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2025.03.24

R.I.P.の意味を解説。本来の用法からスラングまで完全ガイド

「R.I.P.」が故人を悼む言葉であることは知っていても、その詳細な意味や正確な使用法を理解している人は少ないかもしれません。場の雰囲気を壊さないためには、適切なシチュエーションで使用することが大切です。本記事では、R.I.P.の正しい使い方を紹介します。

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R.I.P.とは何を意味する略語?

R.I.P.は略語です。英単語やIT業界で使われる用語の「RIP」もありますので、混同しないように注意しましょう。はじめに、R.I.P.の語源や意味などを解説します。

語源はラテン語の「requiescat in pace」

R.I.P.は「Rest in Peace」(安らかに眠れ)の略語です。故人の魂が永遠の安らぎを得られるように願う気持ちを表し、キリスト教文化圏で広く使われています。

アール‐アイ‐ピー【R.I.P./RIP】[requiescat in pace]
《〈ラテン〉requiescat in pace/〈英〉rest in peace》安らかに眠れ。
小学館『デジタル大辞泉』より引用

語源は、ラテン語の「requiescat in pace」です。英語の「Rest in Peace」と同様に、「安らかに眠れ」「平和のうちに憩いますように」という意味があり、古くから墓碑銘などで使用されてきました。

近年では、SNSなどでも故人を追悼する際にR.I.P.が使われることがあります。しかし、文化や宗教によっては不適切と受け取られる可能性もあるため、使用する際は相手や状況に配慮することが大切です。

従来は厳粛な場面で使われる言葉ですが、最近では「スマホ落として画面割れた。R.I.P.」などのように、カジュアルな使用方法も見られます。

英単語としての「rip」

R.I.P.は略語としてよく知られていますが、同じスペルの英単語「rip」も存在します。動詞としての「rip」は、「引き裂く」「破る」という意味です。

たとえば、「He ripped the letter in half.(彼は手紙を半分に破った)」のように使用します。また、「急激に動く」「猛スピードで進む」といったニュアンスでも使われる言葉です。

名詞としては「裂け目」「破れ」を意味します。R.I.P.と「rip」はまったく異なる意味を持つため、混同しないよう注意が必要です。

rip1
/ríp/
[動](~ped;~・ping)
1 (他)〈物を〉(強く)引き裂く,裂いて[破って](…に)する;〈木材を〉縦びきする;(自)〈物が〉裂ける,破れる,ちぎれる,ほころびる(up).
1a (他)〈裂け目・通り道・穴などを〉切り開く.
2 (他)〈物を〉はぎ取る,もぎ取る,破り取る(off,out,away)≪off,from≫.
2a (他)((略式))〈物を〉(…から)かっぱらう,盗む(off)≪from≫;〔通例受身形で〕〈人から〉金をしぼり取る,ぼる(off).
2b (他)《コンピュ》〈音楽などを〉リッピングする,ハードディスクにコピーする.
3 (自)(…を)荒々しく突き抜ける≪through≫,((略式))突っ走る.
4 (他)〈球を〉鋭く打つ,強打する.
小学館『プログレッシブ英和中辞典(第5版)』より引用

ITにおける「RIP」の意味

IT業界で使われる「RIP」は、「Routing Information Protocol(ルーティング情報プロトコル)」を指します。コンピューターネットワークにおいて、データを効率的に送信するための手順のひとつです。

ネットワーク上の最短経路を見つけ出し、データパケットを最適なルートで転送する役割を果たします。

現在では、より高度なプロトコルが主流となっていますが、小規模なネットワークや特定の環境ではRIPが使用されることもあります。

リップ【RIP】[raster image processor]
《raster image processor》PostScriptのデータをビットマップに展開するためのハードウエア。同じ機能をもたせたソフトウエアRIPもある。
小学館『デジタル大辞泉』より引用

R.I.P.の使い方

白い花束の写真

(c)Adobe Stock

R.I.P.は、さまざまな場面で使用される言葉ですので、状況に応じて正しく使いわけることが大切です。誤用を避けるために、本来の使い方やスラングとしての使い方などを紹介します。

本来の使い方

R.I.P.とは本来、「Rest In Peace(安らかに眠れ)」を意味する略語です。欧米では、葬儀や追悼式で故人を偲ぶ際に使われます。主に墓碑銘や追悼文で使用され、故人の冥福を祈る際に用いられてきました。

