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2024.07.05

「ナチュラルワイン」とは? 夏にぴったりの〝ポルトガルワイン〟試飲会レポ

ビオワインやナチュラルワインなど、自然派と言われるワインが流行っています。ではビオとナチュラルの違い知っていますか? 先日参加したポルトガルワインの試飲会レポと共に、ワイン選びが楽しくなるナチュラルワインの定義について紹介します。

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“ポルトガルのナチュラルワイン”に出会う

こんにちは、ブランディングコーチの大島文子です。7月に入り、冷たい白ワインが美味しい季節がやってきました(笑)。

先日、スタイリストの河井真奈さんが主宰するギフトショップ「futo」で開催された、ポルトガルワイン試飲会に参加してきました。そこでお会いしたのがポルトガルの高品質なワインの生産地、ドロウ渓谷にて17世紀からワインやオリーブオイルの生産を手掛けるマデイラさんです。

ドロウ渓谷のワイン・オリーブオイルの生産者 マデイラさん

マデイラ家は1990年代からポルトガルワインの代名詞だった「ポートワイン」ではないワイン、世界で一般的に消費されるノーマルなワインの最高峰を目指して生産を開始。1995年からは完全有機農法へと切り替え、高品質ワインとオリーブオイルの製造を開始。2004年には醸造所を新設。最新の設備のもと世界中のワイン愛好家に支持されるワイン作りを行なっている醸造家です。

試飲会のテーブルの様子

試飲会ではポルトガルから持参くださったチーズやドライフルーツと共に、3種類のマデイラさんのワインを頂きました。その後オリーブオイルも試飲できて、私はワイン3種とオリーブオイルをお持ち帰り♡ ほぼ初めて口にしたポルトガルのナチュラルワインとオリーブオイルの魅力にハマっています。気になる方はfutoのサイトでもまだ購入できるみたいなので、ぜひチェックしてみてください。 

ワインのラベルをチェックしてみよう!

今回購入したワインがこちら。

「カームナチュラル赤 2021」と「カームナチュラル 白 BIO 2020」▲左「カームナチュラル 白 BIO 2020」と右「カームナチュラル赤 2021」

どちらも有機農法で栽培されたブドウを使用し、酸化防止剤である亜硫酸塩を一切使用していないワインです。今回は作り手であるマデイラさんにお話を伺いながら試飲し購入できたので、どんなナチュラルワインなのか知ることが出来ました。そんなチャンスは多くはありません。そのような場合に参考になるのが、ボトルのエチケットや裏面に表示されているさまざまなマークです。

ドウロ渓谷のワインの認証マーク▲これはドウロ渓谷のワインの認証マーク

EUのVEGANマーク▲赤ワインに記載のVEGANマーク

ワインに動物性の成分?と不思議に感じられると思いますが、ワインの製造過程で行う濁り成分を沈殿させる作業にゼラチンや卵白が使われることがあります。それらの代わりにじゃがいもの澱粉などを使うことで、動物性由来成分を一切使わずに造られたワインのマークです。

EU有機ロゴマーク BIOマーク▲これはEUの有機農業規則に則って生産された農産物であることを証明するマーク

このEU有機ロゴマークとあわせて、管理団体のコードは番号と製品を構成するま農業原料が作られた場所が厳密に表記されています。

ナチュラルワインとは?

現在、環境に配慮した持続可能な方法で生産されたワインがナチュラルワインと呼ばれています。一般的には化学肥料や農薬を使用せず、醸造過程においても添加物を極力避けることが特徴です。しかし、この「ナチュラルワイン」という言葉の定義や表記は、ワイン生産国や地域によって異なるため少々曖昧にされている部分でもあります。

以下、ワインショップなどでよく見かける表記です。

▪️有機ワイン(オーガニックワイン)

有機ワインは、主に「オーガニックワイン」という名前で知られています。有機農法で育てられたブドウを使用し、化学肥料や合成農薬の使用を禁止しています。EUやアメリカ、日本などで厳格な認証制度があり、ラベルに「有機」や「オーガニック」と表示されます。

▪️無農薬ワイン

無農薬ワインは、栽培過程で農薬を一切使用しないことを強調しています。ただし、無農薬であることを示す認証制度は国によって異なり、すべての無農薬ワインが同じ基準で評価されてはいない現状です。

▪️ビオワイン(ビオディナミックワイン)

ビオディナミック農法は、オーストリアの哲学者ルドルフ・シュタイナーの思想に基づいた農法で、天体の動きや自然のリズムに従って農作業を行います。「ビオディナミックワイン」は、世界一認証基準が厳しいと言われているデメター(Demeter)認証を受けている場合が多く、農薬や化学肥料の使用が禁止されています。

▪️ヴァン・ナチュール

フランスでは2020年春より「ヴァン・ナチュール(Vin Nature)」の定義を定めた、フランス農業省とINAO公認のナチュラルワインの認証マーク制度「Vin Méthode Nature」がスタートしました。

このヴァン・ナチュールは、
・オーガニックかビオディナミ認証を取得している
・ブドウは機械収穫でなく手摘みで行う
・天然自生酵母を用いた自然な醗酵
・無添加であること (亜硫酸無添加と添加ありの2種類の認証があり)

と定められています。

どれが本当の表記?

ナチュラルワインの本当の表記というものは存在せず、各国の規制や文化によって異なる表記が用いられています。

その製造過程や哲学において多様なアプローチが存在し、一律の表記はありません。しかし、共通して言えるのは、環境に配慮し、自然に寄り添った方法で作られるという点です。

認証マークや有機認証(オーガニック認証)、デメター認証など信頼性のある認証マークを確認するなど、各国のラベルや表記の違いを理解し、自分に合ったナチュラルワインを見つける楽しさを味わってみてください。

ワインで乾杯

大島文

ブランディング コーチ

大島文子

ファッションや百貨店、化粧品、ライフスタイル雑貨などのブランディング支援、PRや販促を中心に活動している。8年前に(株)ブルーム&グローという会社を起業。Oggi.jpにて連載していた「ブランディング仕事術」はこちら

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