「癒される人」と思われる人の特徴
周囲に癒し系の人がいると、それだけで周囲の雰囲気が和み、人間関係が円滑になるものです。特にビジネスの場においては、癒しの雰囲気で助けられる人も多くいることでしょう。癒される人と思われる人の特徴を5つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
いつも穏やか
職場の癒される人の特徴としては、いつも穏やかな点が挙げられます。常に感情が安定している人と接すると、接した相手も穏やかになりますよね。職場で癒される人と思われたい時には、感情は自分のなかで一度整理してから伝えるように心がけてみてください。
包容力がある
包容力とは、基本的に相手のどんな点も受け入れる力をいいます。良い点だけでなく、過ちや欠点も含めて全部を受け入れるということです。間違っていることについては指摘することもありますが、相手の考え方や存在そのものを否定するようなことはしません。自分の考えや存在が受け入れられていると感じたとき、人は癒されるものです。
▼あわせて読みたい
言動にゆとりがある
職場には仕事をしに来ているのでテキパキ動き回るのは良いのですが、四六時中その調子だと、見ている方は少し疲れてくるかもしれません。その点、言動に余裕がある人がいると、周囲は癒され和やかな気持ちになります。
聞き上手
人は、自分の話を親身になってじっくりと聞いてもらうだけで、存在を認められた気がして癒されるものです。日常の中では、どうしても愚痴が出てきますし、誰かに相談したいこともありますよね。そんなとき、聞き上手の人がいてくれると気持ちも落ち着きます。
自己肯定感が高い
自己肯定感が高い人は「自分はこのままでも十分に価値がある」と考えています。自分を偽ったり飾ったりすることなく、相手に受け入れてもらえると思っているのです。そのため、振る舞いは常にナチュラル。だからこそ、周囲へ穏やかな印象を与えられるのかもしれませんね。
▼あわせて読みたい
「癒される人」が求められる理由とは?
仕事の場でもプライベートでも、「癒される人」はありがたい存在です。もちろん、周囲の人から好かれますし、なくてはならない存在として求められることが多くあります。癒される人が求められがちな理由を、キャリアコーチの菊池啓子(きくちひろこ)さんに伺いました。
「癒される人が求められる大きな理由は、『ストレス過多の世の中だから』ということが言えます。仕事でもプライベートでも、私たちの日常は、先行きの見通しが立ちづらく、不安定で不確実なことが多くあります。また、これまで常識だと思われていたことが、一夜にして変わってしまうことも、私たちはこの数年で体験しています。
常にピリピリとした緊張を強いられる日々では、癒しがほしくなりますよね。一緒に過ごす人に『癒し』を求めるのは、自然なことなのかもしれません。」(キャリアコーチ・菊池さん)
ここでは、癒される人が好かれる理由・求められる理由を確認してみましょう。
緊張を緩和してくれる
癒される人は、他人に緊張感を与えない振る舞いをしています。態度が柔和だったり、ゆったりとした話し方だったり、表情が豊かで明るかったり… 。そのような動きを見ていると、こちらもゆったりとした感じになることは、ありませんか?
実は、癒される人の振る舞いを見ることで、脳はそのゆったりとしたペースを真似ようとします。すると知らず知らずのうちに呼吸が整い、リラックスのスイッチにあたる副交感神経が作動しやすくなります。癒される人は、一緒にいるだけで緊張を和らげてくれるのです。
受容してくれる
癒される人は、いつも心が穏やかな印象があります。そして、話を遮ることなく、優しく聞いてくれませんか?
ただ、穏やかに話を聞いてくれる。この行為だけで、人は自分が受容されたと感じることができます。自分を受け入れてくれる人の存在は、安心につながります。
気力を取り戻させてくれる
癒される人と一緒にいると、なんだか元気が出てきませんか? これは、緊張を緩和し受容をしてもらうことで、不安が取り除かれ、前向きに物事を見られるようになるから。ストレスに吸い取られていた気力を、活動に配分できるようになるので、元気ややる気が湧いてくるのです。
癒される人になる!5つのポイント
ここまで癒される人の特徴や、職場で癒される人になることのメリットを見てきて「自分も癒される人になりたい!」と思った人も多いはずです。そこで、癒される人になるための5つのポイントを解説していきます。
真似できそうなところから、ぜひ取り入れてみてくださいね。
自分の機嫌は自分でとる
人を癒すことができるようになるには、まず自分が満たされて安定した状態でなければなりません。そのためには、自分の機嫌は自分でとれるようになる必要があります。
そこで、自分がご機嫌でいられるようなアイテムや楽しみを知り、身近に置いておきましょう。誰でも落ち込んだり悲しんだりすることはあります。でも落ち込んだときの回復方法を用意しておけば、感情の波に飲まれることなく穏やかに過ごせます。
▼あわせて読みたい
余裕を持てるように計画的に行動する
癒される人になるためには、精神的余裕を持てるように計画的な行動を心がけましょう。
そして、気持ちに余裕がないことには自分自身が安定しません。やるべきことに追われバタバタしてしまうと余裕を失うため、何事も計画的に前倒しで行動できると良いですね。
計画を立て、いつまでに何をやれば良いかの見通しが立っていれば、ストレスを溜めずにゆったりとした気持ちで過ごせます。そうすれば自然と穏やかな雰囲気に包まれ、周りから癒される人と思われるでしょう。
柔らかい印象を与えるように心がける
癒される人と思われるように、なるべく柔らかい印象を与えるように工夫するとよいでしょう。見た目のイメージで人となりを判断されることがあるため、濃いメイクや派手なネイルなどは避けた方が無難です。ナチュラルで透明感のあるメイクにしましょう。
また、ヘアスタイルはナチュラルさや清潔感を意識してください。
相手の話をよく聞く
相手の話をよく聞くのも、癒される人の特徴です。人は話を聞いてもらうだけで癒されるものです。逆に自分の話ばかりする人とずっと一緒にいると、だんだん疲れてしまいます。
話の腰を折らず、否定もせず、最後まで「うんうん」と聞いてもらえると、気持ちが軽くなり、相手に対して好印象を抱くでしょう。自分の意見やアドバイスは、求められたら返す程度で良いかもしれません。相手の考えや存在を尊重する気持ちで、真剣に話を聞くように心がけましょう。
いつも笑顔でいる
なるべくいつも笑顔でいるのも、癒される人の条件の1つです。
怒りや悲しみ、イライラなどは適切に消化して、気分に左右されずに笑顔を保つことができれば、癒される人と思われるでしょう。
最後に
周囲の人から癒されると思われる人は、自然体であったり、ゆとりがあって穏やかであったりすることが特徴です。いずれにしても、自分が満たされていないと、人を癒すことはできません。気持ちにゆとりをもてるように、計画的に行動するように心がけると良いですね。
監修
キャリアコーチ 菊池啓子(きくち・ひろこ)さん
2003年から企業研修トレーナー・人材育成コンサルタントとして活動。国家資格キャリアコンサルタント。研修登壇回数は年間100回を超え、これまでに5つの大学でキャリアデザインを教える。現在「社外上司」として多くのビジネスパーソンの悩みに寄りそい成長をサポート。趣味は出張先での御朱印集め。家族は夫と猫2匹。
X:@lotus_kikuhime
ライター所属:京都メディアライン
▼あわせて読みたい