「干し芋」に適したサツマイモを選ぶ
スーパーなどで見かけるサツマイモには様々な品種がありますよね。食感がホクホクした「鳴門金時」や「紅あずま」、水分が多くしっとりとした食感の「紅はるか」や「安納芋」などといった品種があります。その中でも「紅はるか」や「安納芋」など、しっとり系のサツマイモが「干し芋」に適しています。
しっとりとした食感で濃厚な甘さがあるサツマイモは、「干し芋」にしても美味しく食べることができるでしょう。また、市販の「干し芋」に使われているサツマイモは「玉豊」という品種。しかし、あまり、スーパーなどで見かけることはありません。もし「玉豊」が手に入れば、市販の「干し芋」のような味が再現できるでしょう。
サツマイモをじっくり蒸す
サツマイモの甘さを引き出すには、じっくり時間をかけて蒸すのが大切。時間をかけて熱を加えることで、サツマイモに含まれる酵素が働き、甘味成分を作り出すのです。強火で一気に蒸し上げずに、じっくり弱火で蒸すのが美味しいく仕上げるコツです。
お家でつくれるサツマイモを使ったお菓子はある?
「干し芋」について解説してきましたが、秋になると店頭には美味しそうなサツマイモが多く並び、様々なサツマイモを使ったお菓子が食べたくなりますよね。お家でもつくることができる、サツマイモのお菓子を紹介していきます。
スイートポテト
実は、「スイートポテト」は日本発祥のお菓子なんです。材料はサツマイモ、砂糖、牛乳、バター、卵、とシンプル。サツマイモの素材の味を生かしたお菓子です。作り方はサツマイモを茹でて潰し、材料を混ぜて焼くだけ。オーブントースターなどで簡単に作れます。また、冷凍保存が可能なため、たくさん作って冷凍しておくと、いつでも食べることができて便利です。
大学芋
「大学芋」はサツマイモを素揚げして、砂糖や醤油などで作った甘い蜜や黒ごまを絡めたもの。お家で簡単につくることができるお菓子の一つです。「大学芋」をカリカリに美味しくするコツは、蜜をつくる際に混ぜ過ぎないこと。鍋に水と砂糖を入れたら、ヘラなどでひと混ぜするくらいでOK。あまり混ぜすぎると、砂糖が結晶化して食感が悪くなります。そして、よりカリカリにしたい場合は、砂糖の代わりに蜂蜜や水飴を使うのがおすすめです。
さつま芋チップス
パリパリの食感がやみつきになる「さつま芋チップス」。薄くスライスしたサツマイモを油で揚げ、甘いシロップであえたり、バターや塩で食べても美味しいお菓子です。片手で食べられるスナック感覚のお菓子なので、テレビや映画を見るときのお供にもおすすめです。
最後に
「干し芋」はそのまま食べても美味しい食品。特に天日干しを終えたばかりの「干し芋」は、柔らかく美味しくいただけます。しかし、しばらく保存しておくと硬くなるもの。そんな時は、オーブントースターや電子レンジで温めると柔らかくなり、甘さも増します。
もし、カロリーを気にしないのであれば、温めた「干し芋」にバターやアイスクリームをトッピングするのもおすすめ。たちまち満足感のあるスイーツに変身します。サツマイモは栄養価が高く、美容や身体に良い野菜です。「干し芋」や美味しいお菓子にして積極的に摂りたいですね。
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