【目次】
今さら聞けない!ブラックフォーマルの常識、知ってますか?
普段着る機会がないため、日ごろからブラックフォーマル一式を準備している人は少ないのでは? でも、「昔着たのあったよね」と油断していると、いざという時大ピンチ! 昔というのが2~3年前ならまだしも、20代のころに買ったものだとしたら・・・体型が変わっていて窮屈だったり、デザインが若すぎて全然似合っていなかったり。「急だったもので・・・」では切り抜けられない事態に陥ってしまいますよ!
そこで、冠婚葬祭のマナーにも詳しい、パーソナルスタイリスト霜鳥まき子さんにブラックフォーマルを選ぶ際、気をつけたい点を教えていただきました。
CASE1:パツパツ&若見えブラックフォーマルはNG!
胸下切り替えの甘いデザインワンピやリボン付きの若めデザインは、アラフォーにはさすがに厳しいもの。「10年前着ていました」感丸出しのパツパツワンピも、準備の甘さを物語ってしまいます。大切な場だからこそ、服装にもきちんと気を遣いたいものですよね。「ブラックフォーマルは基本、経二重織りのノンストレッチ素材でできています。ですから、購入するときはジャストサイズではなく、適度なゆとりのあるものを選ぶべきです」「また、ブラックフォーマルの中にも『浅い黒色のもの』と『漆黒色のもの』がありますが、Domani世代なら、『漆黒色のもの』のほうがよいでしょう。黒は深いほどフォーマルになるということも覚えておいてください」(霜鳥さん)
アラフォーに相応しいブラックフォーマルのポイントって?
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CASE2:「椅子に座ってひざが出る」はNG!
お葬式やお通夜で着用するブラックフォーマル。きちんと選んだつもりでも、意外とミスしがちなのがスカート丈。「試着したときはひざ下丈だったのに、椅子に座ったらひざが出てしまった」という人も。そんな詰めの甘さが、きちんとしたブラックフォーマルを「NG服」に見せてしまう場合もあるので、注意が必要です!
「普段は姿見の前に立って試着をすると思いますが、喪服の場合は椅子に座って必ずスカート丈を確認してください。大体、ひざ下10cm弱のものを選べば問題ありません」(霜鳥さん)
お葬式・お通夜で気をつけたい肌見せ感とは⁉
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CASE3:真っ黒な黒タイツはNG!
「黒ストッキングがいいんだろうけれど、もっていないから・・・」と、つい厚手の黒タイツですませてしまうことはありませんか? でも、お葬式やお通夜に分厚いタイツは相応しくありません。
「正装(公式の式や親族の式など)の場合は、タイツではなく黒ストッキングが必須。準礼装(回数を重ねた法事や親族ではない式など)の場合は、ナチュラルストッキングでもよしとされています。自分の立場によってOKなものとNGなものが出てくるので、足元には特に注意が必要です」(霜鳥さん)
靴もマナーに合わせて用意を
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CASE4:たとえ喪服を着ていても、ド派手ネイルはNG!
突然のお葬式で困るのがネイル問題。長い爪やド派手なネイルは故人をしのぶ場に相応しくありません。でも、ジェルネイルやスカルプネイルをしていると、自分で取ることができませんよね。
「お葬式やお通夜に参列する際、長すぎる爪や派手なネイルはNGですが、どうしても取れない場合は、透け感のあるグローブをしてさりげなく隠しましょう。たとえ少しネイルが見えてしまっても、グローブをしていることで、気を遣っていることが周りに伝わります」(霜鳥さん)
会場内でOKなネイルって?
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教えてくれたのは…
世直しスタイリスト
霜鳥まき子
パーソナルスタイリスト。株式会社シモトリパーソナルスタイリングオフィス代表。青山学院大学英米文学科卒業後、日本航空国際線CAとして10年間務める。海外で経験したパーソナルショッパーという職業に感化され、ファッションを通して女性のライフスタイルに寄り添いたいと思うように。その後、パーソナルスタイリストの創始者、政近準子氏に師事。独立後は、1万人を超える女性のパーソナルスタイリングを行ってきた。品格がありながら、生き生きとした大人のスタイリングに定評がある。
▶シモトリパーソナルスタイリングオフィスHP
イラスト/村澤綾香 構成/木戸恵子 再構成/Web Domani