「離婚は本当にしんどい経験でした」
前回のお話▶︎DV夫と離婚したアラフォーバツイチに、最大モテ期がやって来た!
顔が超タイプのイケメンと結婚した結果、働かないわDVだわで辛い結婚生活を送り、3年後に離婚した渚さん。
メンタルヘルスのサポート関連の仕事をする彼女ですが、離婚は人生において、とても大きな痛手だったと言います。
離婚後モテ期が来たと前回紹介しましたが、その実情は、毎日飲み歩き、マッチングアプリで知り合った男性とワンナイトを繰り返す、荒んだ生活だったそう。ティンダーやJOINUSなどのアプリで会った男性とは、ほとんどその日にお持ち帰りされていたとか。
渚さん:沖縄なので、アプリで会う人は大体一流企業勤務のハイスペ男子が多くて、出張で高級リゾートホテルに泊まってたりしてるんです。だからそこに泊まりに行く感覚でしたね。ご飯も全部奢ってくれるし、ついでに泊まって行くか、みたいな。
荒れていた渚さんが落ち着いたのは、あるとき居酒屋で知り合った男性との出会いがきっかけ。
渚さん:アプリでマッチングした男性が待ち合わせした居酒屋に1時間以上遅刻してきて、しかもプロフィール画像と違ってモチベーションダウンしてたんです。その相手がトイレに行ったときに、隣りの席に座っていた男性ふたり組が話しかけてきたんですが、そのひとりがめちゃくちゃイケメンで。「やっぱりアプリではイケメンに出会いにくいよなあ」って思っちゃいました(笑)。
その話しかけて来た1個上のイケメンCさんを、渚さんは好きになってしまったのです。
転勤で沖縄に来ているCさんと連絡先を交換し、そのあとふたりで食事に。
渚さん:すごく楽しくて夜中の3時頃まで飲んでたら、「どうしたい? 俺は離したくないんだけど」って言われたので、「じゃあ離したくないようにしてください♡」って言っちゃいました。
何その甘酸っぱいやりとり…! 楽しそう(笑)。
けれどCさんには「今は恋人はいらない」と言われてしまい、ここ最近は連絡もない状態。たとえ脈がないとしても、新たに好きな人ができたというのは前に進んでいる証拠。いいんじゃないでしょうか!
現在36歳。子供が欲しいという願望はあまりないため、再婚は焦っていないという渚さん。
渚さん:結婚じゃなくてもいいから、パートナーは欲しいと思います。次に真剣に付き合うなら、趣味が合うとかはどうでもいいので、価値観が合う大人の男性がいいですね。経済力があって、親と仲が良くて、まともな価値観を持っていて、相手に依存しない自立した人。そういう相手と、自然体で信頼し合える関係を築きたいです。
離婚直後はとことん自分と向き合い、それによって、親の影響で自己肯定感がすごく低い自分に気づいたり、発見もいろいろあったそう。それは私も含め、多くのバツイチが通る道なのではないかと思います。
離婚を通じて自分の中に蓄積されていた〝負〟の感情が一気に吹き出すことで、過去のトラウマが浄化されていく感じ、というのが近いかも。離婚がスイッチになって、自分が今まで気づかなかったような精神面でも問題点が見えてくる。それくらい追い詰められるのが、離婚という体験。
だから、辛いことではあるけれど、離婚を経験してアダルトチルドレンのような問題に気づき、それを改善したという方も多いのです。渚さんも、過干渉だった母親との親子改善が以前よりも良くなったそう。
渚さん:私は睡眠障害にもなったし、カウンセリングは絶対に受けたほうがいいと思います。一度自分の心を解放する作業が必要。それくらいの大きな経験ですから。でも精神的には、すごく成長できたんじゃないかな。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。