニ世代の皆さんのご実家に、榮太樓飴のブリキ缶ありませんでしたか?
なぜか捨てられない飴の缶。私も懐かしい思い出と共に思い出しました。店内にはそんな長い歴史のコラボ缶や和菓子の道具、看板などが飾られています。日本橋本店は子どもの夏休みの自主研究対象としても、美味しく学べるお店だと思います。
榮太樓總本鋪の社会貢献
今回セミナーに参加して、とても興味深く伺ったのが社会貢献やSDGsへの取り組みでした。なかでも注目したいのが新ブランド「からだにえいたろう」です。名前そのまま(笑)、からだの「健康」「美容」「スポーツ」によい商品開発をしているブランドです。
✓糖質をおさえたようかん
✓スローカロリーどら焼き
✓とろみ梅ぼ志飴/とろみ蜂蜜飴
「からだにえいたろう」は全ての商品を購入させて頂きました。糖尿病だけど餡子が大好きな父に、糖質が半分近くカットされている羊羹やカロリーが消化されにくいどら焼き、そして私自身が炭酸水と割って飲みたいとろみ飴。ご高齢の方が喉に飴を詰まらせることのない甘味としても使われているそうです。
優しい心遣いから生まれた、優しい甘さのブランド。老舗の挑戦する新ブランドに注目です。
カルピスバターいりどら焼き
最後に、今回いろいろ購入させて頂いた中で大ヒットだったお菓子を紹介します。
「日本橋バターどらやき」です。日本橋本店はもちろん、榮太樓總本鋪オンラインストアでも期間限定で購入できます。どら焼きの真ん中にカルピスバターが挟まっています。
購入時「少し温めるとより美味しいです」とご案内頂き、1つ目をレンジでチンしました。
とーっても美味しかったけど、バターの溶け加減が難しかったので、1つ目はフライパンで軽く両面焼に。バターが溶けきるちょっと前で頂くと…クリームのような食感と、じわっと溶けたバターが生地と餡に染み込んで究極のどら焼きとなりました♡
ぜひご家庭で楽しんで頂きたい、これからの季節にぴったりのお菓子です。
今回のセミナーと日本橋本店訪問を通して、榮太樓總本鋪の歴史と商品ラインナップを知ると共に、甘味がもたらす幸せや、お菓子の記憶と共にある家族の思い出などを考えさせられました。
祖母と食べたお大福の味、お彼岸のおはぎ、ひな祭りや端午の節句のお菓子など、季節の行事や家族の団らんが少なくなっていく現在に、甘味の幸せな思い出も減ってしまうのは悲しいことです。
日本の甘味は家庭で受け継ぐ、家庭の文化のひとつ。この秋は季節の和菓子と共にご家族で甘い時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
ブランディング コーチ
大島文子
ファッションや百貨店、化粧品、ライフスタイル雑貨などのブランディング支援、PRや販促を中心に活動している。8年前に(株)ブルーム&グローという会社を起業。Oggi.jpにて連載していた「ブランディング仕事術」はこちら
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