お年玉はだれの子どもにでもあげていいの!?
お正月に会社の上司など、目上の方のお子さんに会う場合、お年玉は用意したほうがいいのでしょうか? 「子どもは楽しみにしているかも」「あげる子とあげない子が出てはいけないし」など、ちょっと悩んでしまいますよね。今回は、知っているようで意外と知らない、お年玉のマナーについて、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんに教えていただきました。
目上の方のお子さんに現金を渡すのはNG
「本来、お年玉は“御年魂”と書き、歳神様が宿った鏡餅を家長が分け与えていたものなので、目上の方のお子さんに現金を渡すのは控えたほうが良いと言えます。また、近年は企業コンプライアンスの観点からこの様なことは行わないとされている企業が増えていると思います」(西出さん)
図書カードや商品券も同様
「お子さんがお年玉を楽しみにしていたとしても、企業コンプライアンスに抵触する場合渡しません。図書カードや商品券であっても同様です。『図書カードならいいかな?』と思いがちですが、渡す前に企業コンプライアンスを確認したり、渡す相手のご家族に確認することをおすすめします。良かれと思って行ったあなたの気持ちが残念な結果にならないためにも、事前の確認は大事ですね」(西出さん)
マナーコンサルタント
西出ひろ子
参議院議員秘書を経て政治経済ジャーナリストの秘書を経験。その後 マナー講師として独立渡英し海外で起業した経験もあるため、グローバルな視点からマナーをわかりやすく解説している。その実績や成果は、テレビや雑誌などでもマナー界のカリスマとして多数紹介されており、「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)や「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日)などのドキュメンタリー番組でも紹介された。基本のマナーとそこに気くばりを加えたワンランク上のマナーを紹介した新刊、『さりげないのに品がある気くばり美人のきほん』が好評発売中!
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西出ひろ子マナーサロンHP
イラスト/村澤綾香 構成/木戸恵子