「鏡開き」はいつ!? その由来は!?
鏡開きとは、お正月に歳神様(としがみさま)が滞在していた「依り代(よりしろ=居場所)」であるお餅を食べることで、霊力を分けてもらい、1年の良運を願う行事。地域によって多少違いはあるものの、一般的には毎年、1月11日に行います。
門松や鏡餅は神様をお迎えするためのもので、歳神様が家々に滞在する期間は「松の内」と言われています。松の内が過ぎて歳神様をお見送りしたら、鏡餅を食べ、1年の無病息災を願うという流れ。
お正月中、飾っていたお餅は固くなっているので、包丁で切る方もいるかもしれませんが、実はこれ、NGなんです! そこで今回は鏡開きのルールについて、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんにお話を伺いました。
刃物で「切る」のはNG! 木槌や金槌で叩いて割るのが正解
「鏡餅は、縁起の良い食べ物として、『切る』を連想させる、包丁などの刃物で『切る』ことは避けるとされています。また、神様が宿っていた鏡餅に刃物を向けることは行わないという理由から切ることはしないという配慮も。鏡餅を分け与えるときなどは、木槌や金槌で少しづつ叩きながら最後に勢いよく叩いて開く(割る)とされています」(西出さん)
ちなみに、「鏡割り」ではなく「鏡開き」と呼ぶのは、「開く」が末広がりで縁起が良く、お正月にぴったりの言葉だからだそうです!
マナーコンサルタント
西出ひろ子
参議院議員秘書を経て政治経済ジャーナリストの秘書を経験。その後 マナー講師として独立渡英し海外で起業した経験もあるため、グローバルな視点からマナーをわかりやすく解説している。その実績や成果は、テレビや雑誌などでもマナー界のカリスマとして多数紹介されており、「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)や「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日)などのドキュメンタリー番組でも紹介された。基本のマナーとそこに気くばりを加えたワンランク上のマナーを紹介した新刊、『さりげないのに品がある気くばり美人のきほん』が好評発売中!
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西出ひろ子マナーサロンHP
イラスト/村澤綾香 構成/木戸恵子