与えられるだけの生活に飽き、現地雇用を生み出す経営者へと転身!
前回のお話▶︎「私、セックス依存症なんです」大富豪夫にオープンマリッジを提案した妻
イケメンで億万長者の欧米人と国際結婚したけれど、お金を使う遊びはひと通りやり尽くし、有閑マダム生活に飽きてしまった佳菜子さん。
自らを「セックス依存症」という彼女は夫とのセックスにも飽きがきて、婚外恋愛自由なオープンマリッジを提案した結果、傷ついた夫のBさんとはセックスレスに。お金持ちが集まることで知られるヨーロッパの某国に住んでいた彼女は、退屈なその国が好きになれなかったこともあり、夫と離れ、パーティピープルが集まる、とある地方で生活するようになりました。
佳菜子さん:そこは世界中の人々がパーティするために訪れるような土地。昼間から酒池肉林のパーティ三昧でイケメンと遊びまわる暮らしでした。人間の欲望ってどこまでやったら果てるんだろう。そう思ったので、いけるところまでいってみようと思い、快楽に溺れまくったんです。
佳菜子さんは現地の富裕層の人々と仲良くなり、彼らの別荘やパーティを出入りして人脈を築くうちに、いつの間にかクラブでのパーティをオーガナイズしたり、富裕層向けの現地滞在をコーディネートする仕事を手がけるように。
佳菜子さん:遊びまくっているうちに、欲望のままに生きる生活ってむなしいな、と気づいたんです。今度は自分が何かを与える側になりたい。だから、その土地で会社を設立して、雇用を生み出そうと。
こうやってお話を伺っていると、やはり佳菜子さんは、リッチな人たちと仲良くなれる天性の素質を元々持っているのですね。だから裕福な男性と出会えるし、結婚もできる。海外で会社を立ち上げるってすごくバイタリティが必要なことだと思うので、そんな、彼女の非凡でエネルギッシュなところが、お金を稼ぐ男性たちとマッチするのでしょうか。
そうこうして別居を続けているうちに、欧米人夫とは離婚が成立。国際結婚だから離婚手続きが大変だったのではないかと思ったのですが、ふたりの間には子供がいなかった上、夫の居住国では夫婦どちらが離婚原因になったとしても、離婚したらお金を持っている方がない方に財産分与するという法律だそうで。佳菜子さんの浮気が原因だったにもかかわらず、別れることで莫大な財産が手に入ったのです。
そのときのお金があるからこそ、佳菜子さんは、その後、交際相手に騙されて2千万円を詐欺で失ったあとも、未だ「毎日3〜4時間だけ働けば、毎月10万円の幹細胞培養点滴を美容目的で打つ生活」が維持できているのですね。仕事はあくまでも趣味。財テクだけで一生安泰だなんて、うらやましい〜〜!
長くなったので、本が書けそうなくらい波乱万丈な佳菜子さんのその後の人生のお話は、次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。