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LIFESTYLE 雑学

2024.03.29

「精神論」ってどんな意味? 「時代遅れだ」と嫌われる3つの理由とは? 必要な場面は?

 

論理的ではない

精神論は気持ちに焦点が当たっているため、がむしゃらに頑張ることだけがよしとされます。何をどのくらい頑張ればよいのかという、具体的な指示や数値はありません。判断が主観的になってしまい、原因や理由が不明瞭なまま、ただがむしゃらに頑張るという悪循環に陥ってしまいがちです。

計画性や具体性に欠け、先が読めない努力を強いられ続ければ、相手に対し不信感や反感を抱くこともあるでしょう。筋の通らない、論理的でない考え方は、指示を受ける側も戸惑ってしまいます。

個性が尊重されない

精神論では、「自分たちはこうやってうまくいったのだから同じようにしろ」というように、経験を相手に押しつける場合も。同じようにやれば誰にでもできるという考え方です。

気合いや根性といった精神面が第一のため、個性や能力は無視されてしまうことも少なくありません。判断する側が頑張っていると思えば評価は上がり、頑張っていないと思えば評価は下がってしまうのです。

目的に対する多様なアプローチより、目に見えやすい頑張りが評価されがちのため、個性が尊重されず、現代ではとくに時代遅れだと嫌われる傾向があります。

非効率的

精神論で好まれるのは、「とにかく頑張る」「とにかくやってみる」ことです。しかし、何かを失敗したときに、原因を振り返らずただがむしゃらに同じ行程をとっては、非効率的であり失敗の原因は分かりません。これまでの行動や考え方を振り返り、そこから学びを得ることで、効率よく成果を上げることができます。物事を論理的に捉えることで、効率化が図れるのです。

やみくもに努力し、考えずに行動する精神論は、効率の悪さという点においても敬遠されることが多いといえます。とくに成果を求められるような仕事では、非論理的に効率性を無視する考え方では成果が上がらないため、時代にそぐわないと考えられるのです。

紐で引っ張られる女性

(c) Adobe Stock

働く上で「精神論」は必要?

仕事をしていて、精神論を持ち出された経験があるという人は多いのではないでしょうか。働く上で精神論を用いる場合、そのリスクもきちんと理解しておく必要があります。

ストレスや過重労働の温床に

近年、「ブラック企業」や「過労死」が大きな問題になっています。これらの要因の一つには、精神論があるとも考えられています。強いストレスや過重労働は、病気の発症といった最悪の場合も起きかねません。精神論が組織全体で当たり前になっていると、そこから抜け出すのは容易ではありません。長時間労働を強いられた結果、疲労が蓄積し、生産性が低下するという悪循環も生じるのです。

また、普段の業務の中で精神論で対応してくる上司がいたとしたら、筋の通らない指導や説教を受けてイライラし、気落ちすることも出てくるでしょう。働く上での精神論は、望まないストレスを招き、職場環境を悪化させる恐れがあるのです。

ただし必要な場面も

仕事をする上で、精神論だけに頼るのは危険です。しかし、前例のない選択を迫られたり、新たなことにチャレンジしたりする場合には、精神論が役に立つ場合もあります。

新たな選択を迫られるときは、リスクや失敗を恐れる気持ちが生じるものです。恐怖心から、無意識に現状維持を選んでしまうこともあるでしょう。次のステップへ進みたいとき、思考より前に行動してみた結果、新たな道が開かれることもあります。そのようなときに、気合いや根性が現状維持を打破する手助けになることもあるのです。

安易に精神論を振りかざすことは、仕事の効率低下やストレスを招きますが、要所で効果的に用いることで味方になることもあるといえそうです。

「精神論」が役に立つような3つのシーン

次に、精神論が有効な場面について解説します。精神論は根性に関することだけではありません。「きっとうまくいく」といった希望的観測も、精神論の一部と見なせます。

ロケットで飛ぶ女性

(c) Adobe Stock

新しいキャリアへの挑戦

新しいキャリアに挑戦する際に、精神論は使えます。過去の経験やスキルとは異なる分野に踏み出すことは、不安を伴うもの。過去の成功経験や自信を思い出し、「自分はやればできる」などと考えることで、未知の領域に挑む勇気を得ることができます。新しいキャリアへのチャレンジにはリスクや不確実性が伴いますが、精神論を用いることで気持ちの面では克服することが可能になるでしょう。

困難な状況への対処

困難な状況に直面した時にも、精神論は役立ちます。仕事上での大きな失敗や人間関係のトラブルなど、人生にはストレスや挫折感がつきものです。このような時に、精神論でポジティブな思考や粘り強さを養うことで、困難な状況に耐えうる力を持てます

目標達成へのモチベーション維持

目標を達成するため、精神論はモチベーションを維持するのに役立ちます。長期的な目標を設定し、その達成までには多くの努力や犠牲が必要になることも多いでしょう。途中で挫折しないためには、「あきらめない」「必ずやりとげる」という強い精神力が必要です。精神論は、目標達成に対する意志を持続し、完遂までの道のりをサポートします。

最後に

精神論への見解や、そのメリット・デメリットについて解説しました。精神論は適切に活用すれば、新たな挑戦や困難な状況に立ち向かう強力な道具にもなります。しかし、過度に精神論に頼ることは、ストレス増加や効率低下に繋がる場合も。バランスを保ちながら、精神論を有効に活用し、充実した人生を送るための一助になれば幸いです。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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