老後資金にはいくら必要?2000万円必要っていうけれど…
「老後資金には2000万円は必要」と聞いたことはありませんか。これは、総務省の2017年「家計調査年報 家計収支編」というアンケート調査をもとに、高齢夫婦無職世帯の平均収入と平均支出から算出された金額です。
調査によると、年金を中心にした毎月の平均実収入が20万9,198円なのに対し、支出は毎月26万3,717円となり、毎月5万4,519円の赤字が発生する計算になりました。仮に老後生活が30年続くとすると、
5万4,519円×12ヶ月×30年=1,962万6,840円
ゆえに、“平均的”な老後生活を送るには「2000万円の資金が必要」と言われるようになったというわけです。しかしながら、これはあくまで「2017年の価値基準で平均的な暮らし」を送る場合の試算結果であり、「これだけの金額があれば安心」とは明確に言えないのが実情です。持ち家のあるなしやその時の社会情勢、家族の健康状態などさまざまな要因にも左右されるため、一概に「いくら必要」と決めることはできません。
【質問】老後に向けて準備はしている?
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
ここでは、ワーママ100人に「老後の準備をしていますか?」とアンケート。24.2%の方が「はい」、75.8%の方が「いいえ」と回答しました。Domani世代にとっては「老後」はまだ少し先のイメージかもしれませんね。とはいえ、備えあれば憂いなし!続いては、老後準備について具体的な内容を調査しました。
【体験談】老後に向けて準備していることは?
貯金・貯蓄
「貯金をしている(30代・三重県・子ども3人)
「貯蓄する。保険に入る」(30代・兵庫県・子ども3人)
「貯蓄と年金保険」(30代・徳島県・子ども3人)
「老後の貯金や学資保険の準備等」(40代・栃木県・子ども1人)
保険
「年金に加えて、生活費を確保できるような保険に入っている。子どもに面倒をかけずにずっと元気でいられるように、健康的な生活を心がけている」(30代・東京都・子ども1人)
「保険に入る。株投資をする」(30代・滋賀県・子ども3人)
個人年金・iDeCo
「個人年金の貯蓄」(30代・栃木県・子ども4人)
「個人年金保険を積み立て。自分の老後を想像して、そこから逆算し何が必要か考えています」(40代・神奈川県・子ども1人)
「退職金がないので、iDeCoで退職金かわりの貯蓄の準備をしている」(30代・神奈川県・子ども1人)
「貯金とiDeCoと資産運用」(30代・北海道・子ども2人)
資産運用
「資産運用、貯金」(40代・茨城県・子ども3人)
断捨離
「断捨離。貯蓄」(40代・群馬県・子ども2人)
「断捨離を始めた」(40代・神奈川県・子ども2人)
その他にはこんな回答も
「会社の確定拠出型年金」(40代・千葉県・子ども2人)
「積み立てNISA」(40代・東京都・子ども2人)
老後というとまだ想像がつかないかもしれませんが、時には自分に対してはもちろん、大切な家族のために少し先のことを考えてみるのも良いでしょう。貯金や断捨離など、できることから始めてみてはいかがでしょうか。