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WORK 雑学

2026.01.08

「求肥」ってどんな食べ物?お餅やすあまとの違いはや名前の由来を解説

「求肥」とは、和菓子の材料の一つで、白玉粉に水や砂糖、水飴などを入れて練り込んだものを指す言葉です。もちもちとした食感で、冷めても柔らかい点が特徴です。本記事では「求肥」の製法や名前の由来などの基礎知識を説明し、お餅やすあまとの違いについても解説します。

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Summary

  • 「求肥」(ぎゅうひ)とは、白玉粉から作られる和菓子の材料を指す言葉
  • 由来は諸説あるが、色や感触が牛の皮に似ていたこととされる
  • 白玉粉と上白糖があれば、自宅でも簡単に作れる

「求肥」とは?

和菓子屋さんでときどき見かける「求肥」。食べたことはあるもののよくわからない「求肥」について学んでいきましょう。

読み方

「求肥」の正しい読み方は「ぎゅうひ」です。漢字の見た目から「きゅうひ」と読まれがちですが、これは誤りとされています。和菓子に詳しくない場合、初見では読みづらく、間違えやすい言葉のひとつです。「求肥」は、砂糖や水あめが貴重だった時代に、甘みや栄養を補う目的で作られた餅菓子に由来するといわれています。

また、やわらかく伸びのある食感が、革をなめした「牛皮(ぎゅうひ)」に似ていることから、この読み方が定着したという説もあります。いずれにしても、和菓子の文脈では「ぎゅうひ」と読むのが正しく、商品名や説明文でも誤読に注意が必要です。

意味

「求肥」は、ほのかな甘みともちもちとした弾力を感じられる食感が特徴です。時間が経っても固くなりません。そのまま食べるだけでなく、大福やすあま、アイスなどの材料としてもよく使われます。

働く女性

「求肥」は「ぎゅうひ」と読み、白玉粉から作られる和菓子の材料を指す言葉です。

求肥」を辞書で調べると「求肥飴の略」と記載されているため、ここでは求肥飴として記載されている意味を確認しておきましょう。

【求肥飴:ぎゅうひあめ】白玉粉を蒸し、白砂糖と水飴を加えて練り固めた菓子。白く半透明で弾力がある。求肥餅。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

大福
(c) Adobe Stock

牛の皮に似ていたことが名前の由来

「求肥」の由来については諸説ありますが、色や感触が牛の皮に似ていたことからだといわれています。しかし、肉食を忌み嫌う仏教思想から、牛皮ではなく「求肥」と表記されるようになったという説が有力です。

「求肥」の原料

「求肥」は、粉類の白玉粉と、砂糖や水飴などの糖類から作られています。ちなみに、白玉粉の原料は、もち米ですよ。

平安時代に中国から日本に伝わった

「求肥」の歴史は古く、平安時代には既に中国から伝わったといわれています。唐の時代であったため、遣唐使によって日本にもたらされました。

原料に玄米を使っていたため黒っぽく牛の色のようであることから、かつて日本では牛皮と呼んでいたことは既にお伝えした通りです。中国では、政に用いられていたとされています。

3種類の製法がある

「求肥」の製法には「水練り」「茹で練り」「蒸し練り」の3種類があり、茹で練り、蒸し練りは基本の水練りに、それぞれ茹でる、蒸す、という工程が加わる製法です。

水練りは白玉粉を加熱しながら、砂糖や水飴を加えてこねて作ります。茹で練りは白玉粉を一度練った後に茹でてから砂糖や水飴を加え、蒸し練りは白玉粉などを蒸してから砂糖や水飴を加えるものです。

3種類の製法のうち、もっとも主流なのは水練りです。水練りの「求肥」はなめらかで柔らかいことが特徴とされます。

働く女性

蒸し練りは水練りで作られたものよりも保存期間が長いなど、同じ「求肥」でも製造方法によって違いがあります。

八橋
(c) Adobe Stock

昆布の粉末を練り込んだ和菓子「求肥昆布」も

求肥」と昆布の粉末を用いた和菓子が「求肥昆布(ぎゅうひこんぶ)」です。福井県敦賀市の名物菓子で、白玉粉を蒸して昆布粉や糖類を練り合わせ、薄く伸ばし短冊状に切って作ります。

もともとは小さく切った昆布を酢に漬け、蒸して乾燥させ白く粉を吹かせたものでした。明治時代に、福井市の羽二重餅(はぶたえもち)にヒントを得て考案されたといわれています。

【実際のエピソード】「求肥」に関する成功談・失敗談

「求肥」の体験談には、どのようなものがあるのでしょうか?ビジネスシーンにおいて、「求肥」に関して何かしらの気づきや学びを得た実際のエピソードを紹介していきます。

【episode1】商品説明では「読み方」まで含めて伝える重要性

セミロングの女性のシルエット

Fさん(管理職、39)

和菓子メーカーとタイアップした企画を担当した際、商品説明文の監修に入ったことがあります。若手の頃は、専門用語は書いてあれば伝わると思っていましたが、当時の上司から「求肥は“ぎゅうひ”とルビを振るべき」と指摘されました。理由は、一般読者の多くが正しく読めない可能性があるからです。確かに、どれだけ魅力的な商品でも、言葉でつまずけば理解は止まってしまいます。それ以来、専門用語ほど「正しい読み方と意味を補足する」ことを意識するようになりました。言葉を正しく、相手目線で使う姿勢は、信頼につながると実感した経験です。

【episode2】部下の誤用から見えた“調べない癖”

セミロングの女性のシルエット

Sさん(管理職、42)

部下がSNS用の投稿文で「雪見だいふくの求肥」と断定的に書いているのを見つけました。実際には「求肥に近い性質の餅生地」であり、厳密には異なる表現です。その点を説明すると、「同じだと思っていました」との返答。情報がすぐ手に入る時代だからこそ、正確さへの意識が薄れていると感じました。曖昧な知識で言葉を使うと、誤解を広げてしまいます。管理職として、調べる姿勢そのものを伝える必要性を感じた出来事でした。

「求肥」とお餅との違い

求肥」とお餅は一見似ていますが、原料が異なります。お餅はもち米を蒸し、ついて作るものです。そのため、独特の粘りや柔らかさが特徴といえるでしょう。

一方「求肥」は、もち米を粉状にした白玉粉を使い、さらに水を加えて作ります。白玉米をそのまま使うのではなく粉状にして使う点、またお餅には入れない水が加わる点が異なります。

「求肥」は製造過程で砂糖を入れる

さらに、「求肥」は製造過程で砂糖を加えます。この点がお餅との大きな違いです。「求肥」は、白玉粉に砂糖や水飴などの糖分を加えてこねあげて作ります。そのためお餅とは違い、そのままでも強い甘みが感じられ、和菓子として美味しく食べることができるのです。

一方でお餅には糖類が入っていないため、そのままでは強い甘みを感じることはありません。

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