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2024.07.02

50歳美女がお酒をやめずに体重マイナス4キロ! 罪悪感が少ないワインがあるって本当?

 

「食べたい飲みたい痩せたい」! 我慢して痩せても、ダイエットを辞めたらもとどおり…じゃ意味かない。夏に向けて体を絞りたい、けど、この気持ちのいい季節、気分を上げるためにも「シュワッ」は不可欠!そんな人におすすめなのがフランチャコルタのスパークリングワイン。 元Domaniの副編集長で現在は美容プロのYouTubeチャンネルのプロデューサーとして人気美容チャンネルを統括する下河辺さやこ(50歳・美食家酒豪)が、おいしい&ヘルシーの秘密を紐解きます。

【連載:美人が飲む酒うまい酒】50歳。お酒をやめずにマイナス4kgー罪悪感少なめのおしゃれワインって?

はい。ごめんなさい。先にあやまっておきますが、さんざん「糖分は肌をくすませる」だとか「美しさは健康から生まれる」だとか言っておきながら、お酒も甘いものもやめられません。頭ではわかってるんです。毎日のようにコスメやサプリメントの発表会で美容情報、ファッションの展示会でトレンド情報を得て、プロの美容家さんやヘア&メイクアップアーティストのみなさんのチャンネルをプロデュースしているわけですから、知識は豊富。でも、知っているのと実践するのは大違い。誘惑には喜んで負けてしまう性格です。

何も我慢せずに「体の声を聞いて痩せる」には?

そんなワタクシなんですけれども、この度めでたくマイナス4キロ、体脂肪率マイナス5%のダイエットに成功しました。今まで何度か、何かを我慢したりハードなトレーニングをして痩せてはリバウンド、を繰り返していたので、今回はとにかく「何も我慢しない!」という目標(目標なの!?)を立てて、炭水化物やオイルを抜いたり、断食したりもしていません。

日常を極端に変えず、「腹7分目」を心がけ、ジャンクはやめて丁寧につくられた美味しい者だけ食べる。お酒もそれなりに飲んでいました。

私、泡白赤ロゼの各種ワイン、食後酒、ウイスキー、ビール、焼酎、日本酒となんでもイケる口でして、飲みはじめたら割といつまでも飲めちゃう体質。とはいえもちろん飲み過ぎは禁物なので、なるべく糖度が低くて見た目にも気分が上がるものを選んでいます。糖度が低くておしゃれで、さらにいうと魚介類や野菜、さっぱり系の和食にも合うスパークリングワインといえば「フランチャコルタ」。

「フランチャコルタ」がヘルシーな理由

スパークリングワインといえば「シャンパーニュ」が有名ですが、「シャンパーニュ」はフランスのシャンパーニュ地方でつくられたスパークリングワインのこと。シャンパンを名乗るには、葡萄の品種や製法など、定められた規定を満たさなければなりません。

「フランチャコルタ」はミラノから車で40分ほど、イゼオ湖の南側の丘陵地帯でつくられていて、シャンパーニュと比べてもさらに厳しい規定を満たさなければ名乗れない、イタリア最高峰クラスD.O.C.G認定のスパークリングワイン。これは、フランチャコルタ協会による厳しい栽培&醸造プロセスの規制のたまもので1995年にDOCG認証を獲得。収穫は手摘のみ、搾汁率は65%以下の一番搾りのみ使用が許されています。シャンパーニュと同じく、瓶内二次発酵。澱熟成は最低でも18カ月という長さ。

キリッとフレッシュな酸味があり、しっかりしたミネラル感の凛とした「強さ」がシャンパーニュの特徴だとしたら、フランチャコルタの特徴は果実味が豊かでなめらかな「優しさ」が特徴です。

イタリアのほうが南にあって、葡萄がよく熟すために、果糖のシロップを加える「ドサージュ」なしのワインも多く、そうした場合は糖分の添加がごく少量で済みます。また酸化防止剤の使用が限りなく抑えられている、というところもヘルシーな理由。

フランチャコルタのおいしさの秘密を探りに、イタリアへ!

実は私、フランチャコルタのコラムをこのDomaniで編集者として担当していたことがあり。その奥深さには以前から魅せられていました。そしてこのたび、その真髄を知るべく、フランチャコルタ主催のワイナリーツアーに参加してきました。優れたワインには優れた生産者がいる。ワイナリーを訪ねると、自然の恵みと人の手を使って誇り高くつくられたものだということがよくわかります。だから、体が喜ぶのだ、ということも。

イゼオ湖畔のホテル

宿泊したのはイゼオ湖畔の「ホテル アラバフェニス イゼオ」

ホテルでフランチャコルタを飲む筆者

ホテルのダイニングでのアペロにもフランチャコルタがピッタリ

今回、4つのワイナリーを伺って、それぞれの特徴を伺ってきたので、フランチャコルタにトライしてみたい方は、ぜひ参考にしてください。

■1:日本で入手しやすいフランチャコルタの代表格「カ・デル・ボスコ」

カデルボスコのワイナリー

広大な敷地に葡萄農園や貯蔵庫などが。

「カ・デル ・ボスコ」では、収穫したブドウをプレスする前に、独自に開発した「ベリースパ」と呼ばれるシステムで洗浄。ブドウについた汚れを洗い流してから醸造しています。洗浄することにより極限まで酸化防止剤の使用を抑えることができるし、ベリー本来のアロマが際立つというわけ。

