「ワーカホリックな私は、結婚不適合者なんだと思う」
(取材データ)華さん(仮名)、45歳。マスコミ系の会社でバリバリ働く、自称「社畜」女子。結婚と事実婚、どちらも経験したのちに、現在は、その場限りでも楽しく過ごせる相手を求めて、週3で出会い系アプリで出会った男性たちとデートを繰り返す日々。
離婚後は刹那的な関係を求め、出会い系アプリでデート
「もうね、しばらく恋愛はいいかなって」。
去年の夏に、事実婚の相手から「女性として見られなくなった」と告げられ、10年間の同棲生活が終わったばかりだという華さん。
好きな仕事はやりがいもありお給料も良く、自らを「社畜」と自虐気味に呼ぶけれど、その、仕事に打ち込みすぎる生き方で、結婚には2回失敗しているそう。1度目は大学時代の同級生と婚姻関係となったものの離婚、2度目は高校時代の元彼との事実婚、その後、破局。
長年続いた事実婚は、彼が出て行ったことで、あっけなく終わってしまった。だけどやっぱり女性って、仕事のやりがいだけでは生きられない、「潤い」を必要とする生き物なワケで…。
そこで今、彼女がハマっているのが、某・出会い系アプリ。
華さん:シリアスな関係はいらないんです。だけど、事実婚だった彼と別れてから、気づいたら仕事しかしてない自分に「これはマズい」と思ったのがきっかけで。今年に入ってからアプリを始めて、多いときは週2、3人とデート。既婚者で登録している人も多いけれど、こっちも、刹那的な、その場限りの時間を楽しめればいいからちょうどいい。一応、最近は既婚者は避けるようにしてますけどね。
私の周りにも出会い系アプリを使う不埒な既婚男性は居るけれど、女性でそういう目的でアプリを使っている人を見るのは、初めてのパターン。
では、どんな経緯で華さんがそんな心境に至ってしまったのか。それを今回はご紹介したいと思います。
結婚も妊活も、「しなきゃいけない」という思い込みがあった
華さんの最初の結婚は、29歳のとき。20歳から付き合って、9年間。20代後半で結婚に焦っていたこともあって、「こっちから押し切った」形で結婚。
お互い仕事をがんばって、年末には海外旅行を楽しんで。そんな結婚生活に満足していたけれど、仕事も結婚も子供も全部手に入れたかった華さんは、徐々に妊活に躍起になるように。
華さん:「私は全部できるし、全部やらなきゃ。結婚はこうでなきゃ」っていう、自分の理想像に対する思い込みが強かったんですよね。だけど夫は妊活に対しても積極的ではなくて。そこで子作りに対する温度差が出てきて、夫婦仲がギクシャクするようになったんです。
結局、7年間の結婚生活のうち、最後の2年間は話し合いばかり。
妊活に協力的ではない夫に泣いて喚く華さん。そんな華さんに対して冷静な態度を貫く夫に、逆上してさらにギャーギャーと騒いでしまう、と、夫婦仲は悪化の一途。
ある日、不安になった華さんが夫のPCをチェックすると、そこには男性1名、女性1名でおさえた、旅館の宿泊予約確認メールが…!
その後のお話は、次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。Web Domaniで離婚予備軍の法律相談に答える「教えて! 離婚駆け込み寺」連載も担当。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。