ゆうゆう窓口とは? 基本情報
ゆうゆう窓口について「聞いたことはあるけれど、どのようなサービスなのか知らない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。当記事で詳しく紹介しますので、ぜひ活用してみてください。
営業時間外の窓口のこと
ゆうゆう窓口とは、郵便窓口が開いていないときに利用できる窓口のことです。日本各地の郵便局に設置されており、平日の夜間や土日祝日・年末年始などにも利用できます。
ただし、すべての郵便局にゆうゆう窓口が設置されているわけではない点に注意が必要です。
設置されているのは地域の主要郵便局に限定され、個人または法人が受託している「簡易郵便局」には、ゆうゆう窓口はありません。
営業時間は郵便局によって異なる
ゆうゆう窓口は郵便窓口が閉まっているときに利用できますが、営業時間は郵便局によって異なります。早朝から夜間まで対応しているところもあれば早い時間で閉まるところもあり、一概にはいえません。
たとえば「銀座郵便局JPタワー内分室」のゆうゆう窓口は、「平日7〜21時」「土日・休日7〜18時」が営業時間となっています。これに対し「杉並郵便局」のゆうゆう窓口は、土日・休日は同じですが、平日は「7〜19時まで」です。(※2024年7月現在)
ゆうゆう窓口に行くときは、営業時間を必ず確認しておきましょう。各地の営業時間は、日本郵便のホームページから確認できます。
ゆうゆう窓口・集荷・配達に関する郵便局を調べる – 日本郵便
郵便窓口との違い
ゆうゆう窓口と郵便窓口は、基本的にどちらも同じと考えて構いません。郵便局の営業時間内に郵便業務を行うのが「郵便窓口」、郵便局が閉まってからも郵便業務を行うのが「ゆうゆう窓口」です。
ただし、郵便局によっては、郵便局が開いている時間は「郵便窓口のみ」、閉まっている場合は「ゆうゆう窓口のみ」と分けているケースもあります。営業状況は地域によって異なるため、事前の確認が必要です。
ゆうゆう窓口で対応してもらえること
郵便業務のほとんどは、ゆうゆう窓口で対応してもらえます。この項では、ゆうゆう窓口で依頼可能な業務について紹介します。
荷物・郵便の発送と受け取り
ゆうゆう窓口では、荷物や郵便物を送ったり、受け取ったりできます。発送できる荷物・郵便物には、以下のものが挙げられます。
・各種郵便物(普通郵便・書留・速達・特定記録郵便など)
・ゆうパック
・ゆうパケット
・レターパック
・クリックポスト
郵便局が対応している郵便物であれば、「ほぼすべて、ゆうゆう窓口でも発送と受け取りができる」と考えて構いません。普通郵便はもちろん、書留や速達、特定記録郵便にも対応しています。
また、ゆうゆう窓口では、フリマアプリ・オークションサイト出品者向けの「e発送サービス」の利用も可能です。
メルカリを利用している人は「ゆうゆうメルカリ便」、ラクマを利用している人は「かんたんラクマパック」、Yahoo!オークションを利用している人は「おてがる配送」などを利用して、商品を発送できます。
郵便商品の購入
ゆうゆう窓口では、郵便商品の販売も行っています。はがき・切手・収入紙や、レターパックの封筒などが必要な場合、平日の夜や土日・休日でも購入できます。フリマサイトやオークションサイトを利用している人は、「ゆうパケットプラス」の専用箱を購入することも可能です。
郵便商品を購入する際の支払い方法は、現金またはキャッシュレス決済。クレジットカード払い・電子マネー・スマホ決済から好きなものを利用できますが、使えるクレジットカード会社や電子マネーは限定されています。
キャッシュレス決済を希望する人は、利用したいサービスに対応しているかどうか事前に確認しておきましょう。
郵便局への各種申請
転居届や私書箱利用の申請なども、ゆうゆう窓口で対応してもらえます。
転居届とは、引っ越しをしたとき、前の居住地に届いた郵便物を新しい住所へと転送してもらうために必要な届出です。転居届を出すことで、届出日から1年間は古い住所に届いた郵便物を新居へ転送してくれます。
私書箱は、郵便局に設置されている無料の個人専用ポストです。私書箱を利用することで、個人の住所を公開せずに郵便の発送・受け取りが行えます。利用にあたっては条件があり、郵便局に「利用請求書」の提出が必要です。
