パワポで作るプレゼン資料の表紙に入れるもの
タイトルやサブタイトルなど、プレゼンテーションの資料表紙に入れるべき項目とその役割を説明します。それぞれの役割に適したデザインを考えましょう。
タイトルにはテーマを分かりやすく書く
資料を読む人がまず目にするのはタイトルでしょう。タイトルは、表紙デザインの中で一番重要な顔であり、読み手の印象を左右します。
そのためタイトルには、資料で一番伝えたいテーマを書きます。言葉もフォント(文字デザイン)も、分かりやすくシンプルなものがおすすめです。
伝わりやすい表現の方が、内容に興味を持ってもらいやすいからです。タイトルの役割は、読み手のメリットを伝え、読みたい気持ちや興味を高めることにあります。
サブタイトルは読みたくなるイントロに
サブタイトルには、タイトルに入りきらなかった補足情報を書きます。いわば、記事における導入文(リード)のようなものです。デザインは、タイトルより目立たないように少し小さめの文字にするのが定番です。
例えば、新しい電化製品を紹介する資料なら、タイトルに製品の分類や最もセールスポイントとなる特徴を書きます。そしてサブタイトルには、そのセールスポイントがどのようなうれしい変化をもたらすのかを書くという具合です。
タイトルの内容をより具体的にして、どんなメリットがあるのかといった読み手の興味をさらに高めましょう。
今後のために作成日や担当者名を入れる
表紙に書く項目には、作成日や担当者名も挙げられます。作成日は、時系列をはっきりさせて後から資料を簡単に見つけられるようにするためです。
作成者情報は、資料に興味を持った人がすぐに連絡できるようにするために必要です。営業資料なら一度読まれて終わりではなく、今後の営業・成約につなげるためのものであり、商品改善などの資料にもなります。
宛名を入れると、ちゃんと自分向けに用意されたものだと読み手に好印象を与える効果があります。
パワポで目を引く表紙を作る3つのパターン
パワーポイントで手軽に作れる3種類の表紙パターンを見ていきます。それぞれのメリットやコストを比較し、プレゼンの効果を高める表紙を作りましょう。
テキストとロゴだけのデザインを作る方法
表紙を文字だけで構成するメリットは、情報量が少ないのでテーマが伝わりやすいことです。資料を印刷して配布する場合は、背景が白であれば印刷代が低コストになります。
表紙にテキストを入れるには、画面上の「挿入」タブをクリックして「テキストボックス」を選びます。
テキストを配置したい部分をドラッグして選択し、タイトルなどの情報を入力しましょう。
テキストデザインを変更するには、「ホーム」タブをクリックして、フォントサイズやフォントの色などを選択します。
テキストやロゴだけでも、背景と文字の色・大きさ・フォント・配置を工夫することで相手に与えたいイメージを演出できます。
背景に画像を入れるデザインを作る方法
画像のメリットは、視覚的インパクトが強く、話の内容をイメージさせやすい点です。画像を使うには、画面上の「挿入」タブから「画像」を選択します。
画像を選ぶ方法は3種類あり、パソコンに入っている画像を使う場合は上の画像のように「このデバイス」を選択します。ダイアログボックスが開くので、画像を参照して選ぶと挿入完了です。
「ストック画像」(有料)と「Web画像」を選ぶ場合は、検索ボックスから目的のイメージワードを入力します。
画像のサイズと位置を変更するには、画像を右クリックし「画像の書式設定」を選びます。スライドの右側に出た「図の書式設定ツール」から、画像の明るさなどを変更しましょう。
また、画像をクリックすると、メニューから画像のスタイルやオブジェクトの順序を変えられます。
余白スペースを入れたデザインを作る方法
画像に余白スペースを入れると、画像の良さを生かしつつテキストをすっきり見せられるのがメリットです。
余白スペースを白の四角形で作る場合、「挿入」タブで「図形」を選択して図形を追加します。
長方形を選んでから、ワークスペース上を一度クリックし、ドラッグして図形を描きます。図形を右クリックしてメニューを出し、「図形の塗りつぶし」から白を選びましょう。他にも好きな色をカラーメニューから選べます。
パワポで簡単に表紙をデザインするには?
表紙のデザインに悩んだら、手軽に使える表紙用テンプレートの利用もできます。一度作成したデザインを保存して繰り返し使うことも可能です。
パワポで表紙用テンプレートを利用する方法
スライドマスターにある「スライドのレイアウト」は、いわば表紙用のテンプレートです。活用すれば簡単にスタイリッシュな表紙が作成できます。
テンプレートを利用するには、「ホーム」タブから「スライドのレイアウト」をクリックします。
選んだレイアウトがメイン画面に表示されるので、不要なものを消してテキストボックスなどを配置していきましょう。タイトルスライドで設定したレイアウトデザインは、保存されるので使い回しが可能です。
プレゼン資料の表紙は、第一印象が大事です。読み手に興味を持ってもらうには、分かりやすくメリットを明確にすることがポイントです。デザインは読み手の立場に立って考えましょう。
メイン・アイキャッチ画像/(c)AdobeStock
あわせて読みたい