酸化防止剤は昔からドライフルーツやワインの製造に使われている添加物で、ワインに使われる量は他の食べ物に比べると少量。ただやはり添加物はなるべく少ないに限るから、これはうれしいですよね。

カデルボスコのワイナリーの中のアート

ワイナリーの天井にもアートが。中国のアーティストの手によるものだそう。

できる限り手仕事で行う、地球環境に配慮した制作過程はもちろん、若手アーティストをサポートするためのアワード、カデルボスコアーティストアワードを設けていて、40歳までのアーティストを2年ごとに表彰していて、ワインを通して豊かな世界をサポートしているところも魅力。70ユーロでテイスティング付きの一般公開がされているので、ミラノを訪れてときにはぜひ足を伸ばしてみてください。

■2:オーナーの遊び心がたっぷり詰まったユニークなワイナリー「マイオリーニ」

3代目オーナーのシモーネ・マイオリーニ氏の遊び心がたっぷり詰まったワイナリー、マイオリーニ。

マイオリーニのワイナリー

崖を削ってつくられたというマイオリーニ。エントランスを入ると幻想の世界が。

白鯨やサイの彫刻、ワインの瓶に真っ赤なドレスやオーストリッチ(!)のカバーをつけたオブジェ、浮世絵などなど、ワイナリーのあちらこちらにあるアートが目を楽しませてくれます。白鯨は正解のないワインづくりにおいて「夢を追い続ける」ことのシンボル。

マイオリーニのワイン

洋服を着たボトルがあちこちに。こちらはなんとオーストリッチ。

「ワインは食べ物だけでなく、五感で感じるすべてのマッチング」だからファッションとも切り離せない。」「ナチュラルとトランスフォメーションの対比が大切なんだ」というシモーネ氏の哲学がここにあらわれています。

「暇なんだなってよく言われるけどね」と言いながら、「日本人はさっぱりとしたお魚を食べたくなるでしょう?」と、自らつくってくれた魚のローストが絶品。ロゼと合わせていただきました。120か月以上の熟成で造られるマイオリーニのトップキュヴェ、フランチャコルタ・ブリュット・ミレジマート・リゼルヴァ”ヴァレンティーノ・マイオリーニ“2011のエレガントな味わいも忘れられません。

自社農園から手摘みした有機栽培のブドウを、すぐにソフトプレスし、シャンパーニュ由来の酵母を使用したマイオリーニのフランチャコルタは、きめ細かい泡だち、フローラルな芳香が特徴。オーメの丘陵地帯の石灰岩を削った土壌で生産されているので、ミネラルが力強く感じられるところも魅力です。

■3:数少ない“垂直式圧搾機”で雑味の少ないピュアな味を追求「ラ・モンティーナ」

モンティーナのエントランス

クラシカルな建物の中庭にキュートなロゴが。

ローマ法王パオロ6世を祖先にもつ貴族によって建てられた建造物にあるラ・モンティーナ。ボトルにはローマ教皇がミサで着用する帽子(ティアラ)がデザインされています。こちらのワイナリーは垂直式圧搾機マルモニエールを使用しているのですが、この圧搾機はブドウを強く搾れないために雑味の少ないピ ュアな果汁が得ることができるそう。ガイドさんに解説してもらいながら、3ワインつき25ユーロで楽しめます。

■4:モレーン”の土壌とアルプスの風がつくるシャープな味わいのフランチャコルタ「モンツィオ・コンパニョーニ」

モンツィオ・コンパニョーニのワイナリー

洗練されたスタイリッシュなダイニング

十五世紀の農場を全面的に改装した「モンツィオ・コンパニョーニ」。オーナーは家具屋さんも経営しているそうで、洗練されたインテリアと窓の外に広がるグリーンのコントラストが居心地のいいワイナリー。標高150~200mと高めで、アルプス山脈からの風を受けることのできる好立地、かつ氷河が谷を削りながら時間をかけて流れる時に削り取られた岩石・岩屑や土砂などが土手のように堆積した「モレーン」で構成されている土壌を持っています。ミネラル分が多く、フランチャコルタの中では酸味がハッキリとしていて、シャープでアグレッシブな味わいです。

どのワイナリーも、人の手と時間をかけて美味しいワインをつくることを大切にしていたのが印象的。お酒は人生の彩り。おしゃれをするのも、ダイエットするのも、人生を楽しむため。丁寧につくられた美酒と美食を味わいながら、人生を謳歌いたしましょう!

下河辺さやこ顔写真

書き手

下河辺さやこ

(シモコウベサヤコ):小学館ユニバーサルメディア局コンテンツ事業推進センター 編集長。「小学館 ビューティ・プロジェクト」統括プロデューサー。小学館入社後、『Oggi』、『Domani』、『AneCan』、『Precious』の副編集長を経て、一橋大学大学院でMABを取得後、事業開発を行う現セクションへ。日本テレビ系『それって実際!? どうなの課』ほかテレビ、イベント出演多数。著書に「男尊社会を生きていく昇進不安な女子たちへ」(主婦の友社)。インスタグラムアカウント:
https://www.instagram.com/sayako_shimokobe/

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