6年ぶりのファンミーティング開催! クァク・ドンヨンさんにインタビュー
日本をはじめ、世界的に大ヒットしたドラマ『涙の女王』での好演が記憶に新しい俳優のクァク・ドンヨンさん。7月28日に約6年ぶりの日本でのファンミーティングを開催。ファンミーティングを前に、さまざまなお話を聞かせていただきました。
――いよいよ明日(※取材時)、6年ぶりのファンミーティングとなりますが、今どんなお気持ちですか?
久しぶりのファンミーティングで緊張していますが、早く明日になっていろんなことがしたいという気持ちもあり、ちょっと複雑な気持ちですね。
――ドンヨンさんにとって、ファンの皆さんはどんな存在ですか?
いつも力になってくれる一方で、方向性を見失って自分がよくわからなくなってしまったときに導いてくれる存在でもあります。
――今回のファンミーティングに向けて、どんな準備をされてきたのでしょうか?
ファンの方々のことを考えて、「何をすべきだろう」といろいろと考え歌も準備してきました。それからサプライズ演出で、ギターの演奏をすることになっています。本当に頑張ってお見せしたいと思うのですが、うまくできるかはわかりません(苦笑)。
――ギターの生演奏…! お忙しい中、時間を割いてたくさん準備されたんですね。
そうですね。ただ、やるからには今までにないような“ファンミーティングだからこそ見せられる姿”をしっかり表現したいという気持ちで一生懸命頑張りました。
――ドラマ『涙の女王』は日本でも大ヒットとなりました。共演者の皆さんとの印象的なエピソードを教えてください。
本当に楽しい現場で、イヤなことがひとつもなかったんですよ。思い返すと本当にたくさんのエピソードがありますが、その中からあえてひとつ選ぶとしたら…僕とキム・スヒョンさんとパク・ソンフンさんと3人で集まるといつもふざけて笑い合っていたこと。あまりにも笑ってばかりいたので、監督から「笑わないように」と叱られたほどでした(笑)。
――なんとも楽しそうな現場ですね。ドンヨンさん演じるスチョルとイ・ジュビンさん演じる妻・ダヘのカップルはとても人気でした。二人でのシーンの撮影の際、ドンヨンさんは眠れずに向かったこともあるとお聞きしましたが、撮影時に特に意識していたことはありましたか?
眠れずに撮影に向かったシーンというのが「自分の妻がいなくなってしまう」という場面だったんです。ふたりが再会するシーンでは、ありのままの正直な姿でしっかりと向き合うところをリアルに表現したいと思い、そこをすごく意識しました。
――話題作にたくさんご出演されていますが、演じる上で意識していることや役づくりで心掛けていることはありますか?
俳優という仕事は顔もやはり見られますし、自分の姿そのものを継続して出し続けなければなりません。そのうえ、最近ではメディアが増えたので、視聴者の方がいろんな角度から見ることになるんですよね。なので、外見ももっと磨くべきかもしれないなとも考えたりもするのですが、そういうときこそ初心に立ち返って自分の演じる役割がどういう人なのか、どういうふうに表現するかにフォーカスするようにしています。
――忙しいスケジュールの中でどのように息抜きされていますか?
何もしないで何日も休むよりも好きなことに没頭するほうが息抜きになります。運動したり、大好きなコーヒーを飲んだり。自分の好きなことからエネルギーをもらうタイプです。
――日本の食べ物で好きなものがあれば教えてください。
(日本語で)とんかつが大好きです! 昨日も食べました。とんかつのサクサクした食感が好きなんですよ。
――読者におすすめしたい韓国の食べ物は?
カルビチムというカルビ肉の煮物です。それから、キムチチゲやテンジャンチゲ(味噌のチゲ)はいろんな方が召し上がっていると思いますが、コチュジャンチゲというのが最近出てきて、お店も増えているんです。コチュジャンは唐辛子味噌のことなのですが、おいしいのでぜひ召し上がっていただきたいです。ほかのチゲに比べて少し甘めの味わいで、じゃがいもが入っているのでとろみがあって、シチューのような感じですね。
――日本に来たら必ずすることや行く場所、また滞在中にしたいことはありますか?
とんかつを食べることです(笑)。あとは、最近は忙しくてあまりできていないですが、日本のウイスキーがおいしいので結構いただきました。それ以外だと、ボクシングがとても好きなので、スポーツ用品店に行ってみたいんですよ。日本のとても有名なメーカーのWINNINGとMIZUNOは井上尚弥さんの人気の影響で最近はどこも在庫切れになっているそうです。WINNINGはボクシング好きの人は見つけたら迷わず買うというくらい人気なんですよ。僕はボクシング用のシューズがすごくほしかったんですけど、とても残念ですが今回は諦めました。
――最近、覚えた日本語または好きな日本語は?
「負けたくない」、「止まらない」です(笑)。「止まらない」は、ちょうど今ファンミーティングに向けて準備している曲の歌詞にもあるんです。僕自身、普段から本当に止まらずにGO!GO!がんばれ!がんばれ!というタイプなので、大好きな言葉ですね。
――韓国語をひとつ教えていただけますか?
クァク・ドンヨンとか…(現場は爆笑&拍手喝采)。
私の韓国のファンクラブ名が「心臓クァク・ドンヨン」なんです。心拍数のことなのですが、それを文字ってファンクラブの名前をつけていただいたんです。今回のファンミーティングもタイトルが『Kwak Dong Yeon Japan Fanmeeting 2024 <HEARTS>』で、ハートがついています。なので、心臓という意味の「심장(シンジャン)」を覚えていただきたいなと思います。
――使い方のおすすめがあれば教えてください!