現在はSNSでも使われるようになり、著名人の訃報に接した際に「R.I.P ○○ (亡くなった人の名前)」と記して哀悼の意を表すことがあります。

日本でR.I.P.という言葉を使用するのはあまり一般的ではありませんが、昨今のグローバル化に伴い、徐々に認知度が高まっています。

スラングとしての使い方

近年R.I.P.はスラングとして、軽い失敗や残念な状況を面白おかしく表現する手段にもなっています。

一例ですが、オンラインゲームで敗北した人が「R.I.P. me(私は死んだ)」と自虐的に使用することがあります。

また、「R.I.P. my diet(ダイエット終了)」のように、何かに失敗したときに使われるスラングとしても一般的です。

期待外れだったことなどを、「R.I.P. my weekend plans(週末の予定が台無しだ)」と表現する人もいます。しかし、文脈によっては不適切と受け取られる可能性もあるため、使用には細心の注意を払いましょう。

皮肉・煽りとしての使い方

R.I.P.は、皮肉や煽りとしても使われる表現です。たとえば、SNSで「R.I.P. common sense(常識よ、安らかに)」と投稿し、ある出来事や人物の非常識さを揶揄する場合があります。

また、「R.I.P. your argument(あなたの主張は死んだも同然)」のように、相手の意見を完全否定する際にも使われます。

スラングや皮肉の意…これらは本来の追悼の意味から大きく逸脱した使用法であり、聞き手によっては非常に不愉快だと感じられる可能性も否めません。特に、公の場やビジネスでは使用を避けた方が無難です。

R.I.P.を使うときの注意点と返し方

チェックポーズを取る女性のイラスト

(c)Adobe Stock

R.I.P.は故人に対して使用するだけでなく、家族や友人を亡くした人へ、お悔やみの気持ちを伝える際に用いることがあります。そういったシチュエーションで使う際の注意点や、返し方の例を紹介します。

意味を理解した上で適切な場面で使う

トラブルを避けるには、R.I.P.の意味を理解し、適切な場面で使用することが重要です。先述のとおり、本来故人を追悼する際に使われる表現ですが、近年ではスラングとしての用法も広がっています。

スラングとして使うならば、相手との関係性や状況をよく見極めてからにすべきです。不適切な使い方をすると、誤解やトラブルを招く可能性があります。中でも、不特定多数が利用するSNSなど公の場では、いっそう慎重な姿勢で使用を判断しましょう。

これらの知識を正しくインプットして、相手の気持ちに寄り添った使用方法を心がければ、コミュニケーションの幅が広がるはずです。

本来の意味で使われたときの返答例

続いて、R.I.P.が本来の意味で使われた際の返答例を紹介します。

まずは、相手の気持ちに感謝するため「Thank you.(ありがとう)」と返すことが一般的です。

また、「Your sympathy means a lot to us during this difficult time.(この困難な時期に、みなさまのご同情は私たちにとって大きな意味を持ちます)」と返すと、悲しみの中での支えになっていることを伝えられます。

ただし、文化や宗教によって適切な返答が異なる場合もあるため、状況に応じた配慮が必要となります。

R.I.P.の類語をチェック

夕暮れに祈る女性の後姿の写真

(c)Adobe Stock

英語でR.I.P.よりも丁寧に哀悼の意を示したいときは、どのような言葉を選べばよいのでしょうか。正式な表現を知っていると、いざというときに慌てずに済みます。葬儀や追悼式の場面で使える言葉を紹介します。

I am sorry for your loss.

「I am sorry for your loss.」は追悼の意を表す表現として、英語圏で広く使用されています。

直訳すると、「あなたの喪失を悼みます」という意味です。家族や友人を亡くした人に対して、深い同情と哀悼の気持ちを伝えるために使用します。

日本の葬儀や追悼の際に使われる「お悔やみ申し上げます」「ご愁傷様です」と、同様に使用することが可能です。

この表現はR.I.P.に比べ、もっと個人的で温かみのある言葉とされています。幅広い場面で使用できる定番の弔意表現として、覚えておきたいフレーズです。

Condolence

「Condolence」は、R.I.P.と同様に追悼の意を表す言葉です。R.I.P.よりもフォーマルで、深い同情と共感を示したいときに適しています。

直訳すると「お悔やみ」や「弔意」を意味し、故人を偲び、遺族の悲しみに寄り添う気持ちを表現することができます。葬儀や追悼式、弔電などで幅広く使用されている言葉です。

さらに丁寧な言い方として「Please accept my condolences.(心からお悔やみ申し上げます)」も使われます。

追悼の意をより丁寧に伝える表現として、国際的なビジネスシーンでも活用されています。

メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

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