(取材データ)桂さん(仮名)、47歳。ヘアメイクアップアーティスト。8個下の男性と結婚、収入が低い夫が主夫になるが、12年経っても格差が埋まらず、離婚。高校2年生と小学6年生の子を育てるシングルマザー。
8歳年下のカメラマンアシスタントと格差婚して、彼は主夫に
最近、私の周りでも年下男性と結婚している方も多いので、8歳年下の男性と結婚と聞いても「へ〜」くらいにしか思わないのですが、今回取材した桂さんが結婚したのは、元夫のAさんが22歳のとき。
ヘアメイクアップアーティストとして活躍する桂さんは30歳のときに、カメラマンアシスタントだった8個下のAさんとデキちゃった婚。
桂さん:男性が熟す前に結婚しちゃったから、色々大変でした。一緒に成長できれば良かったんですけどね。
売れっ子ヘアメイクとしてパワフルに仕事をしていた桂さんに対し、Aさんはまだアシスタントで、毎日モヤモヤ。そんなAさんを見て桂さんは、「そんなに仕事が嫌だったら辞めちゃえば?」と伝え、そのままAさんは退職して主夫に。―仕事はできる方が稼ぐ。桂さんのこういう考え方、すごく今どきっぽいと思います。
育児は夫の担当。あとは忙しい桂さんのサポートをしてくれる日々。
憧れていたヘアメイクアップアーティストの桂さんと結婚して、サポートして。最初はそれで幸せだったAさん。だけど年齢を重ねて成長するにつれて、だんだんプライドが出て来るし、妻に張り合うようになります。
育児の合間に、手先が器用なのを生かしてアクセサリーを作ってアーティストとしてやって行こうとしたけれど、なかなか芽が出ない。するとその内、「俺が上手く行かないのは、桂のせいだ。育児を俺ばっかりにやらせて」と、すべてを桂さんのせいにし出したのです。
桂さん:最初はそんな不満を口に出すこともなくてただ不機嫌になるから、「どうしたの?」って尋ねても「何でもない」って。だけどあまりにも態度が悪くなって来たから、「私何かした?」って毎日のように聞いてました。
そこから年下夫の溜め込んだ不満が炸裂! 約8年分のストレスの原因をぶつけられたのですが、その内容は次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。