「ワンチャン」の意味とは？ 気になる由来や使い方、言い換え表現も解説

「ワンチャン」の意味と由来

日常会話でよく耳にする表現の一つでもある「ワンチャン」とは、どのような意味の言葉なのでしょうか。代表的な意味と語源について解説します。

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「多分」「恐らく」という意味の若者言葉

「ワンチャン」という言葉を会話で用いる場合、基本的には以下のような意味合いで使います。

・多分
・恐らく
・ひょっとしたら
・もしかしたら

「ワンチャン○○できそうだ」であれば、「○○できる可能性がある」ことを意味します。他にも選択肢の一つという意味でも使われ、「ワンチャンそれもありかもしれない」といった場合は、選択肢の一つという意味です。

文脈によって、ワンチャンが何を指し、どのような意味合いになるのか異なるため、会話の流れから適切な意味を推測するとよいでしょう。

由来は英語の「one chance」

語源は英語の「one chance」だといわれています。「one chance」は、以下のような意味を持つ英語です。

ワン-チャンス
一度限りのチャンス（好機）。多く、勝利や成功を得るための事象についていう。「ワンチャンスをものにする」
『デジタル大辞泉』（小学館）より引用 

英語では上記のように、千載一遇のチャンスを指す言葉として用いられています。しかし日本語で「ワンチャン」というときは、わずかな可能性や選択肢の一つという意味合いが含まれるのが特徴といえるでしょう。英語では「わずかな可能性」「多分」「恐らく」という使い方はしません。

「ワンチャン」に関連する言葉

日常会話には、ワンチャンとよく似た言葉が登場する場面があります。よく似た言葉の代表例は以下の通りです。

・ノーチャン：可能性がない
・ツーチャン：ワンチャンより成功しやすい、2回チャンスが訪れる
・フルチャン：成功する可能性が高い

実現する可能性に応じて、ノーチャン・ワンチャン・ツーチャン・フルチャンを使い分けます。「○○はノーチャン」という表現であれば、○○をしても成功や逆転する可能性はないことを意味します。

「ワンチャン」の使い方と例文

さらに詳しく「ワンチャン」の使い方を紹介します。使い方や場面によって意味が異なるため、シーン別にどのような意味を持つのか押さえておくこと役立つでしょう。

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シーンによってニュアンスが変わる

日常会話において、「ワンチャン」を使うシーンと具体的な意味を紹介します。

・始業前にワンチャン連絡できるかもしれない：仕事が始まる前に連絡できる可能性がある
・ワンチャンそうかもしれない：多分そうだと思う
・告白すればワンチャンありそう：告白したら付き合える可能性がありそうだ

上記のように、シーンによって「可能性がある」「多分」と意味が変わることが分かります。「ワンチャン」が登場した文脈によって意味が異なるため、会話の流れを汲んでニュアンスを理解するのがよいでしょう。

「ワンチャン」を使った例文

例文を交えながら、さらに「ワンチャン」の使い方を紹介します。シーン別の代表的な例文は以下の通りです。

上記の場合、「もしかしたら出勤前に買い物に行けるかもしれない」という意味です。

こちらは、「それもありだと思う」というニュアンスを表しています。

上記は「不備があって戻ってくる可能性があるかもしれない」という意味で、「ワンチャン」を用いています。文脈や会話の流れによって意味するものが異なることが分かりますね。

「ワンチャン」の言い換え表現

類義語や似たような表現をいくつか覚えておけば、言語表現の幅が広がるでしょう。以下で「ワンチャン」の言い換えに使える二つの表現を紹介します。

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うまくいけば

「チャンスを生かせれば物事が好転する」という意味で「ワンチャン」という言葉を用いているのであれば、「うまくいけば」と言い換えが可能です。

一例として「この状況ならワンチャン勝てるかもしれない」は、「この状況ならうまくいけば勝てる可能性がある」と言い換えても違和感はないでしょう

今は悪い状況であるものの、よくなる可能性があるというニュアンスで「ワンチャン」を使いたい場合は、「うまくいけば」と言い換えるのも一つの方法です。同様に「多分」「運がよければ」と言い換えることも可能です。

可能性がある

ワンチャンには「可能性は低いもののあり得る」というニュアンスも含まれています。そのような意味で用いるなら、「可能性がある」と言い換えが可能です。

一例として「ワンチャン北回りの方が早いかもしれない」なら、「北回りの方が早い可能性がある」といえばシンプルに表現できます。「恐らく北回りの方が早い」と言い換えることも可能です。

「可能性がある」「かもしれない」「恐らく」は断言できないものの、期待できるというニュアンスで用いられます。

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