【質問】あなたの周りに自主性があると思える人はいますか?
「はい」…56.7% 「いいえ」…43.3%
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
約100人の働く女性に調査したところ、約6割の人が「周りに自主性のある人がいる」と回答しました。読者が思う「自主性がある人」とはどのような人なのでしょうか。
「会社の先輩が、行動を起こす際に自分の思いや考えを周りにきちんと伝えている姿を見て自主性があるなと感じました。たとえ上司だとしても、間違っていることにはNOと言えたり、その理由も添えられていてかっこいいと思いました」 (40代・兵庫県)
「みんながやりたがらない幼稚園での役員決めの時、周りの空気を察し、自ら進んで手を挙げてくれたママ友。役員として決まった後も、サボったり引き気味の態度ではなく、意見を発言したり、アイデアやアドバイスなど自ら積極的に動いている姿を見て頼りになるなと感じました」 (40代・東京都)
「仕事でどうする?こうする?と悩んでいたら、みんなの意見をそれぞれに聞き出し、『とりあえず行動しましょう』と提案してくれた同僚。誰の意見も疎かにせず、それでいて立ち止まる時間を短くし、道標を指し示したその行動力と決断力がスゴイ」(40代・兵庫県)
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〝自主性〟って? 〝主体性〟とはどう違うの?
「自主性」:他からの干渉や保護を受けず、独立して事を行うこと。
「主体性」:自分の意志・判断で行動しようとする態度。
(小学館『デジタル大辞泉』より)
「自主性とは、自分で考え、自分で行動すること。似た言葉として主体性がありますが、主体性とは、独自の意志を持ち、成功や失敗、運・不運といった環境要因を含めて、自分の人生を納得して引き受けることを言います。つまり、自主性は思考や行動の態度に関すること。主体性は生き方、存在に関することで、自主性は主体性の一部であると考えられます」と話すのは臨床心理士・吉田美智子さん。
では、自主性を正しく身につけるにはどうしたらいいのでしょうか。
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臨床心理士が教える〝正しい自主性 〟の身につけ方
「自分で考え、行動する能力は、大人になると皆さん持っているはず。でも、なかなか思うように行動できないのは、行動の先には〝相手〟がいるからではないでしょうか」(吉田さん)
ではどのようなことに気をつければいいのでしょうか。
「まず自主性を持つためには、他人との距離が適切に保てることが必要です。というのは、近すぎると影響を受けて自分のペースを乱すこともあります。かといって、遠すぎる(他者のことを全く考慮に入れない)のでは、自主性というよりも〝自分勝手〟になってしまいます。近すぎず、遠すぎずの対人関係を保った上で、自分で考えて行動していくことが大切。その際に、自分の考えを言葉や行動で周りの人に伝えられると、自主性を保ちながら、周囲と良い関係を持つことができるはずです」(吉田さん)。
取材・文/福島孝代
写真/(C)Shutterstock.com
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臨床心理士
吉田美智子
東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
HP
Twitter: @hakoniwasalon
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