転居届と私書箱の利用請求書は、どちらもゆうゆう窓口で申請できます。ただし、転居届を出す場合は、提出者と転居者の本人確認資料を提示しなければなりません。運転免許証や各種健康保険証など本人確認できるものを持参する必要がありますので、届出の際にはチェックを忘れずに。
ゆうゆう窓口で対応してもらえないこと
ゆうゆう窓口で行えるのは、基本的に「郵便業務」のみです。対応してもらえないことも紹介します。
保険の手続き
郵便局で扱っている保険商品の申し込みや手続きは、ゆうゆう窓口では行えません。保険商品の説明を聞きたい、または保険に加入したい場合は、郵便局の営業時間内に保険窓口へと足を運ぶ必要があります。
郵便局が扱っている保険商品は、バイクの自賠責保険から学資保険・終身保険までとさまざまです。保険窓口が開いているときは、ニーズに応じた特約保障の申し込みや保険税務の相談などにも対応してもらえます。
貯金関連・公共料金の支払い
ゆうちょ銀行の口座開設や、振込手続き・投資信託についての相談は、ゆうゆう窓口では行えません。貯金関連業務で窓口対応を要する場合は、郵便局の営業時間内にゆうちょ銀行窓口に行く必要があります。
同様に、税金や社会保険料・公共料金・交通反則金・電波利用料などの払い込みも、ゆうちょ銀行窓口の担当です。
各種振込・振替・公共料金の払い込みの中にはATM払いに対応しているものがありますので、ATM対応の振込用紙・払込用紙がある場合は、ATMを利用した方がスムーズです。
記念押印は不可、はがきの交換には注意が必要
書き損じた普通はがき・年賀はがきの交換は、ゆうゆう窓口の対象業務です。
ただし、すべてのゆうゆう窓口で対応しているわけではなく、はがき交換不可なところもあります。書き損じはがきの交換を依頼したい場合は、事前に確認した上で足を運ぶのが賢明です。
一方、台紙などに日付印を押してもらえる「記念押印サービス」は、郵便窓口のみに限定されています。旅先で地域ゆかりの風景印を押してもらいたい場合は、郵便窓口が開いている時間に向かいましょう。
ゆうゆう窓口以外に発送できる場所
ゆうゆう窓口が利用できないとき、荷物を発送するにはどうすればよいのでしょうか? ゆうゆう窓口以外で発送が可能な場所を紹介します。
一部の「コンビニエンスストア」
ゆうパックを発送したい場合、ローソン・ミニストップ・セイコーマートで対応してもらえます。取扱店舗は日本郵便のホームページから検索できます。一部店舗ではゆうパックを取り扱っていないため、事前確認しておくことをおすすめします。
メルカリの「ゆうゆうメルカリ便」を利用する場合は、ローソンより専用コードをLoppiにかざすか、または一部のローソンや駅などに設置された「スマリボックス」から発送できます。
スマリボックスとは、メルカリ専用の商品発送サービスです。スマリボックスの投函口にゆうゆうメルカリ便で発送したい商品を入れるだけで、レジを通さずに発送が完了します。
なお、スマリボックスでゆうゆうメルカリ便を発送する場合の投函口は左側にあります。右側にあるスライド扉の投函口は、らくらくメルカリ便・エコメルカリ便専用となっているため、間違えないよう注意しましょう。
一部の郵便局やファミリーマートに設置されている「はこぽす」
はこぽすとは、駅・郵便局・コンビニエンスストアに設置されている、郵便局専用の「宅配ロッカー」です。基本的には受け取り用のサービスですが、発送に使えるはこぽすもあります。
はこぽすにはロッカーの種別がいくつかあります。ゆうパック・ゆうパケット・ゆうパケットプラスの発送に対応しているはこぽすは、コンビニのファミリーマートにて一都三県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)の一部店舗に設置されている、大きめの「ファミロッカー」です。利用者は、ゆうパックスマホ割アプリや「e発送サービス 宛先ご指定便」、各種フリマサイトが提供する発送便を利用する場合にのみ発送が可能です。
以下の場所に設置されている通常タイプのはこぽすは「ゆうゆうメルカリ便」に限り、ゆうパック・ゆうパケットを発送できます。
・光が丘郵便局(東京都)
・葛西郵便局(東京都)
・ローソンゲートシティ大崎アトリウム(東京都)
・八千代郵便局(千葉県)
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