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2021.11.06

「精神論」ってどんな意味? 〝時代遅れだ〟と嫌われる3つの理由とは? 必要な場面は?

精神論とは、全ては気持ちの持ち方次第でどうにかなるという考え方です。論理的でなく非効率的なことから、嫌がる人も多いですが、具体的にはどのような考え方なのでしょうか。精神論の意味と時代遅れといわれる三つの理由を紹介します。

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精神論の意味とは

組織や会社に属していると、「もっとやる気を出せ」「根性が足りない」と精神論で対応してくる人が少なからずいるものです。しかし、近年このような論調は時代遅れ・時代錯誤ともいわれるようになりました。似た言葉に「根性論」もありますが、どのような違いがあるのでしょうか。

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全ては気持ちの持ち方次第、という考え

精神論とは「精神主義」から派生した考え方で、気持ちの持ち方次第で何でも乗り越えられる、思い通りにコントロールできると説きます。とくにスポーツ界や会社組織に属していると、「気持ちで負けるな」「あいつは根性が足りない」などと耳にすることも多いのではないでしょうか。精神論では、事実や数字に基づく論理的な思考よりも精神の働きを優先します。事象に対する決定的な要因は、全て精神力によるものだと判断されるのです。

英語で表すと「spiritualism」とも表現できますが、哲学用語になるため日本語とはすこし意味合いが異なります。粘り強く頑張るという意味では「grit(気骨)」や「guts(根性)」という表現もありますが、これらにも全ては気持ちの持ち方次第というニュアンスは含まれません。英語では意味合いが異なるため、精神論は日本特有の考え方だといえるでしょう。

根性論との違いは?

精神論と似たような意味合いで、「根性論」という言葉が使われることもあります。根性論は、精神論の中でも「根性」に限定した表現で、精神論の一つと考えられます。

学生時代の部活動で、「根性があれば何でも乗り越えられる」「もっと根性を出せ」といった言葉を掛けられた経験がある人もいるのではないでしょうか。主にスポーツ界で使われていた言葉ですが、時代とともにビジネス界でも用いられるようになりました。スポーツで使われていた「根性」には、自主性や創造性を育むといった哲学も含まれています。

しかし、時代とともに根性論の意味合いが簡素化され、「がむしゃらに頑張ることが美徳」という部分だけが取り上げられているともいわれています。とくに高度経済成長期のビジネス界は、ただひたすら働く労働力育成が求められた時代です。「がむしゃらに頑張る」ことを標語にすることで、乗り越えられたことも多かったのでしょう。

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精神論が時代遅れだと嫌われる理由

スポーツ界やビジネス界を問わず「全ては気持ちの持ち方次第」という考え方の精神論は、近年は時代遅れだと嫌われることも多いです。精神論が時代遅れといわれるのには、どのような理由があるのでしょうか。3つの理由を紹介します。

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論理的ではない

精神論は気持ちに焦点が当たっているため、がむしゃらに頑張ることだけがよしとされます。何をどのくらい頑張ればよいのかという、具体的な指示や数値はありません。判断が主観的になってしまい、原因や理由が不明瞭なまま、ただがむしゃらに頑張るという悪循環に陥ってしまいがちです。

計画性や具体性に欠け、先が読めない努力を強いられ続ければ、相手に対し不信感や反感を抱くこともあるでしょう。筋の通らない、論理的でない考え方は、指示を受ける側も戸惑ってしまいます。

個性が尊重されない

精神論では、「自分たちはこうやってうまくいったのだから同じようにしろ」というように、経験を相手に押しつける場合も。同じようにやれば誰にでもできるという考え方です。

気合いや根性といった精神面が第一のため、個性や能力は無視されてしまうことも少なくありません。判断する側が頑張っていると思えば評価は上がり、頑張っていないと思えば評価は下がってしまうのです。

目的に対する多様なアプローチより、目に見えやすい頑張りが評価されがちのため、個性が尊重されず、現代ではとくに時代遅れだと嫌われる傾向があります。

非効率的

精神論で好まれるのは「とにかく頑張る」「とにかくやってみる」ことです。しかし、何かを失敗したときに、原因を振り返らずただがむしゃらに同じ行程を取っては、非効率的であり失敗の原因は分かりません。これまでの行動や考え方を振り返り、そこから学びを得ることで、効率よく成果を上げることができます。物事を論理的に捉えることで、効率化が図れるのです。

やみくもに努力し、考えずに行動する精神論は、効率の悪さという点においても敬遠されることが多いといえます。とくに成果を求められるような仕事では、非論理的に効率性を無視する考え方では成果が上がらないため、時代にそぐわないと考えられるのです。

働く上で精神論は必要?

仕事をしていて、精神論を持ち出された経験があるという人は多いのではないでしょうか。働く上で精神論を用いる場合、そのリスクもきちんと理解しておく必要があります。

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ストレスや過重労働の温床に

近年、「ブラック企業」や「過労死」が大きな問題になっています。これらの要因の一つには、精神論があるとも考えられています。強いストレスや過重労働は、病気の発症といった最悪の場合も起きかねません。精神論が組織全体で当たり前になっていると、そこから抜け出すのは容易ではありません。長時間労働を強いられた結果、疲労が蓄積し、生産性が低下するという悪循環も生じるのです。

また、普段の業務の中で精神論で対応してくる上司がいたとしたら、筋の通らない指導や説教を受けてイライラし、気落ちすることも出てくるでしょう。働く上での精神論は、望まないストレスを招き、職場環境を悪化させる恐れがあるのです。

ただし必要な場面も

仕事をする上で、精神論だけに頼るのは危険です。しかし、前例のない選択を迫られたり、新たなことにチャレンジしたりする場合には、精神論が役に立つ場合もあります。

新たな選択を迫られるときは、リスクや失敗を恐れる気持ちが生じるものです。恐怖心から、無意識に現状維持を選んでしまうこともあるでしょう。次のステップへ進みたいとき、思考より前に行動してみた結果、新たな道が開かれることもあります。そのようなときに、気合いや根性が現状維持を打破する手助けになることもあるのです。

安易に精神論を振りかざすことは、仕事の効率低下やストレスを招きますが、要所で効果的に用いることで味方になることもあるといえそうです。

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