「干し芋」とは?
「干し芋」とは「蒸したサツマイモを天日干しにして乾燥させたもの」です。
「干し芋」には正式名称がある
実は、「干し芋」には「甘藷蒸切干(かんしょむしきりぼし)」という正式名称があるんです。「甘藷(かんしょ)」とは、サツマイモの漢名。1600年頃、中国から琉球(今の沖縄)に伝えられたサツマイモは、当時「甘藷」や「唐芋(からいも)」と呼ばれていました。そして「蒸切干」は「蒸す」「切る」「干す」という製法を表しています。
「干し芋」は栄養価が豊富
「干し芋」は食物繊維やビタミンB1、ビタミンC、カリウムを多く含みます。食物繊維は整腸作用があり、便秘などに効果的。また、血糖値の上昇も緩やかになり、近年、ダイエットや美容に良い健康食品として高い注目を集めています。
お家で簡単に出来る「干し芋」のつくり方
「干し芋」は、ご家庭でも簡単に出来るのをご存知でしょうか。「干し芋」の作り方は、サツマイモを「蒸す」「切る」「干す」と、いたってシンプル。誰にでも出来る「干し芋」のつくり方を一緒にみていきましょう。
サツマイモを蒸す
サツマイモをよく洗い、蒸し器で1時間から2時間かけてじっくり弱火で蒸します。この時、火の通りを均等にするため、サツマイモが重ならないように蒸し器に入れましょう。竹串がスッと入れば出来上がりです。
サツマイモの皮をむく
蒸し上がったサツマイモは、熱いうちに皮をむきましょう。熱いうちに皮をむくとツルっと綺麗にむくことができます。蒸したてのサツマイモは熱いため、火傷に注意してください。軍手や布巾などを使うと便利です。
サツマイモを切る
蒸したてのサツマイモは切ると崩れやすいため、少し冷ましてから約1cm幅に薄く切りましょう。
天日干しにする
乾燥ネットやザルに、切ったサツマイモを並べて4日~1週間、日光に当てて干します。日中は、日当たり、風通しの良い場所で干し、夜は室内に入れましょう。2日に一度程度、干しているサツマイモの裏表をひっくり返す作業を行うのがポイントです。
好みの硬さに仕上げよう
あまり干し過ぎると硬くなってしまうので、干し加減には注意が必要。約4日ほどでセミドライの状態になり、濃厚な甘さとねっとりとした食感を楽しむことができます。自家製だからこそできる自分好みの「干し芋」に仕上げてください。
「干し芋」をお家でつくる際のコツ
「干し芋」をつくるにあたり、「どんな時期に作るのが良いのか?」「どんなサツマイモを選べば良いのか?」などが知りたいところですよね。「干し芋」をつくる際のコツ、「干し芋」をさらに美味しく食べる方法をチェックしていきましょう。
「干し芋」をつくるのに適した時期とは
「干し芋」をつくるのに適した時期は、サツマイモが多く出回る秋から冬にかけて。サツマイモが旬だということもありますが、天候も重要なポイントです。「干し芋」には「天日干しにする」という工程があります。よって、雨が少なく乾燥している秋から冬にかけてつくるのがベスト。「干し芋」をつくる際は天気予報をチェックして、3日以上晴れが続く日を選ぶと良いでしょう。