韓国に行かれた際に、たとえばお友達に会って、何か楽しいことがあったときに「심장がドキドキ」と言えば、みんな通じると思います。なので、ぜひ日本語と韓国語を混ぜて使ってください!
――ドンヨンさんが仕事をする上で大切にしていることはなんですか?
仕事ができること自体が大切なことだと思っています。日本の状況はわからないですが、韓国では業界の雰囲気、産業そのものの雰囲気が少し変わってきています。以前はドラマをたくさんつくっていたのですが、今はドラマの制作数がそう多くありません。だから仕事がない俳優もスタッフもたくさんいる状況。そんな中で、与えられた仕事をとにかく大切に、感謝の気持ちをもってベストを尽くすことが大事だと思っています。
――ターニングポイントになった仕事は?
(すごく悩んで)選ぶのは難しいですが…でも今、パッと思い浮かぶのは『ヴィンチェンツォ』(Netflix)ですね。実は『ヴィンチェンツォ』の話が来る前、(兵役で)入隊してしまおうと考えていたんです。そんなときに、監督から「ぜひ出演してほしい」とお声がけいただき、作品がうまくいってもいかなくてもいずれにせよ軍隊に行くんだからという気持ちで新しいスタイルでチャレンジした作品でした。だから、僕にとってはとても大事な作品のひとつです。
――この先迎える30代に向けて、どんなふうに過ごしたいですか?
30歳まではまだ時間がありますが、多くの方が共感なさるんじゃないかと思うことがあります。10代のときに想像する20代ってすごく大人なイメージがあったと思うのですが、現実的には違いますよね。30代もそれと同じなんじゃないかな。たとえば、朝早く起きてランニングをして、シャワーを浴びて本を読む。そんなふうに過ごせていたらいいなと思うけれど、現実はまた違うと思います。ただ、心だけはもう少し成熟していて大人らしくなっていたいですね。
――30代で叶えたい目標はありますか?
個人的には、もっと多くの国を旅行したいです。実は、旅行で海外へ行ったことがあまりないので、いろんな国を旅行しながら経験値を積みたいです。ヨーロッパにも一度しか行ったことがありませんし、アメリカには一度も行ったことがないんです。いつかカナダに行ってみたいですね。
――TMI=Too much communication ※あえて言うほどでもない情報)をひとつ教えてください。
実は、今日初めて“油そば”を食べたのですがとてもおいしかったです!
――最近1番楽しかったことはなんですか?
冗談ではなく、昨日食べたとんかつが本当においしかったことがいちばん楽しかったかも!
――本当にとんかつがお好きなんですね! 韓国の方には牛かつも人気ですよね。
僕も牛かつも好きですが、とんかつのほうがもっと好きなんですよね。特に昨日食べたとんかつがとてもおいしくて、衝撃的でした。
――では、ここまで読んでさらにドンヨンさんの魅力にハマった読者に向けて、Oggiオリジナルの最新プロフィールをつくりたいので、< >の中を埋めてください!
わかりました! どんどん答えていきますね。
クァク・ドンヨンさんが語る最新プロフィール
クァク・ドンヨン(KWAK DONG YEON)/1997年3月19日生まれ。A型。178cm。韓国・大田広域市出身の俳優。2012年 KBS「棚ぼたのあなた」でデビュー。2021年「ヴィンチェンツォ」や2024年「涙の女王」など数々の話題作に出演。
趣味は<ボクシング>
持っている資格は<運転免許証>
好きな食べ物は<牛肉>で、苦手な食べ物は<野菜。特にきゅうりが苦手です(苦笑)>。
チャームポイントは<肉を焼くのがうまいこと。ロースを本当においしく焼けます。機会があれば、是非いつか披露したいです>。
性格は、<愉快で楽しいと思うし、そうありたいです>。
座右の銘は、<今日限定の座右の銘は「止まらない」です(笑)>。
日本公式ファンクラブhttps://kwakdongyeon.jp/
<取材MEMO>
1:「よろしくお願いします!」と爽やかにスタジオ入りしたドンヨンさん。撮影中、素敵なカットを連発し、「かっこいい〜!」「横顔も美しい!」と盛り上がる現場の空気に、途中笑いを堪えきれなくなってしまう姿も。
2:インタビューでは、積極的に日本語を話してくれる姿が印象的。『涙の女王』のイ・ジュビンさん演じる妻との再会シーンについて、すごく素敵でした、と伝えると「(日本語で)ありがとうございます」と笑顔を見せてくれました。また、日本に来てから食べたものについてお聞きすると「今日はすき焼きで明日は焼肉です(笑顔)」と流暢な日本語で教えてくれました。
3:プロフィール作成の質問では、チャームポイントを「肉を焼くのがうまいこと」と回答。じゃあ、ファンミーティングで披露されてはどうでしょう?と提案する編集部に「(日本語で)ファンミーティングで肉!素晴らしい!」と拍手するドンヨンさん。
4:とんかつの話で大盛り上がりしたインタビュー後半。「もし、とんかつお好きでしたらとんかつのおいしいお店を教えていただきたいです」とドンヨンさんから、編集部スタッフに逆質問が。2店舗おすすめを伝えるとそのうちの1店舗については「昨日行きました!おいしかったです!もう1店舗も行ってみますね」と笑顔。最後に「とんかつじゃなくてすみません」と編集部からの差し入れのお菓子を渡すと「(流暢な日本語で)これも好きです(笑)。ありがとうございます!」と答えてくれた優しいドンヨンさんでした。
撮影/高木亜麗 構成/佐々木怜菜、岡野亜紀子
※本記事は2024年9月5日に公開されたOggi.jpと同内容になります。
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