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LIFESTYLE 挨拶・マナー

2022.12.23

人にはなかなか聞けない「香典」の相場、金額の書き方、渡し方のマナーとは

冠婚葬祭の中でも葬儀だけは他の冠婚葬祭とは違い突然やってきます。その時に慌てないように、香典の相場や書き方、渡し方など事前に知っておきましょう。

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香典とは?

お通夜や葬儀の日に、亡くなった方にお花や香などのお供え物の代わりとしてお金をお渡しするのが「香典」です。ところが、いざ葬儀の日に持っていこうとすると、コンビニエンスストアや書店などの不祝儀袋には様々な種類の文字が並んでいます。

実際に使うのはどれなのか、金額はいくら包めばよいのか、香典袋や中袋になにを書けばよいのか、どうやって渡せばよいのか、などなどわからないことがたくさんあるかもしれません。焦らないために、香典について詳しくみていきましょう。

袱紗から香典を取り出そうとする手元

香典袋の種類

香典袋、もしくは不祝儀袋と呼ばれるものには様々な文字が並んでいます。いったいどれを使うべきなのか迷ってしまうかもしれません。一番よく使われるものは「御霊前」です。また同様に「御香典」「御香料」もOK。

お香典

四十九日法要以降に香典袋をお渡しする場合は御仏前」。例外として浄土真宗と曹洞宗の場合は、葬儀の日でも「御霊前」ではなく「御仏前」を使います。

また神式では「御玉串料」「御榊料」となります。あるいは「御霊前」でも構いません。

キリスト教の場合、カトリックなら御ミサ料」で、プロテスタントの場合は「御花料」です。

香典の相場は?

香典の相場はどれほどのものなのでしょうか? 一般的に、会社のお付き合いや友人など親族以外の場合は5千円とされます。仕事関係で特にお世話になった場合、とても親しい友人などの場合で1万円親族関係は1万円から5万円くらいまでと考えられます。他に参列される方とのバランスもあるため、一緒に行く方と相談するのもよいでしょう。

金額について一般的に避けたほうがいい数字というものがあります。例えば、四(死)、九(苦)は使わない方が無難。また偶数は避けるようにしますが、最近では2万円や10万円を包む場合は認められる傾向にその場合は、お札の枚数が奇数になるように配慮するとよいでしょう。

香典袋の書き方

香典は香典袋という不祝儀袋に入れて渡します。その際に封筒に書く文字や名前、封筒そのもの、書く内容などについて詳しく見ていきましょう。

御霊前と書かれた香典袋

封筒の種類

使用する封筒は一般的に無地で、白黒の水引がかかっているものを選びます。

封筒はコンビニエンスストアやドラッグストア、100円ショップなどで販売されていて、仏壇仏具店でも入手可能。表書きや水引が印刷されているものもあります。5千円の香典であれば印刷されたものでもよいですが、それ以上の金額を包む場合は水引がはずれるものを使う方がベストです。

また仏式・神式では双銀の水引を使い、キリスト教では百合の花や、十字架が描かれた封筒で、水引がないものを使用します。

表書き

最近では表書きが印刷されている封筒も多くあります。空白の封筒に関しては、毛筆や筆ペンを使って薄墨で書きましょう。薄墨用の筆ペンも売られていますので、わざわざ墨を薄めて毛筆で書かなくても大丈夫です。

また急な訃報でお通夜などに駆けつける場合は、黒色のサインペンなどで書いても構いません。ただし、ボールペンや鉛筆で書くのは控えましょう。四十九日法要以降は通常の濃さの黒い文字にします。

表書きの水引の下には、名前をフルネームで書きます。連名で渡す場合は3名まで4名以上の場合は〇〇一同」とします。会社からの連名も同様です。会社の場合は「〇〇会社人事部一同」のような一同の名称だけを書きます。

中袋

香典袋には中袋と言われるお金を入れる袋が付いていて、金額と送り主の住所と名前を書きます。こちらは黒い墨やペンで構いません。書き方は縦書きが基本。日本で毛筆は縦書きの文化です。

また、金額は旧の漢数字を使って書きますので、以下を参照してください。

参仟圓/参仟円(3,000円)

伍仟圓/伍仟円(5,000円)

七仟圓/七仟円(7,000円)

壱萬圓/壱萬円(10,000円)

弐萬圓/弐萬円(20,000円)

拾萬圓/拾萬円(10,0000円)

香典袋の入れ方

封筒を選び、金額を決めて表書きと中袋を書いたら最後に香典袋の中にそれらを入れます。入れ方にもマナーがありますので、順を追ってみていきましょう。

葬式・葬儀・女性

お金は新札?

香典に関しては新札ではなく若干使用感のあるお札を使用しましょう。新札は「不幸があることをあらかじめ用意していたようでよくない」という風習があります。四十九日法要以降は新札でも構いませんが、お通夜や葬儀においては、香典の新札は避けましょう。

お金の入れ方

中袋にお金を入れる際は、肖像画を裏面に向くように入れます。上下はどちらでも構いません。地域によっても異なるため、周りに確認してみるとよいでしょう。

香典袋の折り方

香典袋で水引が印刷されているものは、そのままで構いませんが、水引が外せるものは次のように折りましょう。

まず左右から折り込みますが、どちらが上でも構いません。次に上下に折り込みます。上から下の部分を押さえつけるようにして折ってください。最後に水引を上にかぶせるようにして折ってから水引を入れます。

香典の渡し方

香典袋が出来ましたら、最後に袱紗(ふくさ)に入れて葬儀会場にてお渡しします。葬儀での渡し方にもマナーがありますのでみていきましょう。

袱紗の包み方

香典はそのままで渡すのではなく、袱紗と言われる絹でできた柔らかな布で包んで渡しましょう。葬儀の際、袱紗の色は紫色や鼠色、藍色などのものを使います。

袱紗の包み方は、袱紗の頂点が上に来るようにひし形にして、中央よりやや右寄りに上向きで香典袋を置きます。右側の角を内側に折り、下の角、上の角の順にそれぞれ内側に折って、最後に左側の角を折りかぶせてから爪を留めるか、もしくは右側にはみ出した角を折り曲げましょう。

お香典

いつ渡す?

お通夜と葬式・告別式に両方参列される場合は、どちらで渡しても構いません。お渡しする際は袱紗から取り出し、必ず両手を添えるようにしましょう。お通夜で受付がなく、ご遺族に渡す際も同じです。お渡しする際にはお悔やみの言葉、例えば「このたびはご愁傷さまでした。ご霊前にお供えください」と言って手渡ししましょう。

香典を郵送する

遠方であったり、特別な事情があって葬儀に参列できない場合は、香典を郵送しましょう。その際にお悔やみの言葉と参列できないことへのお詫びを書いた手紙を同封するとより丁寧です。香典に書く内容は手渡しする場合と同じ。必ず現金書留封筒に入れて送りましょう。現金書留郵便は到着日時を指定できるため、葬儀の日を指定して送ることも可能です。

まとめ

突然やってくる訃報連絡。その時に「香典ってどうすればいいんだっけ」と慌てふためかないように知識として押さえておきましょう。あとから「しまった」となっても、時すでに遅し。焦ってしまわぬように、何事も準備が大切です。

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